《たった一つの願いを葉えるために》真実2

「さて、それじゃあ本題にろうかの。」

「まずは、話さなければならないことじゃが、お主の世界[マース]に突然現れた魔神族についてなんじゃが、いにしえの時代、神々と邪神・悪神の大戦が起こった。かなりの神が犠牲になったが、なんとか勝つことができたんじゃ。じゃが、邪神・悪神の中で超越神と呼ばれる神の中でも上位の者たちが、各世界に魂を逃がすために神を使った。なんとか本を封印することには功したが、大戦で力を使い果たした儂らにはそれが一杯じゃった。邪神・悪神の使った神は、他の神を贄とするの類で強力でじゃった。そのせいで、封印が弱まり邪神の力がれ出してしまった。そのれ出した力を使い邪神は、自分の封印を完全に解くため、魔神族を生み出したんじゃ。その世界の生命を奪い盡くし己の糧とするために」

「じゃあ、俺の世界にその魔神族がいきなり現れたのは、それが理由だったのですか」

「…あなたが言った、謝りたいこととはそのことですか?」

「それも含めてなんじゃが…」

「?」

「実は、本來お主は、あのシアという娘とは出會うことはなかったのじゃ」

「……え?」

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