《たった一つの願いを葉えるために》迷宮5

不気味な雰囲気を漂わせた扉にし圧倒されながらも、ゆっくりと開けていった。中は薄暗く、何もいないように見えた。

「どこにもいないな」

そう呟きながら慎重に部屋の奧に進むと、壁に明かりが燈り、部屋の中心に赤くる魔法陣が現れた。

〈マスター、気をつけてください。凄まじいほどの魔力がじられます!〉

魔法陣から紫炎の渦が吹き上がり、炎が晴れた場所には、首のない漆黒の鎧が立っていた。

「あれも魔なのか?魔力をじないが」

〈魔です。おそらくアンデッド系かと〉

「鑑定を…」

しようかと言いかけたとき、いきなり鎧から魔力が溢れてきた。

やっぱり魔だったか。

そう思っていると、鎧の手から紫炎が渦を巻きながら吹き上がり、紫炎が消えると一振りの剣が握られていた。そして、その剣を頭の上で構えた。

ゾクッ!

〈マスター、避けて!〉

その聲が聞こえるよりも數瞬速く、回避していた。その瞬間、鎧が剣を振り下ろした。

ドカーーン!

凄まじい衝撃に吹き飛ばされ、なんとか立ち上がってさっきいた場所を確認した。

「……噓だろ」

思わずそんな聲がれた。さっきまで立っていたところは、鎧がいる場所から決して近くにいないにもかかわらず、幅40センチくらいの裂け目が扉がある壁まで屆いていた。

今までの敵とは明らかに格の違う敵だった。

「ナビ、鑑定結果は?」 

〈鑑定結果です〉

デュラハン LV.2014

HP   2165983/2165983

MP   152680/152680

筋力:4155780

耐久:7650730

俊敏:1108540

用:382450

知力:287100

幸運:42

エクストラスキル

[暗黒剣lLV.45][封印LV.35]

スキル

[LV.32][闇魔法LV.30][火魔法LV.21][地][無詠唱][気配察知LV.24]

ハイ出た、いきなりのハードモード。明らかにエリアボスの域を超えてるよね。攻撃通るのか?

「“ホーリーレイン”!」

ズドドドドッ!

英雄級の魔法を放った。浄化の質を持ったの雨がデュラハンに降り注ぐ。

ちなみに魔法の位階は、初級、中級、

上級、超級、帝級、英雄級、霊級、神話級、創世級の順に高くなっていく。

閑話休題

「ダメージ通っててくれ」

魔法が止み、砂煙が視界を覆う。

〈マスター!〉

シュッ!   …ッ! 

砂煙から何かが飛び出してくる。

あまりにも速く、対応が遅れる。デュラハンだと気づいた時は眼前までに迫っていた。

ドスン!  ドカーン!

避けることもできず、腹を剣で貫かれ、そのまま壁に衝突した。

「がはっ!」

そして、デュラハンは剣を橫に振り払った。飛ばされた俺は、痛みをこらえながら立ち上がり、強化スキルを全て発し、追撃に備えた。

しかし、油斷せずに構えていたにもかかわらず、デュラハンのきを捉えられない。直によりデュラハンの攻撃にかろうじて剣をり込ませ防ぐが、ステータスに差がありすぎて衝撃を殺せず吹き飛ばされる。

クソ!強すぎる!

相手は全然力を出してるようには見えない。

並列思考で手がかりを探す。

(ナビ、何か弱點ないか!?)

〈デュラハンの魔法の弱點屬は、上から、、雷、火の順に効きます〉

魔法のかなり強い魔法を撃ったにも関わらず、ほとんど効いてるように見えない。

あれだけ耐久力が高いと今の俺では霊級、神話級の魔法を撃っても、出力が低過ぎて倒すには至らないだろう。

何か、何か策はないか?

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