《たった一つの願いを葉えるために》出會い3(修正)

「あなたは、いったい…?」

テルはその問いかけに、振り返りし微笑んで、

「あとは任せろ」

そう言って、未だ呆然としてる盜賊たちに目を向けた。

「はッ、…あいついきなり現れた?」

「隊長が吹っ飛ばされたぞ!」

「何もんだテメェ!」

我に帰った盜賊たちは、そう言いながら剣を向けてきた。その問いかけには答えず、し観察していた。

隊長……ねぇ。確定かな、これは。

「どうでもいい、そんなことは!とりあえずこの邪魔者を殺すぞ。これを見られたんだから生かしておけねぇしな」

「幸い、1人な上に最下級魔法師だ。この人數相手にノコノコの出てくるとはバカだな!」

最下級魔法師?

彼らの言葉に、心首を傾げているとの子がぶ。

「どなたかはわかりませんが、逃げてください!この人數じゃ勝てません!」

その言葉に、助けてとは言わないんだ、なんで言葉が浮かんだが、今はとりあえず無視した。

「いててて、何が起こった?」

どうやら隊長さんが起きてきたらしい。

傷がない?

死なない程度とはいえ、無傷とはいかないはず。

もしかして回復魔法を使えるやつでもいたか?

「やぁ、隊長さん。君たちの邪魔をさせてもらうよ」

「んだと?…はん!最下級のくせにこの人數相手に勝てるって思ってんのか?頭イカれてんのか」

そう周りの奴らと一緒に嘲笑してきた。

犯罪者に言われるの納得いかない。というか、勝算があるから出てきたとは思わないのか?

「どうやったか知らねぇが、さっきのはまぐれだろうが、よくもやってくれたなぁ。死ねや!」

びながら隊長は向かってきた。

「だめ!逃げて!」

“ファイアーアロー”

テルの上に現れた蒼い炎の矢を見て盜賊たちは、嘲笑したが直後にその顔がひきつった。その數がおかしかった。矢の數は、ゆうに100を超えていた。

そして、そのうちの一本を盜賊たちの後方に向かって放った。

ドガーン!

全員が振り返り、後方見て絶句した。およそ初級魔法の威力をあまりにも逸した魔法に、盜賊たち全員の顔が恐怖に染まっていった。そして、

「頼む!命だけは!」

「いやだ!死にたくねぇ!」

「助けてくれ!金ならやるから」

「そういった人たちをお前らは助けたか?」

その問いかけに詰まった盜賊に、けをかける気など起こるはずもなく、命乞いをしてくる盜賊たちに、魔法を全弾放った。

一人殘った気絶してる隊長さんは、縄を創り、縛って空間魔法で開いた空間にポイした。

殲滅完了。さてと…

「大丈夫かい?」

「え?…あ!助けていただきありがとうございました。私は、メーア王國公爵家令嬢、アリステラ・ノア・レイルリットと申します。アリスと呼んでください。それで…あなたは一何者なんですか?」

肩よりし長いき通るような金髪に髪と同じ金の瞳、さが殘るが端正な顔立ちをしている。

「俺の名前は、テル・ウィスタリア、テルって呼んでくれ。えっと山奧に住んでいたんだけど、最近旅に出たんだけど數週間くらい森で迷子になってたんだ」

「旅人…ですか?」

「そう。言いたくなかったら言わなくていいんだけど、君はどうして襲われていたんだい?」

「…理由はわかりません。學園からの帰り道でいきなり襲われて、途中までは護衛の皆さんがなんとか頑張ってくれてたんですが、何人か倒れたあたりで護衛のほとんどが裏切りました。殘った人たちが私とミッシェルを逃がしてくれて、森の中を逃げてたんですが追いつかれて私を庇ったミッシェルが腕をきら…れて…グスッ…なんとか戦ってくれてたんですが……うぁ、ああ…ミッシェルぅ!」

「すまない、辛いことを言わせた。…そこに倒れている子が、ミッシェル?」

「…グスッ…はい、ミッシェルは小さい頃がらいづも一緒にいで…ぐれで…しん…ゆうだったん…です」

「…そうか」

この世界は前の世界より、命が軽い。こういうことはたまにある。だから、力を使うべきではないとわかっている。

でも……

『転移してくる前の俺に似ている』

そう思ってしまったのだ。

このの悲しみを取り除いてあげたいと思ってしまった。

だからテルは、

し、離れててくれるかい?」

「何を…するつもりなんですか?」

「彼を生き返らす。それとこれは誰にも言ってはダメだ。それを守ってくれ。いいね?」

「………わかりました」

「生き返らす」というテルの言葉に何かを言いかけるが、しして出た言葉は祈るような気持ちがこもった了承の言葉だった。

そう言ってアリステラが離れるのを確認して、魔法を発する。

「…“リザレクション”」

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