《たった一つの願いを葉えるために》幸運

朝、日が昇るし前に目が覚めた。

「ふあ〜あ、ねむ」

大きなあくびして、顔を洗い、きやすい服に著替えて寢室を出る。

「2人はまだ寢てるみたいだね」

〈無理もないかと。昨日あれだけのことがありましたし〉

起こさないようにしないと。

音を立てないように外につながるドアを出る。前の世界からの日課である素振りをするためである。

しばらくして、素振りを終えて風呂で汗を流し、朝食を作り始める。

「何がいいかな?」

〈軽めのものですと、サンドイッチなんてどうですか?〉

「いいね、それにしよう」 

 

鍋に卵がかぶるくらい水としの塩をれて、中火にかける。沸騰したら弱火で10分茹でる。

次にキュウリ長さ半分に切り、縦に薄切りにして、塩を々ふる。5分ほど置いて水気をとる。

さっき茹でた卵を角切りにして、ボウルに移してマヨネーズ、塩、コショウを加えて混ぜる。

パンの片面にバターを塗り、タマゴ半量、キュウリ半量をのせてはさみ、しおさえながら半分に切る。

これをもう二人前作る。

「うっし、出來た」

〈2人も起きてきたみたいですよ〉

「テルさん、おはようございます」

「おはようございます」

「2人ともおはよう。朝食できてる」

「わぁ〜、味しそうです!」

「これはサンドイッチですよね?こんな材見たことないです」

「これは、サンドイッチって言うんだよ。タマゴを調味料で味付けしてキュウリをスライスしたものと一緒にパンで挾んだ食べなんだ」

「パンもふわふわしてて凄いです!」

「それじゃあ食べようか」

「はい!」

    ◆◆◆◆

「昨日に続いてこんなに味しいものが食べれるなんて思いませんでした!」

し休憩したら出発しようか」

「わかりました」

15分くらい休憩して、出発するために空間を出た。

「扉をあけて出ると、目の前に樹海が広がってるなんて凄い違和がありますね」

「あはは、そうだね」

「ここからだと半日くらいで王都に著くみたいだね」

「…?あれ?テルさん、迷子なんじゃなかったですか?」

忘れてた、どうしよ。

「あ〜、街道に出ればわかるんだよ。街道が見つからなくて迷ってたんだ」

〈街道が見つからなかったなんて、苦しい言い訳ですね〉

うぐっ…。

言い返すこともできず、スルーすることにした。

「そうですか、納得です」

あぶなかった。なんとか、ごまかせたみたいだ。

「じゃあ行こうか」

「了解です」

そうして王都に向けて歩き始めた。この世界に來て2週間ちょっと、やっと人の街に向かうことができた。いくらチート級のスキルをもらったところで、使ったこともない上にLevel 1でバケモノの巣窟である迷宮に放り込まれるなんて、鬼畜もいいところだ。

樹海に出た後も、彷徨い続けたこれまでの出來事を思うと、

「どうされたのですか?何か遠い目をされてますが?」

「…いや、気にしないでくれ」

「はあ、わかりました」

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