《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》ベルト再始
これまでの経緯。
ベルトは、自分を訪ねてきた義妹――――メイル・アイシュ。
彼は、冒険者を目指すために唯一の親族であるベルトを訪ねてきた。
しかも、ベルトの腕には『呪詛』という呪いが込められていることを見破り、治療を始めてくれた。
長い治療を見越して、ベルトは店の手伝いを條件に居候を提案した。
そして、現在。朝の家族會議。
議題は、ベルトを訪ねてきた義妹について。
「しばらく、店に住ませてもいいか?」
ベルトはそう言うと父親と妹のノエルは――――
「いいんじゃないか?」
「うん、いいと思うよ」
あっさりと許可を出した。
しかし――――
「なんで、平然とけれてのよ」
朝からグリム家にマリアのツッコミだけが響いた。
「妹が増えるって、てっきりアンタの父親がよそで子供を作ったかと思ったじゃない!」
「お前、また人の父親の事を――――」
「ハッハッハ……マリアさんもベルトの妹になりたければ、母君を紹介しなさい。1週間の期間をくれれば君をベルトの妹してあげ……ごめんなさい」
マリアに睨まれて、初老の男は「ご褒ありがとうございます」と謝罪した。
「家族が増えるのはいいわよ。他人である私が口を挾む問題ではないと思うは……でも、復帰するってどう言う事よ? 店はどうするの?」
ベルトは冒険者復帰を口に出していた。
もしも、呪詛の浄化が完了する前にメイルが何かあったら、自分の腕は完治しない。
ならば、自分も冒険者として復帰。メイルを護衛役になろうとしているのだ。
「その事なんだが……冒険者をして復帰をしながらも店は続けて行きたい」
マリアは驚いた表を見せるも一瞬だけ。ため息をじわせながら――――
「話なさいよ。貴方の事だから、何か案があるんでしょ?」
「その前に、初めて會った時の事……お前が考えていた新機関。その顧問の話はまだ生きているのか?」
マリアが提案している冒険者ギルドを経由せず、商人ギルドが直接的に冒険者と契約を行うシステム。
その契約第1號としてマリアはベルトに契約渉を開始した。
それを斷ると、機関の顧問として渉をしてきたのだった。
「もちろん! なに? 急に! やる気になってくれたの?」
「あぁ、月に2回の戦闘訓練で年収はSライセンス冒険者の2倍……だったな?」
「そうよ! ビシバシ鍛えて頂戴! ……もしかして、そのお金で人を雇うつもり?」
「あぁ、俺も依頼がない日は店に出る。ノエルもメイルも手伝ってくれと言っているから経営を続けていくのに問題はないはずだ」
ベルトの提案にマリアは考え込む。
「貴方の店の2階に、新しい妹……メイルちゃんを住ませる予定なのよね?」
「あぁ、そのつもりだ」
「確か、もう1部屋あったわよね。 そこにもう1人住ませる事は可能なのかしら?」
「問題はないと思う。 なんだ? アンタが住むのか?」
「私じゃないわよ。1人雇ってほしい子がいるのよ」
「ん? どう言う事だ?」
「顧問としての役割としての話だけど、暫くは隊長候補の1人を集中して鍛えてほしいのよ」
「なるほど。住み込みで働かせる代わりに、時間が空いた時に鍛えればいいって事だな」
しかし、「いいえ」とマリア。
ニヤリと笑いながら、こう続けた。
「時間が空いた時なんて甘い事を言わず、時間が許す限りの指導をお願いするわ。そのための貴方の店に住ませるのよ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ベルトは朝食を取り終えると店に向った。
店にるとドタドタと慌しくメイルが降りてきた。
「どうでしたか?」
「大丈夫だ。君は、ここで住める事になった。俺も冒険者として復帰する」
「よかった」とメイルはをで下ろす。
「私、義兄おにいさんと一緒に冒険する事が夢だったんですよ」
「……ん? そうか」とベルトは若干の違和を持ったが、すぐに忘れた。
「それじゃ、今日は町だな。メイルは冒険者ギルドで正式登録。俺は復帰登録だな」
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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