《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》第一部 完

ベルトは目を覚ました。

無し草の生活が長かったせいだろうか?

今もまだ自室の天井に慣れず、違和を消し去れていない。

さて――――

昨日は、泥のように眠りたいとベットに飛び込んだはずだ。

しかし、普段どおりの時間帯に目覚めたようだ。

窓から外を見る。夜の黒に、まだ昇らぬ太が赤を混ぜたような空が広がっていた。

ベットから降りるとベルトは軽くかした。

意外なほど疲労は殘っていない。

しくらいのブランクは覚悟していたが、どうやら現役時代から回復能力の衰えはない……らしい。

かす事で頭の鮮明さも戻ってきた。

あの後――――

おそらく、人類が使用できる最強クラスの魔法(それも2つ)を切り裂いた。

それは、斬撃魔法とも言われる≪魂喰い(ソウルイーター)≫に加え、武裝備のみ使用できる特殊スキル≪魔法切斷≫があっての事だが……

魔法を防がれた直後にマシロ姫とシン・シンラの両名は停止した。

どうやら、に浸された『呪詛』に対して、大量魔力消費が何らかの影響を與えたのだろう。

しかし、アルデバランを加えた3人を地上へ帰還させる方法が見つからなかった。

いくら、ベルトでもモンスターが闊歩するダンジョンで3人を抱えて移するのは危険すぎるのだ。

結局、100人の救出部隊が到著するまで待機する事になった。

救助された3人は、メイルが所屬する≪教會≫で≪浄化≫をける事になったそうだ。

だが、それだけで話は終わらない。

なんせ、魔王の復活。それも勇者のを奪っての復活だ。

魔王に対抗できる他の勇者パーティは長期の治療で戦線復帰の予定は未定。

各國首脳たちは急集會を行った。長々と今も議論は続いているそうだ。

しかし、いくら議論を重ねようと現存戦力で魔王に対抗できる男は、ベルト・グリムしか殘っていないのだ。

だが、本人は服を著替え、大きなカゴを背負った。

今日から『薬局カレン』の再會だ。 日が昇りきるまでには山で薬草を採取して、薬作りをしなければならない。

ベルトの目的は薬局と冒険者の両立を目指すだけ……

もしも、人々がむのであれば、新たな希が立ち上がるだろう。

自分がやるべきことは、そういった次世代の手助けをすることだけだ。

そうベルトは思っていた。

しかし――――現実は――――

第一部 完

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