《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》初手 銀の弾丸
あちらこちらで悲鳴が起きる。
怖いもの見たさの観客的ですら未知の存在に冷靜さを失っていく。
ならば、対面しているベルトはどうか?
(なんだこれは? 殺意? いや、俺を喰らうつもり……ならば、喰意?)
「ふっ……喰意なんて言葉はないな」と小さく笑う。
それは正気の証拠か? それとも現実逃避か?
ベルトの相手は恐竜。それも近代魔法の粋を結集して蘇ったティラノサウルスだ。
「確かに強いな、こいつ」
今までドラゴンと対峙したことは幾度かある。
しかし、似ているが違う。
何が?と問われれば存在そのものとも蓋もない回答しか返せない。
もうし踏み込んで言語化するならば……
「神そのものが違うのか」
その神はドラゴンよりも、ジャイアントクロコダイルやソードヘッドシャークと言ったモンスターに近い。
目前にくものがあれば襲わざるを得ない。
まるで世界そのものを憎んでいるかのような神だ。
ティラノサウルスは銀の鎖で覆われている。
ただ、理的に抑えられているわけではないだろう。
ティラノサウルスは抑えれる魔法が幾つも施されているに違いない。
対してベルトは前回と違い武裝を施している。
軽裝の鎧と皮の服。
手には切り札とも言えるサウザウンド・オブ・ダガーを最初から抜刀している。
そして、頭部には正を隠すための仮面。
それらは目前の怪にしてみれば紙の裝備と同じようなものだろう。
最も、いかに重厚な鎧をに纏っても、その牙は容易に貫くに違いない。
可哀想なのは審判レフェリーだ。
試合開始と共に距離を取る手筈になっているとはいえ、何か起きれば被害は免れない立ち位置。
それに志願したのは自殺希者か? それともプロフェショナルか?
兎にも角にも……
審判は試合開始を宣言すると逃げるように背を向けて駆け出した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
そして、ティラノサウルスを拘束していた鎖が解き放たれる。
それを忌々しいと認識したのか、地面に落ちた鎖を土ごと口へ喰らい噛み砕く。
口の外までれる金屬の破壊音。
やがて食べれないと判斷したのか「ぺっ」と吐き出した。
ただし、吐き出したのはベルトに向ってだ。
軽く吐き出したかのように見えたが、対峙しているベルトにしてみたら、それは銀の弾丸。
それが視線を覆うように襲い掛かってきたのだ。
回避は不能。
だから――――
≪魂喰いソウルイーター≫
大量生産の果て、幸運と確率の神々にされた生まれた人造兵『サウザウンド・オブ・ダガー』
魔力に対する浸度は凄まじく、ベルトの魔力を汲み上げられて放たれた≪魂喰いソウルイーター≫は、銀の弾丸は駆逐していった。
さらに――――
『これより放つは不可視の刃――――』
ベルトの詠唱が開始された。
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