《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》漆黒の町
冒険者ギルドから強制に等しい依頼が付される。
『黒く塗りつぶされた町を調査せよ』
急事態により、國から多額の報酬が上乗せされた。
『現狀の依頼よりも優先すべし』と冒険者たちは調査団とも言える大集団として町へ向かう。
しかし――――
「近づけない」と男は遠眼鏡を目から離して首を振る。
男は、SSランクの冒険者だ。
急遽集められた冒険者たちの中で最もランクの高い冒険者であったため、仮初の代表となった。
言うならば司令だ。
彼、司令が見ていた先には冒険者たち。 斥候や野伏といった偵察の専門職たち。
そんな彼等も
「ち、近づくことすらできないのか」と近づいては後退を繰り返している。
黒い町、そこに一定の距離まで接近すると――――
「近づきすぎるな! あれが來るぞ!」
誰かのびと共に、地面から黒い。 手のようなが出現。
高速の一撃が偵察隊に振り落とされる。
「くっ! 撤退だ! 怪我人が出た。引きづってでも、後退するぞ!」
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直撃したわけではない。
地面に叩きつけられた手の一撃で地面は砕け、周囲に散させて石礫で戦闘不能者が出るほどの一撃だったのだ。
「くそっ! 斥候ではダメだ。本格的な戦闘部隊を編させねば――――むっ!?」
司令は言葉を止めた。
なぜなら、侵者に立ちふさがる手に近づいて行く人が1人いた。
「誰だ? いや、どうして誰も止めていない? 無謀だ、誰か支援に行け!」
だが、司令の命令に誰かが従うよりも早く、手が攻撃を開始した。
轟音を振りまいての一撃。
手へ接近する者は回避する様子すらない。
直撃。 それを見ていた冒険者たちは、死を確信した。
だが――――
「直撃していない? 紙一重で避けたのか? いや、なにより――――」
(見えなかった。 SSランクの俺が?)
司令は、その事実に衝撃をける。
「一……何者なんだ?」
しかし、足場は衝撃で砕けている。 どんなに素早くけても不安定な足場では、2撃目は避けられない……はず。
當然……手は2撃目を放つ。
それに合わせて「えい!」と狀況に似つかわしくない可らしい聲。
裂帛の気合……のつもりなのだろう。 しかし、実際に――――
「あ、あの手の一撃を弾いただと!」と冒険者たちは騒めく。
謎の人は、手に持った杖を振って手を打ったのだ。
決して剛腕とは言えない細腕。 前衛でも、中衛とも思えない裝備と容姿。
見た目は後衛職で治癒擔當にしか見えない。
彼は短く告げた。
≪真実の弾丸トゥールショット≫
手から放たれた聖屬の魔法。 その1発は易々と手を撃ち抜き――――その背後、黒く染まり抜かれた町の一部に屆いた。
「――――なんだ? 《《彼》》は!? 黒いアレが消えた?」
そんな驚愕の聲が離れた彼の耳まで屆いたか怪しい。 しかし、彼は振り返り、ハッキリと言った。
「祓っただけですよ。アレは地上にはいない存在なので、概念自に攻撃を加えました」
「き、君は一、誰なんだ?」
「私は――――」と彼は一瞬、躊躇するような素振りを見せ、何か執著を振り払うように――――
「私は、聖……それから正義の勇者 メイル・アイシュ。この町を破壊しに……いえ、元に戻して彼を救うためにきました!」
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