《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》勇者と魔王の激戦
勇者と魔王の一騎討ち。
互角に思えた両者の戦闘だったが、徐々に差が生じ始めていた。
時間と共に劣勢になっていったのは魔王の方だ。
「どうだ、魔王よ! ここで滅ぶが良い!」
「ふっ、あの頃と比べて、ずいぶんと饒舌になったな。勝利の酒で酔いがまわったか?」
「だまれ! 死を経験したお前から不死の屬は消え失せた。今のお前なら、僕1人でも――――」
「それは無理だ。貴様も気付いているはずだ。ワシの切り札を」
そう、カムイも気づいていた。
自分が有利に立ち回れる理由。 それはシンプルな理由だ。
カムイが持つ勇者としての能力は、前衛。あるいは中衛として効果を発揮する。
対して大魔王であるシナトラは、魔族特有の膨大な魔力を振るう戦いが専門。
つまり、大魔王は後衛。さらに言えば、ものすごい魔法使いであり……
接近戦において、前衛との戦いは不利。
大魔王とはいえ、その大前提から外れることはない。
「だが、逆を言えばワシが後衛として本領を発揮できれば良い! すなわち――――
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行け! ソルよ!」
「え? はい?」
離れた位置で戦いを見守っていたソルは急に名前を呼ばれて困している。
「なんじゃソル! ワシのピンチじゃぞ? すぐに助けよ」
「えっ? あっ、はい」とソルも戦いに參加する。
前衛の投。一気に戦況が変わる。
「くっ! ソル……ソル・ザ・ブラッドよ! お前も新たな勇者候補なら、勤めを果たせ!」
そう言いながらも、カムイは本気でソルを斬りつけた。
勇者としてベテランのカムイ。 勇者として新人のソル。
そもそも、ソルは戦士ではなく詐欺師だ。
純粋な戦闘なら、カムイに敵うはずがない。だが――――
(やはり、霊から與えられた勇者の力。不死を有している)
ソルを斬り倒したカムイは、大魔王シナトラを見る。
倒れたソルが稼いだ時間は2,3秒に過ぎない。
だが、大魔王には十分すぎる時間だった。
大魔王の手。 巨大な火球が浮かんでいる。
「燃えよ」と詠唱と呼ぶには短すぎる超短詠唱。
火球がカムイに向かって高速で放たれる。
「く! このっ!」と魔法切斷の剣技。 火球を切り払いやり過ごす。
だが、シナトラは次の攻撃準備にっていた。
「舞えよ風よ」と杖を振る。 魔力が通った杖から風の斬撃が生まれる。
「斬撃ならば、僕の得意分野だ!」とカムイは前に出る。
間合いを殺し、カウンターを狙う。しかし――――
「やらせはしませんよ!」と斬り捨てたはずのソルが復活。行く手を阻む。
カムイは、すぐにソルを倒した。
だが、それでも大魔王シナトラの次の攻撃が開始される。
「かっかっか……前衛を得たワシに弱點はない!」
「――――っ!」と顔を歪ませたカムイ。
(どうする? どうすればシナトラの連撃を止めれる?)
激しくき合う両者……あとソル。
その戦いが急激に止まる。
「これは――――」とカムイ
「ほう、この覚は冥王め。暗殺者のあの技を使ったか」
「まさか、劇毒強化ポイズンブーストまで再現を! シナトラ! すぐにでも貴様を――――倒す!」
「いいや、無理じゃな。貴様にワシと倒す方法はない」
「ある! 僕が無策できたとでも?」
「――――何を? ハッタリを!」
大魔王シナトラは杖に魔力を通す。
並みの魔法使いが、時間をかけた詠唱。あるいはや魔法陣。 それらを使用して発させる極大魔法と同等の威力を超短詠唱で放っていく。
「水から氷へ なぎ倒せ!」
巨大な氷柱による刺突。 超加速してカムイを狙うのだが……
「そうはさせないぞ!」と黒い影が飛び出した。
攻城兵のような威力の魔法攻撃。
そのはずが、した男は生のでけ止めて見せた。
さらに――――
「援護します。私の札に合わせて姫、魔法を」
「はい! 炎の魔法を使います!」
その言葉通り、巨大な魔法が魔王を襲う。
「この!」と炎系の魔法をぶつけて相殺する魔王。
だが、その顔に焦りが生まれる。
「貴様ら! 貴様らが、どうしてここに!」
憤怒の表。
怨敵であるカムイ。それと同等に恨む人間がいる。
それらが全員集合していたのだ。
「お前たち、來てくれたのか」
「當り前だぞ? カムイとベルトのピンチを無視することなんてできないぞ」
「うん、私はベルトのためと言うか……軍師だからな」
「私は貴方のためなら、どこにでも現れます!」
彼らの名前は
『超前衛戦士』 アルデバラン
『東方の方士』 シン・シンラ
『癒しの姫』 マシロ・アイフェ
かつての勇者パーティが全員集合していた。
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