《ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からのり上がり~》アリシアが言うならやってみよう
ゴブリンとの初戦闘で疲れきった私達は食事の後直ぐに眠ってしまった。
翌朝目覚めるとアリシアが私に言ってきた。
「ひとつ頼みたい事があるのですが」
「な、に?」
「実は私がゴブリンに襲われた場所に行きたいんですが。もう誰も生き殘っては居ないでしょうけど、もしかしたら生き殘りの方が居るかもしれませんし。最悪でも奴隷商を含めて7人いたのでゴブリンの死の有無と、私が捕まった時に持っていた調合の道を確認したいんです」
確かに狀況は分からないけど、ゴブリンを何匹かくらい返り討ちにしているかも知れないしな~。調合の道も有れば便利だよね。ヘルさんはどう思う?
〈良いのではないでしょうか。本來ゴブリンは一匹なら子供でも追い返せるモンスターです。何匹か返り討ちにしている可能は高いでしょう〉
ヘルさんのお墨付きもあったし行ってみようかな?
そう決めた私達はアリシアの案の下、周囲を警戒しつつ襲われた場所に行ってみた。
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「確かこの辺りだった筈、なんですけど?」
ゴブリンの巣を迂回して森の中を進み開けた道に出る。
正確な場所は分からないようで大きく迂回した分警戒を強めながら道を逸れた森の中を進む。
〈ありました。ここから100メートル程進んだ所です〉
「うっ!?」
襲撃現場に著くとそこは酷い有様だった。一言で言うなら地獄絵図のようだ。馬車の車に括り付けられ何本もの矢が刺さった死が4、手足を折られて腹が裂かれている死が2、頭を踏み潰された死が1、どの死も楽に死ねなかった事を簡単に想像出來るばかりだった。
「ギギ!!ギーー!!」
ゴブゑが立ち続けている私達を呼ぶのでそちらに行ってみる。と、そこにはゴブリンの死が3つと、ゴブリンソルジャーの死が1あった。
私はアリシアに調合の道と他に何か使えるが無いかの捜索を頼み、ゴブリンの死の一部を切り取る作業を始める。
「調合の道は有りました。それと一応奴隷商が持っていた奴隷石が2つと、回復薬が5つありました。後はゴブリンソルジャーが持っていた剣と、ゴブリンの棒、ナイフくらいですね持って行きますか?」
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「ぜんぶ、い、る」
「分かりました。道と回復薬、ナイフは持っていくので剣と棒はお願いします」
私はゴブゑに剣と棒を一本持ってもらい、殘りの棒は破壊してゴブリン達の腕を持ち帰った。
時間を掛け拠點に戻り早速アリシアに調合を始めてもらい、私はゴブ焼きを作り始める。
「やっぱり不味い」
いかん泣きそうだ!スゲー不味い!
「食べ終わったんですか?」
長い闘いの末、ギリギリの勝利完食をすると、アリシアが聲を掛けてきた。因みにゴブゑはまた食料調達に行っている
「いま、たべおわ、った」
「お疲れ様です。大分喋れるようになって來ましたね?私の方も回復薬を2つ作って全部で7つになりました。直ぐに行に移すんですか?」
〈余り得策では有りませんね。マスター達は魔なのでレベルアップで傷が治りますが、アリシアは無理なのでせめて回復薬を後3つは用意したいところですね〉
「でも、実際にはどうやって倒すつもりなんですか?」
「わなに、はめ、る」
「罠ですか?」
頷きながらおおまかな説明を続ける。
「わたし、たち、は、よわ、いだか、ら、まず、そるじゃ、の、にひきを、たおす、さいご、にほぶを、やる」
〈私もその作戦には賛です〉
「また落としですか?それとも何か、別の罠を用意するんですか?」
「その、まえに、ききた、い、まほう、いりょく、どれ、くらい、だ、せる」
「魔法の威力ですか?多分ご主人様の期待には応えられないと思います」
????
「ゴブリンに襲われた時、私も風魔法で応戦したんですが。一番大きなゴブリン・・・多分ホブゴブリンですね。には、かすり傷すら負わせられませんでした。ご主人様達とゴブリンを倒してレベルが2になりましたけど、倒せるまででは無いと思います。すいません」
〈丁度良いので魔法のエディットについて説明しますか?〉
魔法のエディット?
〈はい、この世界の魔法はマスターが思っているような固有の魔法ではありません〉
どういう事?
〈例えばですが。風魔法で出來る事自は風を起こしるだけなのですが。先程言ったエディットを使う事で鎌鼬の様な現象を起こす攻撃が簡単に出來るようになります。まあ、予め設定されている魔法もありますがね。実際アリシアの魔法エディットを見ながらやってみましょう〉
えっ、他の人のスキル取得とかエディット?って見えるの?  
〈普通は見えません。ですが、ゴブゑとアリシアはマスターの眷屬なので魔法管理、スキル取得、クラス管理はいつでも見られる様になってます。一応強制的に取得等もさせる事が出來ますが、マスターの場合は互いの合意なので話し合いの方が良いでしょう〉
「私からもお願いします。私、なんのスキルをとればいいのか分からないので・・魔法の管理も苦手ですし」
アリシアが言うならやってみようかな?
〈ではエディットを表示します〉
▶魔法のエディットを開始しました。
新規作
魔法名:
屬:火、風、水、土
威力選択0.1.2
効果選択【斬】【】【創造】【壁】【貫通】
おお、本當にゲームのエディット畫面だ。でも威力は1と2しか無いんだ?0は意味があるのか?効果は結構ある。
〈効果は屬を選ぶと選択出來るものが明るくなり、選べないものは暗くなります。今はまだレベルが低いのでこれだけですがレベルが上がれば項目はもっと増えます〉
魔法作するとどうなるの?
〈一度作した魔法は魔法名を言うだけで発します。また、同じ魔法でも威力を変えれば発までの時間や消費MPも変わってきます。またレベルが上がれば複數の効果を持たせる事も可能です。モンスターの場合は1つの効果を最大にしたものが予め設定されている場合が多いです〉
そうか、モンスターは頭が良くないから出來ても単品の効果の魔法しか威力上げて使わないのか?
〈その代わり、単純な威力はモンスターの方が上の場合が多いです〉
2、3個効果付けたりしたらやれる事の幅がかなり広いな、いろいろ出來そう!
〈モンスター以外の種族はそちらが主な使い方です〉
「ほかの、ぞく、せいは、な、にがで、きる」
▶練度が一定に達しました【言語LV.6→LV.7】に上がりました。
また上がったよ!!
「えと、火魔法のファイアアロー、土魔法のアースクリエイト、水魔法のウォーターウォールです。えと、全部名前通りなんですけど説明しますか?」
「つちだけ」
「アースクリエイトは、MPを使って地面などの土から武を作り出し扱う事が出來ます」
「ぶき、だけ?」
「一応剣以外にも、槍とか矢も作れます」
「きょう、どと、じかん、は」
「MP消費を最大にすれば10秒程で石くらいの固さのが作れ壊れるまでは持ちます」
うん結構使える。
「ひと、かぜ、さいだいい、りょくで、みてみたい」
「わかりました」
アリシアは目の前の木に向かって魔法を放つ。
「ウインドカッター」 
放たれた魔法は木の表面を5㎝程の深さで傷つける。
「ファイアアロー!」
今度は火で出來た矢がくつの壁にし突き刺さる。こちらは3㎝程だ普通の矢位の貫通力があるみたいね。
「どうですか?」
「つかえ、る、それぞれ、なんか、いできる」
「どれも最大消費MPは30、最小消費MPは15なので、5回から10回くらいです」
「これだけ、できれば、つ、かえると、おもう」
〈そうですね。アリシアを守るようにきつつ相手を牽制、魔法で弱らせ止めを刺すのが良いかと〉
「その、ほうしんで、あしたか、らいっぴき、ずつ、か、る」
話が終わるとゴブゑが帰ってきたので食事を食べ、私達は明日に備える事にした。
▶スキル【喰吸】のスキルが発しました。
 スキル【マヒ耐LV.7→LV.9】に上がりました。
【毒耐LV.3→LV.5】に上がりました。
【急所攻撃LV.2→LV.3】に上がりました。
【武のコツLV.2→LV.3】に上がりました。
【風魔法LV.1新】を習得しました。
【格闘LV.1新】を習得しました。
【爪攻撃LV.1新】を習得しました。
▶スキル練度が一定に達しました。
スキル【喰吸LV3→LV.4】に上がりました。
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