《ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からのり上がり~》〈まさか、彼が決めるとは・・・・〉それは私も思った
ホブゴブリンが投げたであろう白刃が私の左腕を切り落とした。でも私にそれに構う余裕は無い!私の視線も、思考もホブゴブリンから離す事が出來ないでいる。
▶スキル練度が一定に達しました【痛覚軽減LV.2→LV.3】に上がりました。
「ご主人様!!今、回復します」
アリシアが私の左腕に回復薬を掛けているがどこか他人事のように思う。
しかし、そんな私の思考はアリシアを見て嗤うホブゴブリンの顔を見て引き戻される。ホブゴブリンはようやく見つけた自分の獲を、どう楽しもうかと考え嗤っているようだった。
そんなホブゴブリンを見て私の思考は戻り始め、それと同時に左腕の痛みが主張を始める。その痛みを無理矢理思考から追い出しアリシアに指示を出す。
「ありしあ、まほうの、じゅんび、あと、きのうさいご、つくった、やつ、あそこのきに、かけといて、わたしたち、ひきつける、から、まほう、よろ」
「あっ、あの最後に作った魔法ですか?!あんな魔法あんな所に仕掛けても何の役にも…」
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「いいから、はやく!」
「っっはい!」
▶スキル練度が一定に達しました【痛覚軽減LV.3→LV.4】に上がりました。
簡単に指示を出し行に移す。
アリシアは返事をしながら駆けていき、私達はホブゴブリンに向かっていく。だが、ホブゴブリンは私達の方を見ようともせずアリシアを目指し歩いていく。
クソ!何とか私達に視線を集中させないと魔法がよけられる。
私は足元の石を拾い上げ、ホブゴブリンの目に投げ付ける・・・が、ホブゴブリンは腕の一振りで石を弾く。でもそれは予想通り、暴に振った腕がの正面をがら空きにするその瞬間【爪攻撃】を放ち、走り抜ける。
くっい!
ホブゴブリン
HP:800/800→780/800
MP:0/0
ゴブ子
HP:85/185
MP:90/90→85/90
欠損狀態
「ギガ!」
ダメージを與えた事でホブゴブリンはようやく私に視線を向けたが、やはり障害とはならないと判斷された。
本當にダメージ20くらいか、片腕も無いからこのまま何事も無く、一方的にダメージを與えられるわけ無いし。やっぱり、アリシアの魔法がこっちの唯一の勝機かな?
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〈正面の木ゴブゑが居ます。導して下さい〉
その指示をけ、再びホブゴブリンの懐にり攻撃を仕掛けようとする・・・だが間合いにる直前、ホブゴブリンの持っていた特大の棒が私の前を通りすぎる。
危ない!!當たったら一発で死にそうだ。
しかしこのままではどうにもならないので、今度は持っていたナイフを顔に向かって投げ付ける。
「ギギガ!!」
流石にナイフは弾けずホブゴブリンはナイフを避ける。
ナイス!ホブゴブリンが避けたのは丁度木の真下だった。その隙を狙いゴブゑが木の上から飛び降り、全重と高さを生かし棒を降り下ろす。
ガゴッ!
ホブゴブリン
HP:755/800
MP:0/0
ゴブゑの一撃でふらつき始めたところを。
「ファイアブラスト!!」
ドガァァァ!!
【魔力覚醒】のスキルで強化されたファイアブラストが、ホブゴブリンに當たり先程よりも大きな発を引き起こす。その隙に、アリシアからけ取っていた回復薬を使う。
「ご主人様っ!!」
アリシアがヘルさんに頼んで造るよう指示してもらったアースクリエイトで作ったナイフを投げ渡してくる。
これなら今の私でも使える!武のを確かめながら私は構える。
「えむぴー、かいふく、いそいで」
ホブゴブリン
HP:755/800→550/800
MP:0/0
ゴブ子
HP:85/185→185/185
MP:85/90
欠損狀態
ゴブゑ
HP:150/150
MP:180/180
アリシア
HP:250/250
MP:70/210→170/210
MP回復薬はもう無い。本當ならもうちょっと作りたかったけど今は言っても仕方ない。
「ギガ~!」「ギギ」ドゴォ!
その時、土煙を掻き分けホブゴブリンがゴブゑに突進する。その攻撃にゴブゑは避けきれず當たってしまう。しかし、突進したホブゴブリンも木に當たりなからずダメージを負う。
ホブゴブリン
HP:550/800→530/800
MP:0/0
ゴブゑ
HP:150/150→25/150
MP:180/180
〈ゴブゑを下がらせます〉
うん、お願い。
ゴブゑへの指示をヘルさんに頼み、木にぶち當たったホブゴブリンの背中にナイフを突き刺しに行く。
「ファイアアロー」
私がナイフを突き刺すと同時に、アリシアのファイアアローがホブゴブリンの利き腕の右肩に突き刺さる。
「ガ~!!」
攻撃をけたホブゴブリンは背中にり付く私の腕を取り、アリシアに投げ付ける。
「キャアアア!!」
ホブゴブリン
HP:530/800→430/800
MP:0/0
ゴブ子
HP:185/185→135/185
MP:85/85
欠損狀態
アリシア
HP:250/250→210/250
MP:170/210→120/210
投げ付けられた私はアリシアと共に吹き飛び、直ぐにはけない。その間にホブゴブリンは、こちらに走りその勢いのまま私を蹴り飛ばす!
カハッ!2度3度と地面を転がり剣の突き刺さる木に激突する。
〈マスター〉
ヘルさんの聲に反応した時には遅く、ホブゴブリンは剣を抜き取り私の足を切り飛ばす。
「アァアァああアァ!」
▶スキル練度が一定に達しました【痛覚軽減LV.4→LV.5】に上がりました。
意味の無い私のびが私自の耳を打つ、そのびを聞きながらホブゴブリンが私目掛けて剣を降り下ろし、刃が私に當たる直前。
「ファイアブラストオォ!!」
ドガァァァ!!
アリシアの強化魔法がホブゴブリンの背中に當たり、大発を起こしその風で私は吹き飛ばされる。
「あなたの相手は私です!!」
そう啖呵を切り、アリシアがホブゴブリンと相対する。震える手でナイフを構えるアリシアに、ホブゴブリンは恐怖を煽るようにゆっくりと近付いていく。
▶スキル練度が一定に達しました【痛覚軽減LV.5→LV.6】に上がりました。
そんなホブゴブリンにアリシアは無謀にも真正面からナイフを構え突進する。無茶だ!ーーそう思うも私はをかせず見る事しか出來ない。
それでも時間は進みアリシアとホブゴブリンの距離が5メートルを切った。その時・・。
「ファイアアロー!!」
アリシアはナイフを構えた突進をフェイントに、至近距離から強化魔法を放った。私と同じように騙されたホブゴブリンは正面からアリシアの魔法を食らう。
「ギガ~ギギッ!?」
アリシアはそのままホブゴブリンの橫を走り抜け私に駆け寄ってくる。
「ご主人様!!回復薬です」
私に回復薬を使い、アリシアはまたホブゴブリンに向かいナイフを構えながら吠える。
「ご主人様、私が時間を稼ぐので逃げて下さい。私は一度捕まっています。それを助けて下さったご主人様の事はどんな事をしても助けたいんです。私がどんな目に遭おうとも絶対に助けます」
そんなアリシアの悲痛な覚悟を嘲笑うように、ホブゴブリンはき出す。しかし、その表は怒りに満ちていて捕まればどんな目に遇わされるか想像するのも恐ろしかった。
「だめ、ぜんいんで、たおす」
「でも、今の戦力ではもう倒せません」
「さくせんある」
ホブゴブリン
HP:430/800→130/800
MP:0/0
ゴブ子
HP:5/185→105/185
MP:85/90
欠損狀態
アリシア
HP:210/250
MP:120/210→0/210
怒りに満ちたホブゴブリンがこちらに走り出すが、避難した筈のゴブゑがロープで即席の罠を作りホブゴブリンを転倒させる。その間に私はヘルさんに頼み全員へ作戦を伝える。
そして一言。
「しんじて」
▶スキル練度が一定に達しました【痛覚軽減LV.6→LV.7】に上がりました。
「分かりました、信じます!」「ギギ!!」
私はゴブゑに肩を借り目的の場所まで運んでもらい、アリシアはヘルさんの指示を聞きながらあるポイントまでホブゴブリンを導してもらう。
「ギギッガ~!!」「くっ」
アリシアはホブゴブリンの腕をギリギリの所でかわして、何とか逃げながら目的の場所に向かって逃げるが、遂に捕まってしまう。
「きゃあ!くっ、この」「ギギ」
遂に捕まえた獲にホブゴブリンは歓喜の聲を上げる。
「離して!あっくっうぅ」「ギギッギ~」
捕まってしまったアリシア。しかし、アリシアは自分が導するべきポイントにまで到達していた。
その間、私はアリシアが逃げる所を見ながら慎重に事を運んでいた。
〈マスターもうすぐです〉
皆上手くやってくれてる。後はこの賭けが功するかどうか・・・と、私のが持つかが問題だけど、絶対に功させてみせる。私の持っているスキルがあれば何とかなるはず。
そして、アリシアが予定のポイントまで來た所で捕まってしまうがそれも計算のだ。角度も向きもバッチリ皆ありがとう!
〈マスター今です!!〉
私がアリシアに頼んで作ってもらっていた魔法は、待機型のウインドブラストだった。
それを戦闘開始直後木に仕掛けてもらっていた。この魔法は相手が30分以に設置した場所にれると発する、地雷のような魔法だ。
私はアリシアが木の側面に仕掛けたウインドブラストに、背中から思いきり當たりをする。その瞬間、設置したウインドブラストが発し、背中に文字通りの発的な風をけホブゴブリンに向かって吹き飛んでいく。
私は吹き飛びながらも勢を整えナイフを突き出し、ホブゴブリンの心臓目掛けごとぶち當たりナイフを突き刺す。
流石にウインドブラストの力が加わった突進で、ホブゴブリンもアリシアを捕まえていた手を離し、背中にナイフが刺さったまま吹き飛ばされて行く。
私は素早くステータスの確認する。
ゴブ子
HP:105/185→25/185
MP:85/90
アリシア
HP:210/250→150/250
MP:0/210
ホブゴブリン
HP:130/800→10/800
MP:0/0
「あっ」
後し足らなかった・・・ナイフが心臓まで屆かなかったのか・・・手も足も、片方ずつ失って武も無い私と、魔法以外ではダメージを與える前にやられてしまうであろうアリシア、ゴブゑも後一撃でも攻撃されれば死んでしまう。完全に詰みだ。
「ご主人様!!」
アリシアは私の事を抱き締め必死に庇う、そして立ち上がったホブゴブリンが私達の前に立った時。
「ギギ!!」
ゴブゑがびながら、ホブゴブリンの背中のナイフ目掛けて棒を降り下ろす。當たった瞬間よほどの力を込めたのか、ゴブゑはそのまま勢い余って地面に倒れ込み、棒は砕け散り、棒に打ち付けられたナイフがホブゴブリンのに更に潛り込み心臓を貫く。
「ギ・・・ギガ・・・?」
ホブゴブリンは自に何が起こったのかも分からず、それでもまだアリシアに近付いてくる。しかし、アリシアにれる直前、遂に倒れ力盡きる。
▶ゴブ子のレベルが10に上がりました。
HPが200に上がりました。
MPが100に上がりました。
攻が25に上がりました。
防が25に上がりました。
魔攻が30上がりました。
魔防が30に上がりました。
敏捷が50に上がりました。
知恵が180に上がりました。
用が120に上がりました。
運が40に上がりました。
スキル【會心LV.1新】習得しました。
【鑑定士LV.5→LV.6】になりました。
【ゴブリンキラーLV.4→LV.8】になりました。
スキルポイントを10獲得しました。
▶稱號【強敵打破ジャイアントキリング】を獲得しました。
【強敵打破ジャイアントキリング】の稱號によりスキル【剛力LV.1新】獲得しました。
スキル【堅牢LV.1新】獲得しました。
▶ゴブ子のレベルがMAXになりました【進化】が可能になりました。
いつものようにアナウンスが終わった瞬間、私のをが包み込む。そして、が収まると欠損していた左腕と、右足が元に戻っていた。重傷だとこんな風に回復するのね!!
▶使い魔ヘルがスキル【可視化】習得しました。
▶ゴブゑのレベルが10に上がりました。
▶ゴブゑのレベルがMAXにりました【進化】が可能になりました。
▶アリシアのレベルが7に上がりました。
▶アリシアのレベルが8に上がりました。
▶アリシアのレベルが9に上がりました。
「私達勝ったんですか?」「ギギ?」
アリシア達の言葉に私は頷く。すると。
「やった、やった、やったー!!」「ギギギ~!!」
アリシアは泣きながら喜び私に抱きつく、ゴブゑは踴りながら私達の周りを回る、何かMPが減りそうな踴りである。
〈まさか、彼が決めるとは・・・・〉
それは私も思った。
〈とにかく、これでやっとすべてのゴブリンを倒してマスター達も進化出來ますね〉
はっ!!そうだった!?アナウンスでそんな事を言っていたよう!!放心してたからあんまりちゃんと聞いてなかった。
〈マスター・・・〉「ご主人様・・・」
すいませんでした。そんな目で見ないで下さい・・・。
と、とりあえず拠點に戻ろう!話しはゆっくりと出來る場所でしたい!!私の提案に反対は無く、何時ものように死の一部を切り取り拠點へと帰る。とにかくあれだね!?皆無事で良かったよ。
たとえ夜を明かすのに幾億の剣戟が必要だとしても【Web版】(書籍版タイトル:幾億もの剣戟が黎明を告げる)
【書籍版①発売中&②は6/25発売予定】【第8回オーバーラップ文庫大賞『銀賞』受賞】 夜で固定された世界。 陽光で魔力を生み出す人類は、宵闇で魔力を生み出す魔族との戦爭に敗北。 人類の生き殘りは城塞都市を建造し、そこに逃げ込んだ。 それからどれだけの時が流れたろう。 人工太陽によって魔力を生み出すことも出來ない人間は、壁の外に追放される時代。 ヤクモは五歳の時に放り出された。本來であれば、魔物に食われて終わり。 だが、ヤクモはそれから十年間も生き延びた。 自分を兄と慕う少女と共に戦い続けたヤクモに、ある日チャンスが降ってくる。 都市內で年に一度行われる大會に參加しないかという誘い。 優勝すれば、都市內で暮らせる。 兄妹は迷わず參加を決めた。自らの力で、幸福を摑もうと。 ※最高順位【アクション】日間1位、週間2位、月間3位※ ※カクヨムにも掲載※
8 193HoodMaker:幼馴染と學生起業を始めたのはいいが、段々とオタサーになっていくのを僕は止められない。<第一章完>
受験戦爭を乗り越え、再會した幼馴染五人は學生起業を始め、なんとその勢いのまま事務所まで手に入れてしまう。売り上げは一體どこまで伸びるのか。そして彼らが始めた起業とは――。 ――そんな中。仲間やバイト先の先輩から、アニメや漫畫、ギャルゲに影響を受けた禮夢は段々と「創作」に魅かれていく。 人は何故創造するのだろうか。何故それを求めるのだろうか。 そんな人に話す程でもなく、でも胸の中に殘り続ける疑問に答える人間が現れる。 名を「雪代雨(ゆきしろ あめ)」 彼女は問う。 —もし一つ願いが葉うのなら何が欲しい— これは自分の中の価値観と向き合う少年少女の物語。
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魔術を學ぶ學校に通う俺、月城翼には彼女がいる。彼女こと瀬野遙は、なんというか、その。ちょっと、いやかなりヤバい奴だった。ヤンデレとかメンヘラとか、そういうのではなくだな……。 (「小説家になろう」に投稿しているものと同じ內容です)
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