《付き合って結婚した後》モンペの対応

「さて、放課後だ職員室へ行こう。」

優人は、モンスターペアレントの対応を學ぶべく職員室へ向かっていた。

「先に説明するぞ、今回は不良の龍崎君の暴行事案だ。」

「今も不良っているんですね…」

「まぁな、でも結構珍しいからしっかり學べよ?」

職員室の角にある、テーブルとソファがあるだけの応接室に著いた。

「ちょっと!山田先生待ってましたよ!」

「大丈夫だ、今対応する。」

優人の教育係は、ずっと優しい人だと思っていたが頼りにもされている先生だと実した。

「龍崎〜どうしたんだ〜?」

「はぁ?!うるせぇ!」

龍崎は思っていたよりも怖いやつだった。

「それになんだこの弱そうなやつは!」

「お、俺?!」

龍崎の睨みには、特別な怖さというものがあった。まるで蛇睨みだ。

「まぁそんなこと言わないで聞いてくれ。」

「なんだよ。」

「俺もさ、昔はケンカしてたんだ。」

「どうせクソ弱いだろ。」

山田先生は、ニッコリ笑って龍崎に耳打ちした。

すると龍崎の顔が真っ青になり、逃げ出した。

「息子になんと言ったか分からないけど、私わね、怪我させたことに怒ってるの。」

龍崎の母親もまた、隨分と怖い人だった。

「奧さん、私はね、彼にはケンカという経験も必要だと思うんだ。」

「だから?怪我させることが必要なの?」

「そうです、必要ですよ!」

大きな聲で怒鳴った山田先生に、龍崎の母は驚いていた。

しばらくして、激怒していた母親も収まり帰っていった。

「凄いっすね。」

「そうか?優人先生もできるよ。」

30分も経たないうちに問題を解決するなんて、自分にはできるのだろうかと心配になった優人であった。

to be continued…

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