《斷罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪を目指す(第三章完結)【書籍化、コミカライズ決定】》12.悪役令嬢はお茶會に參加する
で覆われた列柱廊を抜けると、オレンジのダリアをはじめとした彩かな庭園の花々に迎えられる。
秋の風が涼やかに頬をでる中、目の前でもピンクの花が咲いた。
「クラウディアお姉様~! お待ちしておりましたの~」
「ごきげんよう、シャーロット」
クラウディアが聲をかければ、シャーロットもカーテシーで答える。隣には翠の瞳を持つ親友の姿もあった。
のような髪に、淡いオレンジのドレスがよく似合っている。
「ルーも、ごきげんよう」
「ごきげんよう。早速ひと悶著あったのですって?」
「あら、もう噂になっておりますの?」
列柱廊には他の令嬢もいたので、言葉ほど驚いてはいない。
むしろこういった社の場で噂にならないほうがおかしかった。
口元を扇で隠しながらルイーゼが溜息をつく。
「手を緩める気はなさそうですわね」
「確固たる意思をじましたわ」
敵意、と言えるものを。
シャーロットは、む~とを尖らせながら首を傾げる。
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「先ほどご挨拶させていただいたんですけど、落ち著かない様子でしたの。あ、でも貴族派のお茶會に招待していただけました!」
先日のパーティーでも言っていた通り、シャーロットは直接話を聞くつもりらしい。
大丈夫なの? とルイーゼが聲をかける。
「同じ貴族派とはいえ、シャーロットはわたしたちといる時間が長いでしょう? 出席しても槍玉に挙げられるだけではなくて?」
「そうなったらすぐに帰りますの~。でもそうはならない気がしますの」
左右に飴の瞳をかしながらシャーロットは続ける。
「どうも貴族派のご令嬢たちもウェンディ様の様子には戸っているようですの」
クラウディアと同じく、人が変わったようにじているという。
「今までウェンディ様はお姉様と距離を取っておられたものの、口撃するようなことはありませんでしたの。むしろお認めになられていたというか……ウェンディ様の周囲も落ち著いた様子だったんですの」
ハーランド王國の貴族間では王族派と貴族派に分かれた対立が見られるが、學園に通う子息令嬢の中では派閥に関係なくクラウディアは認められていた。
學園の行事でクラウディアが分け隔てなく接した結果だ。
おかげで全員とまでは言わないものの、貴族派の子息令嬢からの信頼も篤い。
それに加えて類は友を呼ぶというか、大人しいウェンディの周りには似た格の令嬢が集まっていた。
突然苛烈になったウェンディに彼たちも心配を募らせているらしい。
クラウディアはウェンディと仲が良い令嬢の顔を思い浮かべながら頷く。
「シャーロットの言う通りだわ。どなたも悪い印象はないわね」
「ですの~。だから招待されたお茶會も心配はしておりませんの」
「問題はウェンディ様だけ、ということね」
最後にルイーゼが頷いて、話に區切りを付ける。
今日の主役はパルテ王國から來訪中のニアミリアだ。
居住まいを正し、テーブル席にいるニアミリアの元へ向かう。
上級貴族の中でも最高位にあたるクラウディアを遮る人は誰もいない。
クラウディアの姿を認めたニアミリアはすぐに立ち上がりカーテシーを見せる。同じテーブル席に座っていた令嬢たちも自分たちの番は終わったと言わんばかりに腰を上げて移した。
みな社界のルールを弁えているのだ。
対面するニアミリアはクリームのドレスをに纏っていた。
元や裾にある大きなフリルがケーキを飾るクリームを思わせて甘い印象を殘す。
同時にニアミリアの鮮やかな髪が酸味のある果実のようだった。
甘くなり過ぎない調和の取れた裝いがニアミリアのセンスとデザイナーの腕の良さを語る。
一方、クラウディアは深緑のドレスで、花を支えるガクや葉をイメージしていた。
庭園に咲く花を守る意味合いが込められているが、ドレスから何を読みとるかは當人たちのに任せられる。
「ごきげんよう、ニアミリア様。パーティーでは華麗な印象をけましたが、本日はとてもらしい雰囲気で目が喜んでおりますわ」
「ごきげんよう、クラウディア様。お褒めいただき嬉しいですわ。し子どもっぽいかもしれないと心配しておりましたの。よろしかったらおかけになってください。ルイーゼ様とシャーロット様も」
われるまま三人とも席に著いた。
パーティーのときといい、ニアミリアの所作には違和がない。
(パルテ王國でも作法は一緒なのかしら)
パルテ王國と聞くと、どうしても代名詞である戦士が頭を過る。
話題には上がらないものの、有力家族の令嬢たちもハーランド王國の令嬢と変わりなく社を嗜んでいるのかもしれない。
定型的な挨拶が一通り済んだところで、庭園に主催者である王妃が姿を見せた。
賑やかさがざわめきに変わり、驚きに包まれる。
王妃は多忙なため、いつもなら代理人が言葉を屆けるだけで終わるからだ。
それだけニアミリア――パルテ王國を重要視している表れだった。
王妃直々の挨拶に、改めて多くの人が戦爭回避のためにいているのをクラウディアはじた。
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