《星の家族:シャルダンによるΩ點―あるいは親友の子を引き取ったら大事件の連続で、困する外科醫の愉快な日々ー》される蓮花
俺は蓮花たちと風呂にってから、研究所の外へ出掛けた。
シャドウに會うためだ。
俺のを與えられ、無理矢理人外にさせられてしまった哀れなネズミ。
としての生を喪い、生きる目的もないままに日々を過ごすだけのはずだった。
それを、蓮花が悲しみ、シャドウに會いに行くようになった。
二人は俺が予想もしなかった大親友となり、今もよく仲良く話している。
蓮花が楽しむようになり、俺もその関係を好ましく思っていた。
だが、そのうちにシャドウのことも考えるようになり、このままではいけないと思った。
ハマーでシャドウのいる山まで行き、山道を進んだ。
近い場所にあるので、ハマーで5分、山道は俺の足で5分足らずだ。
すぐに、真っ暗な山の中で燈が見えた。
俺が山小屋に近づくと、シャドウが平伏して待っていた。
「なんだよ、中にいればいいのに」
「そのようなことは。石神様のこし、ありがたく思います」
俺は笑って、土産の焼き菓子を渡した。
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シャドウが恭しくけ取った。
中へ案される。
「むさくるしい場所ですが」
「俺が建てたんだ!」
「さようでございました!」
俺が笑い、シャドウも笑った。
シャドウがしきりに詫びながら、ペットボトルの水を俺に渡した。
一腳しかない椅子を俺に勧めた。
恐らく、蓮花がいつも座っているのだろう。
シャドウは椅子を使わない。
「このようなものしかございませんで。冷たくもないのですが」
「いいよ。蓮花が持って來たのか?」
「はい。萬一寢込んだら、かずに飲めるようにと」
「そうか」
まあ、シャドウが寢込んだら蓮花が放ってはおかないだろうが。
「今日はな、お前に話があって來たんだ」
「はい」
シャドウが俺を見ている。
「お前のことをな、このままにはしておけないと思ったんだ」
「さようでございますか」
「いつまでも、ここに住まわせるわけにはいかん」
「はい」
シャドウの聲が沈んだ。
「蓮花も承知して、賛してくれた」
「蓮花さんが!」
「ああ。近くこの小屋は壊すからな」
「そうでございますか……」
「だからお前には……」
「石神様!」
突然シャドウがんだ。
「なんだよ!」
「私は自分の面倒は自分で観られます!」
「なんだ?」
「ですから、ここを出ても、どこかの山奧で……」
「お前、何言ってんだよ! お前みたいなのが誰かに見つかったら大変だろう!」
「それでは、殺処分ですか」
「だから、何言ってんだよ!」
どうやらシャドウは俺たちが追い出そうとしていると勘違いしているようだった。
「この小屋をもっといいものに建て替えるって言ってんだ!」
「はい?」
シャドウが俺を見ている。
「去年の冬は、お前が隨分と寒そうだったって蓮花が言ってたんだよ! 雪も結構降ったしな!」
「いえ、私は別にそのようなことは」
「ダメだ! 蓮花が心配してんだ! お前の気持ちは関係ねぇ!」
「石神様……」
シャドウが泣いていた。
こいつが笑うのは知っていたが、泣くことも出來るとは思っていなかった。
「一ヶ月以に作るからな。その間お前は蓮花の研究所に行け」
「え!」
「もちろん、蓮花とジェシカ以外の人間との接はダメだ。お前は極の存在だからな」
「はい、それはもちろん」
「一部の研究所の人間はお前を観たことはあるけどなぁ。でも、どういう存在なのかは知らねぇ」
「はい」
俺は持って來た図面を開いた。
平屋の鉄筋の建だ。
シャドウに説明する。
「ドアは自だ。もちろんお前と蓮花しか開閉しない」
「はい」
「量子コンピューターを置く。それにお前用のキッチンもな」
「キッチンですか」
「獲はなるべく火を通せ。寄生蟲も多いからな」
「はぁ」
「大型の冷蔵庫も備えるぞ。夏場は腐敗が早いからな。それに冬場は蓮花に食糧も運ばせる。去年はお前が痩せたって大騒ぎだったんだ」
「そうなんですか!」
「ああ、冷暖房も完備するからな。今の冷風機よりもずっといいぞ」
「はい」
「蓮花が、暑いのに皮をげないので大変そうだと言ってた」
「いいえ! そんなことは!」
俺は笑った。
「お前、自分のための話はどうでもよくて、蓮花がどうしたってい言うと反応するのな」
「は!」
シャドウは蓮花を大事に思っている。
それが分かった。
「溫泉はそのままだけどよ。水浴びも出來るようにしよう」
「ありがとうございます」
「蓮花がさ」
「なんでございますか!」
俺は大笑いした。
その後もシャドウと図面を話し合い、希を聞いた。
自分からは何もまないので、俺が質問して把握した。
「水洗トイレも付けるからな」
「はぁ」
クロピョンに銘じて、建の下に川を通させる。
トイレ自は溫水シャワー付きだ。
シャドウは喜ぶだろうか。
「ああ、そうだ。これは今バーベキューで焼いたものなんだけどよ」
俺はシャドウに焼いたや魚を渡した。
「焼き菓子よりもこっちがいいんだろうけどな。菓子も食べてみてくれ」
「いいえ! どちらもありがたく!」
テーブルに皿を出して、シャドウに目の前で食べさせた。
意外にしい作で口にれて行く。
まあ、手づかみなのは仕方がない。
「このような味しいものを!」
シャドウは焼き菓子も味かったと言った。
「じゃあ、數日のうちに移してもらうからな。蓮花が迎えに來るから」
「はい! ありがとうございます!」
研究所には、極にる。
俺は帰ることにし、シャドウにちょっと気になっていたことを聞いた。
「お前さ、蓮花にとかしないか?」
「はい? いいえ別に」
「まあ、お前としてどう映るのかは知らんがな。人間としては蓮花は綺麗ないいだからなぁ」
「はい、お綺麗な方とは思っております!」
「そうか、でもの対象ではないんだな」
「はい、もちろん」
「そうか、ならいいんだ」
まあ、ネズミだしな。
萬一そういう気持ちがあると困るが。
「あの、石神様」
「あんだ?」
「石神様には、多、そのような気持ちは」
「なに!」
こいつ、同なのか?
「このような姿で申し訳ないのですが」
「いや、は自由だからな」
「はい。これでも、一応はメスなので」
「!」
俺は「絶花」で神を高めた。
「は自由だ。まあ、俺は相手にはなれないけどな」
「それはもう!」
「じゃあ、元気でな。ここへはなるべく早く戻れるようにするよ」
「ありがとうございます」
俺は山道を降って行った。
蓮花への懸念は晴れた。
晴れたのだが。
研究所に戻り、蓮花にシャドウの同意を得たと話すと、蓮花は飛び上がって喜んだ。
「ところでさ」
「はい! なんでございましょう!」
「シャドウがメスだって知ってた?」
「はい、それはもちろん」
「そ、そうか」
頭のいい蓮花が察して俺に微笑みながら言った。
「石神様は、シャドウさんとわたくしとの関係を誤解なさっておられましたか」
「そ、そうじゃねぇよ!」
「では、嫉妬なさって」
「ほんのちょっと不安に思ってただけだ!」
「まあ!」
蓮花が高らかに笑った。
嬉しそうだった。
「わたくしは、石神様のものでございます」
「お、おう」
「まあ、汗をおかきに。もう一度お風呂にりましょうか」
「そ、そうだな」
「たっぷりと、わたくしのを確認くださいませ」
「おう!」
風呂から上がり、みんなで酒を飲んだ。
亜紀ちゃんが蓮花の作った肴に喜ぶ。
皇紀も楽しそうに蓮花と話した。
蓮花が大好きなロボもベッタリだ。
雙子はビールを飲みながら、蓮花に料理のことを聞いている。
ジェシカもみんなと一緒に楽しそうに蓮花と話していた。
蓮花はみんなにされている。
蓮花が楽しそうに笑っていた。
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