《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》レーススタートと敵対者?

競技開始直前。

自然と高まっていく

しかし――――

マシロとシンラの勇者パーティチーム

「どうしましたシンラ?」とマシロ。

コンビを組んだシンラが様子がおかしい。

「いえ、気になる事がありまして」

「なによ? 1人が考え込むのが悪く癖……って、それで散々、失敗してきているでしょ、あなた?」

「それは……返す言葉もありませんね」

「はい、素直に言いなさい」

「そうですね。私が気になっているのはスポンサーの男です」

「スポンサー? この競技の支援者の事? そうね……仮面をつけて顔を隠しておいて、こんな表舞臺に平然と立っている心理はわからないわね」

「それもありますが……名前ですよ」

「名前?」

「リュウ・アイヤー……私の國だと『ドラゴン驚いた』ってニュアンスになります」

「それは偶然じゃないの? ……さすがに偽名にしてもひどくない?」

「そうですね。私の杞憂ならいいのですが……あれ、私の國の民族裝なんです」

「……」

マシロとシンラが、そんなやり取りをわしている間に、競技開始のカウントダウンが始まった。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

カウントダウン。 それはマリアの聲で數字が読み上げられていく。

聲を拡張する魔法によって、參加者にはもちろん。 観客たちもに聞こえている。

した観客たちもマリアの聲に合わせて數字にび出す。

――――上がって行くボルテージ。

それに反して、競技參加者たちは冷靜に――――集中力を高めていく。

しかし――――

「どうかしましたか義兄さん?」とメイル。

後ろに座るベルトに話しかけた。

「う~ん」と目を保護するためのゴーグルを外して警戒するベルト。

彼は、メイルに対して、

「敵がいる。それもかなりの多さ」

それを聞いたメイルは「それは、そういう競技だから當たり前では?」と言わない。

他ならぬベルトの言葉だ。それはつまり――――

「それはつまり、殺意でしょうか? 私たちに直接的な攻撃を――――それも殺してしまえと考えている人が多い……そういう意味ですよね?」

メイルは言ったのは、確認のため。

「うん」とベルトは短く返した。 それだけ……それだけで十分だ。

とて、メイルとて既に腕利きの冒険者と言える部類。

事実、先ほどまでの彼には、この場で浮かれる気持ちはあった。しかし、既に彼神を実戦に切り替えている。

(敵対者がいる。それじゃ、ここはダンジョンと同じです。誰……どこでしょうか?)

メイルも周囲を探る。キョロキョロと顔をかしたり、忙しなく視線をかしたりしない。

あくまで自然に――――

(敵は、こちらが存在に気取られているとは気づいているでしょうか? ――――いいえ、気配を察知できたのはベルト義兄さんだからこそです。 それじゃ――――いました)

メイルはベルトのように殺気を知するような蕓當はできない。

しかし、彼には高い察力を有していた。加えて、高い想像力と推理力。

ダンジョンの、それも激戦區で生きる彼が、生き延びるために手にれた

それは、彼を知らぬ者には逸した力――――超常的な力に見えるかもしれない。

「いました。右後ろの赤い服の人……反対側にいる人と仲間のはずなのに不自然に離れています」

それは、重心の偏り。顔や足のつま先の角度……まるで空想の名探偵のように僅かな違和を積み重ねて言い當てている。

それだけでは終わらず、続けて3組の敵対者を言い當てていくメイル。

「うん、いいぞ。 漠然としたなを読み取っている俺とは違って、――――複數の可能を同時に思考している。なによりも、こういう雑念が飛びう場では俺の知能力よりも度が高い」

「い、いえ! そ、そんな事はありません」とメイルは慌てた。

する――――というには重すぎるを抱いているベルト相手に、1つでも

『俺より優れている』と言われるのはメイルに取って、激しく揺をわれる言葉だ。

だからだろうか?

気づけば、マリアのカウントダウンは0となっていた。

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