《ワルフラーン ~廃れし神話》最強の種族
魔人との全面戦爭に、人類が勝利してから、約十年。魔人の領地は、戦爭前の百分の一以下にまで落ちた。もう、誰も人間に歯向かおうとしなくなった。人間も、勝利した事で慢心したのか、絶滅寸前の魔人に手を出すような事はしなくなった。自分達は頂點捕食者たり得ているため、絶する必要はないと考えたのだろう。
本來なら人間に勝てる道理はないのだ。筋力も魔力量も、何を比べるにしても、魔人の方が上なのだから。しかし、人は確かに勝った。その理由としては、やはり彼、アルドがいたからだろう。彼なくして、人類の勝利はありえなかった。
一度剣を振れば、その斬撃は千里を駆け抜け、全てを消失させる。剣が納められていようと、彼の存在の強大さに変わりはなく、ただそこに立っているだけで、それは魔の大軍をも退ける絶対領域となる。神話じみたその強さは、やがて彼を地上最強にした。彼の石碑は至る所で作られ、また守護神として崇められるようになった。彼を味方につけた事、それは正しい判斷なのだ。
しかし、時は無常だ。一〇年前、正しい判斷をした人類は、それから後に、どうしようもない間違いを犯した。勝者故の慢心なのだろうか、それとも、勝った事で、己の強さを錯覚した? どっちでもいいが、これだけは言える。それは間違いなく誤った判斷だと。
ある日、魔の大軍が攻めてきた事があった。それは、アルドに全てを任せ、に現を抜かしていた兵士には、到底防げるわけもなく、國はやはりアルドを使った。勿論、己が忠を誓う國の頼みだ。アルドは快く引きけた。
ここから、事態は急変する。
大軍を打ち破ったアルドに対し、國は、正気を疑うかもしれないが———彼に魔を呼び寄せた罪を被せたのだ。己の強さを錯覚した王が、アルドを不要と判斷しての行だった。アルドは、処刑広場で、魔に親を殺された民の恨みをけながら、火炙りの刑に処された。それは一日中続いた。夜になっても、アルドは焙られ続けた。
それでもアルドは死ななかった。夜になり、広場前に、誰もいなくなった隙に縄を解き、焼けたを引きずりながら、彼は城へと向かった。全ては王に理由を問うため。しかし、
「化けめ! 貴様など人間ではないわ!」
返ってきた答えは、答えではなく、むしろ新たなる問題を生み出した。自分が、何のために戦っていたのか、その理由が、分からなくなった。ただ同期に、王に、國民に笑顔でいてもらいたかったのに、その為に頑張ってきたというのに、それなのに。
アルドの心は、壊れた。
人のために戦ってきた。それこそが立派な人間であると信じていたからだ。しかし、人間でないならば、その志は……。
三年が、経った———。
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