《7 Start》
溫度
月里やまなし 瞳
日曜日 10時40分
トルルルルゥ
攜帯の音で目を覚ます
どうやら誰かから電話が來ているようだ
攜帯を見ると名前の所に「かつみん」と表示されていた
私はの調子を整えようと思ったが
寢起きの聲も可いかと思い直して電話を取った
「瞳?今時間大丈夫?」
「うん、どうしたの?」
「もしかして寢起き?」
「そんなじ…昨日は2時まで起きてたから…」
「相変わらずだな」
「えへへ」
「あのさ〜…今から會えないかな?」
「………」
私は數秒無言を作り出す
「瞳?聞こえてる?」
「うん!大丈夫だよ!待ち合わせ場所は何処にする?」
「えーと、いつものゲームセンターで!12時頃!」
「分かった!12時だね!」
私が了解の返事をすると勝は電話を切った
電話が切れた時の電子音を聞きながら
が昂ってたかぶっている事を実する
勝から連絡を貰えた
彼だから當然ではあるけれど
やっぱり私はされてるんだ…
そう思いながら外出の準備を始めた
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12時に合わせてゲームセンターに向かう
いつも待ち合わせしているゲームセンターだけど
思ったより時間がかかってしまった
私は10分遅れてゲームセンターに到著した
「ごめんなさい!ちょっと遅れちゃって」
勝に向かって私は謝罪をした
「いや、いつもの事だから大丈夫」
そんな私を勝はあっさり許してくれた
流石は私の彼氏!
やっぱりこの人で良かったと実する
「今日は何処に行くの?」
「うーん、カラオケとか?」
「良いね!」
「じゃあ行くかいくか」
「うん!」
私と勝はカラオケ屋に向かう
一緒に居るだけでドキドキしちゃう
勝は優しいから私の歩く速度に合わせてくれてる
「この前さ」
「うん」
「結城と花蓮かれんが喧嘩してたじゃん?」
「あーうん」
「あれは結城が完全に悪かったよな〜」
「あーそれはそうかもね〜」
「まぁ俺には関係ないけど
スカッとしたわ〜」
「私も〜」
花蓮かれんちゃんの話はしないでしいのに
勝は花蓮かれんちゃんの話ばかりをする
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最初はなんとも思ってなかったけど
こうも毎回話をされると私も不機嫌になってしまう
しの間無言で歩いてると
「そのアクセサリー似合ってるじゃん」
唐突に私の付けていたブレスレットを譽めてくれた
「ありがとう〜
そんなに良いじゃないけど!綺麗でしょ?」
「凄い綺麗」
不機嫌な私を心配してくれてるのかもしれない
やっぱり私はされてるんだと実する
12時35分
カラオケ屋に著いた
勝が付手続きをしてくれてる間に
私はカバンにしまっていた手鏡でれた髪を整えた
完璧!やっぱり私は可い!
最高の気分で私は勝の居る場所に向かう
丁度手続きを終えた勝と一緒に
カラオケの一室を目指して歩き出す
302號室と書かれた部屋があったのでそこにった
私は朝からなにも食べてなかったので
とりあえずフードメニューを開いてみる
々と食べたいものはあるが、パフェを食べる事に決めて、勝に伝える
勝は店員さんにドリンク二つと
チョコパフェと
フライドポテトを注文していた
私達は互に好きな歌を熱唱した
私は
虹の彼方
と言うアーティストが歌っている
會いたくてガタガタ
と言う曲をれた
「會いたくてー會いたくてーガタガタガタガタ」
気持ち良く歌えたので今度は勝の曲に集中する
勝がれたのは
トリ
と言うアーティストの
君が好きだと唸りたい
と言う曲だった
「君が好きだーと唸りたい!明日をチェンジ!」
私だけの為に歌ってくれてる勝を見て
私は鼻が出そうな気分だった
15時40分
カラオケを終えて店を出た私達は
外でしお喋りをした
「歌いすぎて疲れたわ〜」
「私もー」
「次は何処行く?」
「私気になるお洋服の店見つけたから、そこ行きたい!」
「じゃあそうするか」
私は攜帯で地図アプリを立ち上げようとするが
勝が既に地図アプリを使っていたので
勝に任せる事にした
私達は地図アプリに従って街を歩く
しばらく無言のまま歩いていると
勝が喋りだした
「今日さ」
「うん」
「夕方頃に用事があるから、早めに切り上げるわ」
「なんの用事?」
「部活の打ち上げみたいな奴だな」
「なるほど〜
の子も來るの?」
「一応な」
「そっか〜
楽しんできてねー」
「おう」
再び無言の時間が訪れた
私は攜帯電話でSNSアプリを立ち上げる
あっかんべーの投稿には「可い」「怒ってる顔も素敵」などの賞賛コメントに加え、何を伝えたいのかはっきりしないコメントが沢山付いていた
コメントの中で唯一非表示にされてない悪質アカウント「ドライアイ」のコメントを大きく表示して勝に見せる
「コレ酷くない?」
「うわ…ひでえな」
「だよね〜」
「何処のどいつか知らないけど、許せねえ」
「…………」
「こいつ開示請求してボコボコにしようぜ」
「いや〜そこまではしなくても」
「瞳は甘い!匿名でこそこそ隠れて文句を言う奴にけは無用だろ?」
「暴力はよくないよ」
「まあな」
「それに直接言えない気持ちって大事だよ?」
「瞳は優しいな…それに比べてドライアイときたら」
「………」
しばらく無言のまま歩くと洋服屋「ブルーラビット」に著いた
ブルーラビットは最近オープンしたばかりのお店だ
SNSで有名人が定期的に紹介しており、発的な人気!…までは行かないがオシャレにこだわる男の中では人気ブランドになっている
店はブルー一に塗られていて
看板や照明はネオンが輝いている!
スーパーオシャレなお店だ!
「この帽子可くない?」
私がウサミミの付いたブルーの帽子を被りかぶりながら
勝に尋ねる
「確かに可いな…赤もあるしお揃いで買うか?」
「良いの?ありがとう〜」
私は嬉しくてウサギみたいに飛び跳ねた
勝は帽子を持ってレジに行く
その間あいだに私は々なを見て時間を過ごす
ウサギのぬいぐるみが目にった
そのぬいぐるみは凄くボロボロで
綺麗な品々が並ぶ店ではかなり異質な存在を放っている
「あの、すみません!」
「はい?いかがしました?」
「このぬいぐるみなんですけど」
「あ〜こちらは売りうりものじゃないんですよ」
「そうなんですか?」
「はい、このお店のオーナーの娘さんが作ったみたいで、可いから〜って飾ってるんですよ」
「なるほど〜」
私はこのぬいぐるみに凄く魅力をじて
店員さんに一つお願いをした
「この店の宣伝したいので、このぬいぐるみと一緒に寫真撮っても良いですか?」
それを聞いた店員さんは笑顔で了承してくれた
「あ!蕓能人か何かですか!?凄く綺麗だと思ってたんですよ〜
是非紹介してください!」
「いえ、蕓能人ではないんですけど、宣伝力はあると思うので任せてください」
そんなやり取りをしてると勝がこちらに來た
「勝!このぬいぐるみと寫真撮りたいからお願いできる?」
「分かった〜」
パシャリ
撮れた寫真を確認して早速SNSに上げる
「ブルーラビットに可いぬいぐるみがありました!オーナーの娘さんが頑張って作った力作です!みんなも近くちかくに行く際はブルーラビットに足を運んでね!」
と言う文で宣伝を投稿した
店員さんに「また來ますね〜」と伝えてお店を出る
16時22分
ブルーラビットから離れ近くの公園にった私と勝はベンチに座りながらお喋りをしていた
私は勝に買って貰ったミルクティー缶を飲んでる
勝はブラックコーヒー缶を買っていた
勝の話は基本的に面白いおもしろい
花蓮かれんちゃんの話さえしなければ完璧だ
「瞳は最近なんか面白いおもしろい事なかったのかよ?」
勝の話が終わり唐突に話題を振られた
私はし考えたがあまり面白いおもしろい話がないので
「なんもないな〜」とだけ伝えた
全くなにもない訳ではないが、面白いおもしろい事と言われるとハードルが上がってしまう
私は蕓人ではないのですべらない話なんて持ち合わせていない
無言の時間が訪れた
私は話題がなくても
一緒の時間を共有できるこの時を幸福にじていた
そろそろ勝が打ち上げに行くと言い出す頃合いだろう
「ねえ、お腹空かない?」
私がそう言うと勝は
「さっき大きいパフェ食べてたのに!?」
と驚いた顔をする
「カラオケ屋にってからすぐ注文したから…結構歩いてカロリーも消費しちゃったし」
「まあ俺はこれから打ち上げがあるからなー」
「だよねー」
私は勝の返事を聞き攜帯電話でSNSのアプリを立ち上げる
「お腹がすいたので今からご飯を一緒に食べてくれる人(募集)」
と投稿して勝に見せる
勝は「変なのと行くなよ」
とだけ言ってベンチから立ち上がった
私は勝に「大丈夫だよ」と伝える
勝は飲んでいたブラックコーヒー缶をクズカゴにれると
軽く手を振り私の元から去っていった
私はそれを見送る
今日も勝は素敵だったな
されてる事を沢山実させてくれた
相変わらず花蓮かれんちゃんの話は多かったけど
私の心配は杞憂だろう
だって勝はあんなに優しいんだもの
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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