《7 Start》

ドリームブレイカー

山崎將太やまざきしょうた

日曜日8時06分

トルルルルゥ

攜帯電話の音で目を覚ます

攜帯の畫面には菅野すがのと表示されていた

「朝から面倒くさ」

俺は電話に出るのが心底しんそこ面倒だったが、後からイチャモンを付けられても困るので電話に出た

「お疲れ様です!なにかありましたか?」

俺が要件を聞くと菅野すがのが甲高い聲で喋りだす

「昨日ぶつの取引をした奴は誰だ!?封筒の中を確認したら、金額が足りなかったってクレームが來てる!」

「金額が足りない?いくらですか?」

「2000円札が一枚だけってたらしい」

「2000円札!?今時珍しいですね」

「2000円札の話はどうでも良いいいんだよ!誰が擔當してたか早く教えろ!」

「すみません、し待ってください、折り返し電話します!」

「早めにな」

菅野すがのは俺を急かすとすぐに電話を切った

俺はむかついていた

攜帯の連絡先に載っている山と言う男に電話をかける

トルルルルゥ

「お疲れ様です!どうしました?」

「山!昨日のけ渡しは誰が擔當だ?」

「ちょっと待ってくださいね」

「あっち側が2000円札一枚しかって無かったと言ってる」

「2000円札?今時珍しいですね!」

「珍しいとかどうでも良いいいんだよ!タコ野郎が!」

「すみません!昨日は〜杉山が擔當だったみたいです!」

「杉山…」

俺はすぐに電話を切り、杉山に電話をかける

トルルルルゥ

杉山は一向に電話に出ない

なにやってんだよ杉山の野郎

イライラが止まらない

俺は再び山やまうちに電話をかける

トルルルルゥ

「お疲れ様です!」

「杉山が電話にでねえ、あいつどこ行ったいった?」

「マジすか!こっちでも探してみます!」

「ああ」

俺は電話を切り再び菅野すがのに連絡をする

トルルルルゥ

「菅野すがのさんお疲れ様です!」

「お疲れ〜なんか分かったか?」

「杉山が擔當をしていたみたいです、ただ杉山とは連絡がつきません」

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「杉ちゃんかよ〜!まーめーボーイの杉ちゃんがそんな事する訳?」

「あまり想像出來ませんね」

「だよな〜、とりあえず今日急集會しゅうかいすっから、いつもの時間に人集めよろしく〜」

「わかりました、皆に伝えておきます」

俺は電話を切り、ため息をついた

9時15分

食事を終えた俺はプロテインを一気に飲み干した

これで午前中は戦える

世の中には朝飯を食べないでも大丈夫な人が結構居るようだが、俺には理解できない

朝食を抜くと午前中は吐き気に襲われ、何も出來なくなってしまうからだ

部屋著から外用そとようの服に著替える

俺は服裝に拘りこだわりがある

上等な服を著て

背筋をばしてれば大概のアホは勘違いしてくれる

人は見た目で圧倒される生き

だから外用そとようの服を手抜きする訳にはいかない

俺は白いTシャツを著て

十字架じゅうじかのピアスを両方の耳に付けた

普段は邪魔くさくて付けてないが、外に出る時は必ず付ける

これを付けるだけで生意気な口を聞く奴が一気に減る

まぁ生意気な奴はシンプルに沈めれば良いいいだけではあるが

ライダースジャケットを羽織ってから

ブーツを履き外に出た

駐車場には俺のバイクが停まっている

バルタン400と言う、アメリカンタイプのバイクだ

黒いボディーにワンポイントで赤のラインがっている

高2で免許取得をした時に親父に譲ってもらったバイクだ

俺の親父は3拍子さんびょうしで排気ハイキ出來るようにセッティングしていて

排気音はいきおんを聞いた周りのバイク乗りからは

軽くリスペクトをけた

エンジンはV型でヘッドライトは黃に変えてある

一度警察に止められた時に、ヘッドライトが黃な事を指摘されたが

古いバイクだから法律上ほうりつじょう問題ないと言い返してやった

警察は俺の堂々とした態度に引き下がってくれたが

他の場所も改造してる車両だから

詳しい警察だったらしょっぴかれていただろう

あの時は本當に焦った

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不良は総じて虛飾癥だ

自分を強く見せる事をなによりも重要視する文化なのだ

ハッタリをかませない奴は保険をかけてる雑魚だと言うのが、俺の自論だ

9時31分

俺はバイクを走らせ、チーム「ロザリオ」の集會しゅうかいに向かっていた

ロザリオは構員72名からなる組織で

中1から高3までのやんちゃボーイが集まってる

何処の中學でも何処の高校でも関係なく加出來るチーム

このチームを仕切っているのは菅野亮二すがのりょうじと言う男だ

高校3年生の歳だが

學校を退學させられてる

は細めだが

長はわ200㎝を超えている

何度か警察にも世話になってるらしく

その事を楽しそうに話す屑中の屑だ

菅野すがのは喧嘩が強く、格が心底しんそこ悪い

ただ人を見る目はあるようで

強いと思える存在は

徹底的に甘やかす

ムチを打つ相手と甘やかす相手を振り分ける事で

そこには、絶対的ぜったいてきなヒエラルキーが出來上がる

手を汚すのは菅野すがのの役目だ

手を汚さずに良いいい思いをしたい屑は

菅野すがのの周りを磐石にしていく

俺もその中の一人だ

菅野すがのがどんなに悪人だろうと俺に被害が無ければそれで良いいい

菅野すがのに嫌われると制裁として徹底的にやられる

この空気が出來上がってからは誰も菅野すがのに楯突く者は居なくなった

當然だ

逆らえばリンチは確定だ

一時期格が悪すぎて

皆でタコ毆りにすると言う計畫を

一部の者が立ててたらしいが問題はそう単純ではない

菅野すがのは中學生時代に取引をしていた売人との繋がりも深い

最初は高額で品を買うだけだったらしいが

取引相手に気にられた菅野すがのはそっち方面とも繋がりを持つようになったらしい

そっち方面と繋がりが強い菅野すがのに

安易に手を出す者はいなかった

手を出せば何が待ってるのか想像がつかないからだ

菅野すがのはロザリオのメンバーにそっち方面の人を紹介する事はなかった

菅野すがのも分かっているのだ、それがアドバンテージになっている事を

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前に一度

「俺らもそっち方面の人と會ってみたいっす!」と言った部下に

「相手に失禮働いたら、このチームなんか一瞬で壊滅だぞ!お前らにそんなリスクのある事をさせられるか!」と言っていた

言ってる事自はかっこいいのだが

自分の組織でのポジションを確固たるにしたいから紹介しないのだろう

ただ、最近はし様子が違う

山本圭介と言う男がロザリオにってからだ

山本圭介…見た目は小柄こがらで顔立ちは優しい印象をける

このチームにはあまり居ないタイプだからか

周りからはし浮いていた

彼は「45よんじゅうご」と言う名なの組織と繋がりがあり、その組織からとあるぶつを回して貰えていた

そのぶつは簡単に手にる代ではなかった為、それなりの金かねは必要だったが

それだけの果は得られていた

山本が気にった菅野すがのは、すぐに山本を上のポジションに任命した

周りからも特に文句はなく

ロザリオは大きな果を上げていくが

ロザリオの羽振りはぶりが良いいい事を知った45が賃上げ渉をふっかけてきた

それに激怒した菅野すがのが45との取引を辭めて

そっち系の繋がりを使ってぶつを手にれるようになった

最初のうちは菅野すがのが取引をしていたが

面倒になったのか俺達幹部連中に取引を押し付けてきた

菅野すがの経由で知り合いになった組織が葛島かっこんとうだ

島かっこんとうは賃上げ前と同じ値段で取引をしてくれた

ただ面倒な事が一つだけあった

それは黒電話だ

今時黒電話なんて使えるのかと驚いたが

モジュラー式に変換する裝置を使えば、電話ができる

ただプッシュ通信がどうたらこうたらで

信専用になっているらしかった

今の電話の方が複雑な仕組みだろうし

盜聴されなさそうだが、何か黒電話を使う意味があるのだろうか?興味本位で相手に尋ねたが「余計な詮索はするな」と言われた

島かっこんとうはわ場所や時間を伝える時は必ずこの黒電話にかけてくる

しかも突然電話をかけて來て2時間後に何処何処どこどこに來いなどと伝えてくるのだ

俺達は葛島かっこんとうにぶつを注文してからの數日間すうじつかん

電話の前で見張りをしなくてはならなかった

菅野すがのが押し付けるのも頷ける

幹部は7名居て1日代で電話を見張る

當番の日は必ず學校を休まないといけない

これが凄く退屈だ

俺が見張りの時はいつも筋トレをして時間を潰している

ドラマの兇悪犯みたいに非通知で攜帯にかけてくれたら良いいいんだが

奴らは黒電話に拘ってるこだわってる

島かっこんとうの考えは本當に謎だ

10時00分

俺はロザリオの集會場しゅうかいじょうに來ていた

都會からし外れた場所にある

森に囲まれた靜かな場所だ

幹部の一人である祝嶺がおじさんから譲りけた家らしい、電気もしっかり來ているのでテレビも見れる悪くない環境だ

今日の集會しゅうかいには50人ぐらいが集まっていた

集會場しゅうかいじょうに菅野すがのが現れると周りは一斉に頭を下げる

「お疲れ様です!!!!!」

皆みんな気合いのった挨拶をしている

菅野すがのは無言で歩くと

ボロボロのソファーの前に行き

ずっしりと腰掛ける

俺達よりし高い位置に陣取っていた

「お前ら!今日は急集會しゅうかいにも関わらずよく集まってくれた!もう聞いてるとは思うが杉山がお金を持って何処かに消えたらしい、なにか手がかりを知っている者は居ないか?」

菅野すがのの質問に一人の青年が答える

「さっき杉山の家を見に行きましたが、家には居ないようでした!」

「ふむ、他には何かないか!?」

誰も口を開かない

皆何が起きてるのか把握できてないのだ

すると山本圭介が口を開く

「すみません!さっき手紙を見つけたんですけど、葛島かっこんとうからの手紙らしくて、今日中に金かねを用意出來なければ、お前らとは二度と取引しないと書かれていました」

それを聞いた菅野すがのが訝しげに言う

「手紙?見せてみろ」

山本は菅野すがのに手紙を渡した

菅野すがのは読んだ手紙をビリビリと破く

「葛島かっこんとうの奴ら調子に乗りやがって…とりあえず葛島かっこんとうの連中はやばいからな、金庫にある奴を使っとくか?」

お金の管理をしていた祝嶺が申し訳なさそうに言う

「ありません…全て杉山が持って行ったようです…」

祝嶺の言葉を聞いた菅野すがのはしばらく無言で目を閉じていたが怒り狂った表を作るとロザリオメンバーに命令をした

「スギヤマを探せ!!!!見つけた奴には杉山のポジションをやる!!」

10時33分

ロザリオの集會場しゅうかいじょうから出た俺はバルタンを適當に流していた

杉山が家に居ないとなると闇雲に探しても簡単には見つからないだろう

今日中きょうじゅうに見つけないといけないと言うタイムリミットもきつい

ただ正直な話

杉山のポジションなどいらない

奴は幹部の中でも低い地位の人間だ

今回の件で葛島かっこんとうに責任を取らされるのは

島かっこんとうと直接繋がりのある菅野すがのか

もしくは45と繋がりを持ち今の狀況を作り出した山本か

金かねを持って逃げた杉山の誰かだろう

とりあえず組織が潰れない程度に丸く収まってくれれば良いいいが

どう転ぶかは今の所推測ができない

組織の金かねは組織の運営に使われているが幹部にのみこっそりと配當されている

この配當金に影響が出ないと良いいいが…

そんな事を考えていると

赤信號に捕まった

「最悪だな」

ここの信號はかなり長くて

2、3分にさんふん近くは待たされる

普段なら避けて通る道だが

考え事をしていたせいで

無意識に來てしまったらしい

信號待ちをしていると

一臺のバイクが俺の前に現れた

赤信號で止まってる車達をすり抜けして來たのだろう

俺と同じ黒いボディーのアメリカンタイプだが

ナンバープレートが上向きに曲げまげられていて、かなりダサい

ナンバーが見られないように走る奴は大抵屑だ

俺は後ろから軽蔑の視線を送っていた

信號が青になると同時に黒いバイクの前が持ち上がる

バイクは勢いよく後こうりんのみで走りだした

その時に見えた白いプレートで俺は理解した「こいつは男の中の男だ」と

11時30分

俺は攜帯電話で木本勝に連絡をした

トルルルルゥ

「將太さんお疲れ様です!どうしました?」

「お疲れ〜、幹部で今日の集會しゅうかいに參加しなかったの、勝だけだからさ〜、どうしてるかなーと思って」

「あー、今日は例の計畫の実行日なんで、俺が現場擔當なんですよ、々準備があったので參加しませんでした」

「なんかあったっけ?」

「はい、焼屋の打ち上げでやる奴ですよ!話聞いてなかったんすか?」

「わりー、興味がなさすぎて駄目だわー」

「相変わらずですね〜、まぁそう言う事なんで今日はそっちの手伝いはできないっす!々大変そうですけど頑張ってください!」

「まぁ大変は大変だけど、手がかりがなさすぎて暇してる」

「こんな一大事に暇してるとか言ってると將太さんでも怒られますよ?とりあえず俺は12時からちょっと予定もあるんで、この辺で」

「あいよー、頑張ってな〜」

俺は電話を切ってあくびをした

「手がかり何処かにないもんかね〜」

全くやる気がないのに、そんな事を呟いていた

12時21分

俺は自宅で飯を食べていた

晝飯を抜く訳にはいかない

晝飯を食べなくても平気と言う人ひとをたまに見かけるが

俺には理解ができない

晝飯をを抜くと午後は吐き気に襲われ、何も出來なくなってしまうからだ

俺は食事をしながら考え事をしていた

今回の件なにかが引っかかる

杉山は真面目な男だ

今までの態度を考えるとお金を持って逃げるような奴には見えない

見つかれば當然タコ毆りにされるだろうし

高校もしっかり卒業すると言っていた

今回の件で得をするのは誰だ?

45だ

あいつらは俺達に取引を打ち切られてむかついてる可能がある

だとしたら、俺達と葛島かっこんとうの仲を引き裂こうと杉山を拉致っても不思議じゃない

不思議じゃないが不思議な事が何個かある

一つは俺達と葛島かっこんとうの繋がりを何故45が把握しているのか

取引の擔當だった杉山をピンポイントで拉致ってるなら、葛島かっこんとうとの繋がりや取引を把握していない方がおかしい

もう一つは杉山が金かねを金庫から持ち出した事だ

取引に必要な金額だけを持って行けば済むのに

わざわざ金庫から金かねを出したと言う事は

杉山が本當に逃げた可能もある訳だ

そして最後の一つが山本だ

あいつは集會しゅうかいで葛島かっこんとうからの手紙が落ちていたと言ってるが、何処で拾った?そもそも葛島かっこんとうは俺達の集會しゅうかい場所を把握してるのか?

手紙なんて回りくどいマネはしないで

黒電話か菅野すがのに連絡をするんじゃないか?

俺はあまり頭が良いいい方ではないが

なんとなく話が見えてきた

怪しいのは山本だ

元々45との繋がりを作ったのは山本で

45との取引で味しい思いをしてた可能は十分にある

契約が破斷になった場合45との関係で苦しむのは山本だろう

45に言いくるめられてロザリオを裏切ってる可能はある

だとしたら今回の件も簡単に説明がつく

金庫から金かねを持ち出したのは山本の可能がある

奴は幹部だから金庫を開けるチャンスはいくらでもあっただろうし、杉山と葛島かっこんとうの取引をリークしてても不思議ではない

取引に使う封筒ふうとうにだって細工はできるだろう

45に杉山を拉致らせて、噓の手紙で俺達を混させた?

全ては推測だが

菅野すがのに相談してみるか?

ただリスクもある

山本が白だった場合

俺は仲間を疑った男になってしまう

とりあえず山本を探してみるか?

俺は食事を終えてキッチンに向かう

洗いものを手早く済ますと自室へと向かった

13時40分

俺は勉強をしていた

高校3年生で験生だから當然だ

正直組織同士の爭いなんか今はどうでも良いいい

島かっこんとうや45のきよりも點Pのきの方が気になる年頃だ

まぁ高校にってからはあまり點Pも見かけなくなったが

俺は俺が得をしない事はやらない主義だ

最初は不良に憧れてチームにったが

今はそんな熱も冷めている

組織に所屬してるだけでステータスにはなるし、下が働いてくれる事で配當金も貰える

それ以外はデメリットしかじてない

だから俺は俺の為に勉強をしている

今日の朝勉は菅野すがのに邪魔されたし、取り戻さないといけない

俺は勉強も手を抜かない男だ

18時12分

俺は夕飯を食べていた

世の中にはダイエットとかで夕飯を食べない人が居るらしいが、俺には理解ができない

夕飯を抜くと夜は吐き気に襲われ、何も出來なくなってしまうからだ

俺はロザリオの事が気になりSNSのグループメッセージを開いた

47件の未読メッセージを

俺は適當に流し読みした

まだ事件は解決してないらしい

それどころか

「杉山が國外に逃げた」だの「海に沈められた」だのと話のスケールが大きくなっていた

菅野すがのは焦っているようで

「メッセージを送ってる暇があるなら探せ!」と書いてあった

俺は家から出ると杉山の家を目指してバルタンを走らせた

杉山の家に杉山のバイクはなかった

どうやらまだ帰れてないようだ

俺は杉山の家から山本の家に向かう

山本は家に帰ってきてるようで

駐車場にはバイクが停めてあった

俺は山本の家を通り過ぎて近くの公園にバイクを停めた

このまま見つからなければ

菅野すがのは葛島かっこんとうに謝りの連絡をれるだろう

菅野すがのが連絡をれたら山本の手紙の件は噓だとバレる可能が高い

その時は山本を確保するように命令が下るはずだ

俺は持って來ていたバイクロックを片手に引っ提げて

山本のバイクに近づく

周りに誰も居ない事を確認してから

タイヤをロックした

これで山本がバイクを使う事はできない

俺はバイクから離れて近くの公園にった

公園にあるベンチに腰掛け、勉強をする事に決めた

グループ通知をオンに設定して

勉強用のアプリを開く

今時は何処でも勉強が出來るから本當に便利だ

山本が白か黒かは今日中きょうじゅうに判明するだろう

20時22分

「山本を捕まえろ!」と言うグループメッセージが飛んできた

ビンゴだ

俺はすぐに山本の家に向かう

家の駐車場では山本がバイクロックに気づいて外そうとしていた

俺はそんな山本の背後から近づき、腕を締め上げた

「騒いだら殺す」と伝えて

ロープで両手を縛る

俺は山本を公園のトイレに連行した

「山本!なんですぐにバレる噓をついた?」

俺が質問をすると山本は苦々しい表を作りながら答える

「45に脅されていたんです!言うとおりにかないと、てめえの家族になにが起こるか分からないぞって!」

「ふーん、なるほどー、45の場所を教えて貰おうか?」

「45をしっかり叩き潰してくれるなら教えます」

「てめえに選ぶ権利はねえんだよ?とっとと教えろタコ野郎」

俺がドスの効いた聲を出すと山本はあっさりと場所を吐いた

俺はグループメッセージに書き込みをした

「山本確保、場所は山本家近くの公園、45に脅されていたらしい、45の場所は今から送るマップで各自確認よろしく」

俺は手柄を立てられたので

山本にもはや興味がなかった

面倒だな

俺は攜帯で山やまうちに電話をかける

トルルルルゥ

「將太さんお疲れ様です!大手柄おおてがらですね!」

「ああ、そうだな〜、悪いんだが山本を引き取りに來てくれ〜」

「分かりました!今から向かいますんで、しだけ待っててください」

「おう」

俺は電話を切った

が來るまでやる事がない

山本を見ると怯えた表をしていた

普段奪う側の人間がなんつー面つらしてやがる

気に食わねーな

これだから覚悟のない屑は

まぁこいつの事なんてどうでも良いいいか

こんな奴の事を考えたって俺にメリットは1ミリもない

俺は俺が良ければ全てどうでも良いいいのだ

人生なんて暇つぶしでしかないんだから

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