《異世界は今日も平和(個人的見解)なので、喫茶店を経営します》

巨大鶏急接近。

巨大も巨大。

長は、俺の長よりも高い。

付きの良い

それでも飛翔できるのは、巨大な翼と腕の筋の恩恵であろう。

白い羽が全を覆う。

前世で見た鶏と、同一視して良いものではない。

赤いトサカも世紀末のモヒカンみたいに立派。

そして最も危険視したいのが、(くちばし)。

鋭く、そして長い。

この巨が繰り出す『つつく』攻撃は、簡単に人間のを貫通するだろう。

『たいあたり』攻撃も、『はばたく』攻撃も、『空を飛ぶ』攻撃も。

今の俺にとっては全て一撃必殺。

ああ。

これは・・・。

・・・

「鶏だーーーー!」

恐怖を食が上回った。

これだけ巨大ならば、數日分の鶏手できる。

間違いなく、狼よりも味である。

絶対、『にする』。

不敵な笑みがこぼれ落ちた。

その鶏、急接近。

もう至近距離。

著地地點は、窓、シェルターの窓。

これ、著地じゃなくて、著弾や。

そして、やってくる衝撃。

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と思ったら、シェルターは衝撃吸収機能でもあるのか、耐震機能でもあるのか。

巨大鶏のグライダースパイクを、完全無効化してみせた。

巨大鶏は反で吹っ飛び、ひっくり返り、もがいている。

かなりのダメージをけているはずだ。

今のうちにシェルターの外に出て、包丁でトドメを刺そう。

と、思った瞬間に、鶏は起き上がり、こっちを睨にらみつけた。

さあ。

この難敵、どう攻略する?

*****

は、庭に撒まいた狼の臓のぶつ切りを、その長いくちばしを使って、丁寧に食べていた。

その様子を、俺は、和なごやかな気持ちで眺めていた。

ペットみたい。

まるまる太ってきやがったぜ。

しかし、庭に放ったも塊も有限。

いつかは食べ終わる。

その次に食べられるのは、自分だ。

しかし塊が時間稼ぎをしてくれたおかげで、戦略の構築が完了していた。

俺は狼のを冷凍庫から回収して、解凍を済ませていた。

ではなく、腳のモモ部分。

これを包丁に複數個さして。

バーベキュー串!

そして、鶏の『外での』食事が完了した、それを確認し。

そのタイミングで、俺は窓を全開に開けた。

そして、窓からバーベキュー串(包丁)を外に突き出した。

「ほーれ、臓よりもモモの方が味しいぞ」

すぐに反応あり。

もう、再び、なんか、目がイっちゃっている鶏

その焦點はモモにしか合っていない。

・・・

「來た!」

突進開始。

窓に向けて、羽ばたき、跳躍の構え。

そして、窓際寸前まで鶏が到達した時點で。

俺は、後方退避!

そのまま、鶏、飛翔。

の巨大な顔が窓から飛び込んでくる。

食われる。

本來なら、被食者。

しかし窓のサッシも、これまた強化素材らしく。

の顔が窓に、完全に突き刺さったような狀態になった。

「計畫通り」

いやらしい笑みが止まらない。

は、もがくも、顔が窓にめり込んで、まったくきを取れないでいる。

俺は落ち著いて、包丁から狼のモモを取り外し。

そして。

包丁を鶏の脳天に突き刺した。

そのたった一撃で、鶏は咆哮ほうこうをあげ。

そしてかなくなった。

やはり、この包丁の攻撃力はすごい。

鶏の顔を両手で押すと、自重で窓からり、地面に落下した。

「と・・・。

、獲とったどー!」

それでは、

「解★

*****

ここから多グロテスクな容を含みますので、皆さまはしい湖と船の映像をお楽しみください

*****

狼を20匹解したことで、もう何も怖くない狀態になっていた俺。

は、スムーズに進んだ。

そして同時に、くちばしや羽も素材として採取しておこうと考えた。

可能な限り、捨てる部分をなく。

狼を倒したときは、まさか臓をマキビシとして使うとは思っていなかった。

今はしでもアイテムがしい。

前回と同じく、解の途中で脳報が流れてくる。

質:無毒、味★★★★、特殊効果なし

「味、★4つだー!」

を冷凍庫に格納完了した時點で。

レッツクッキング!

今日の料理は、『鶏ももの照り焼き』。

フライパンでこんがりきつねになるまで焼いて。

味付けは、しょうゆ+酒+みりん+砂糖、ちょっと胡椒。

こいつらを絡めて焼けば、完だ!

「ウメェ!」

これぞ、文化的生活。

これ食べたら、狼、食えなくなるな。

ただ、1點わかったことがある。

調味料は無限ではない。

使った分減っていく。

食材のみではなく、調味料も補充していく必要がある。

まあ、天使さんが多めに初期配備してくれているので、まだ當分大丈夫そうだが。

そして、満腹になった時點で、改めて、思ったのでした。

「ああ、米、食べたい」

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