《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》【閑話】グリーンの悲劇2
オボロロロロロ!!!
盛大に店の外で吐き出して顔が真っ青なブルーこと、神野蒼太郎を見て
俺…グリーンこと、若竹隆はこの後間違いなく俺がこいつの家に送らなきゃいけないことに絶した。
正義の組織の飲み會。
一次會で上層部はほとんど帰り、二次會へとヒーローや司令部の奴等を引き連れやってきたはいいが、
レッドはさっさとの子を引き連れ夜の街へ消えたしブラックとピンクは未年なのでさっさと帰した。
イエローは相変わらずいつ見てもカレーしか黙々と食べてないし。
司令部のの子はレッドにほとんど取られたのでそのことで司令部の男共は俺に愚癡るし。
ストレスが溜まって仕方ない。
俺は酒を飲むことしかできなかった。
そして神野は酒が飲めないと言うのでちょっとこいつが酔ったらどうなんだ?と言う興味で酒を飲ませたらこれだ。
一気に俺は酔いが覚め、こいつを送る羽目になった。
「大丈夫か蒼ちゃん…」
背中をさすりながらタクシーを呼ぶ。
「…隆…俺は…もうダメだ…酒に毒がっていたみたいだ…この店は悪の組織の手がびていたのだ!」
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「いやちげえ…単にお前が酒に弱かっただけだ」
まぁ飲ませたの俺だけど。
タクシーが來てブルーの家に向かう。
「はあはあ気持ち悪い…全に毒が回った!後數時間で俺は死ぬ!言を書かねば!」
だから死なねーっての!運転手さんがなんか誤解してんだろ!
違いますよ!酔って気持ち悪いだけだからこいつ!!
ようやくブルーの家に著く。
ブルーの家は一見普通の一軒家だ。
「おい蒼太郎!鍵!」
「貴様…この鍵で地獄への扉を開くと言うのかっ?その覚悟が貴様にあるのか見屆けてや…ろう」
「はいはい…わかったから…地獄でも何でも開いてやるよ」
「ふっ…それでこそヒーローグリーンだ…俺たちをサポートし、ある意味特攻し自ら真っ先に死んでいく…ああ、あいつすげえいい奴だったよ…って言われる…」
「それ完全に使い捨ての駒じゃん!何?お前らそんな目で俺を見てんの?なんかあったら真っ先に死んでもかまわない位置なんかい俺は??」
「グリーンは古來から殘念なというのが決まっている…お前がグリーンに決まった瞬間から殘念な奴でしかないんだよ…」
「あ、お前何久しぶりにまともなこと言ってんの?ていうか腹立つわ!で優劣つけられたくないわ!!」
と俺は鍵を開けた。
するとそこに一匹の貓が待っていた。
主人の帰りに反応して玄関まで出てきたのだ。
しかし…壁は所々貓の爪でボロボロのガリガリだった。
「ふっ…帰ったぞ、我がしもべ心よ」
「ふーん、ココアちゃんか、確かに茶で可いな」
すると蒼太郎は俺の首を絞め、
「貴様!グリーンごときが心に気安く話すんじゃない!!お前は心様と呼べええええ!!」
「ぐ…ぐるしい!!」
こんな奴送るんじゃなかった!!俺は貓以下なのか!
ようやく落ち著いた蒼太郎はココアちゃんを膝に乗せ
「で?何しに我が家に來たんだ隆?まさか俺のを暴きにか?」
「酒に酔ったお前を送ってきたんだろうが!!謝しろバカ!」
蒼太郎の家は案外普通だった。貓グッズなどが至る所にあるだけで。
結構掃除も綺麗にしているし空気清浄機や自餌やり機や自で貓トイレを掃除してくれる機械、キャットタワーも充実。
貓家だった。
「なぁ蒼太郎…お前…結婚とかしないのか?」
蒼太郎は頭は痛い奴だが本はいい奴なんだろう。
レッドには劣るが普通にしていれば結構クールに見られるタイプだからな。
「結婚?何を言うんだ隆…俺になど必要ない!心がいれば俺の心は満たされる!それ以上何が必要なんだ?」
「いやただの寂しい奴じゃねーか!」
「お前こそ魂のない小さき人形に話しかける姿は不気味でしかない!現実を見ろ!隆!」
「うがあああ!黙れええええ!俺の嫁を侮辱すんじゃねぇよ!!」
その時ココアちゃんがガブリと俺の手を噛んだ。
「心も目を覚ませと言っている、後大聲を出すなうるさい」
「すいません……」
「まぁ夜も遅いし泊まって行くか?」
「え?いいの?」
何だよ…案外いい奴じゃないか蒼太郎!こんなことなら暁雄なんかほっといて蒼太郎と仲良くしとけば良かったよ。
「じゃあお前の寢床だが…これを使え…」
と勧められたのがちょっと大きな貓用のゲージでギリギリ人がれる大きさだ。
「は?」
「だから泊めてやると言ってるんだ…そうだな…雄だからトイレは外でしてきなさい、餌はちゃんと高級缶詰めだ」
「………」
俺は無言で玄関に向かった。俺には友達なんかいらない…。帰ろう…俺の嫁たちが待つ家に!
そして新しく借りた部屋に帰るとゴウゴウと燃え盛り真っ黒な煙が出ていた。
「あ、若竹さん!!無事でしたか!なんかまた放火みたいですよ!!住民は全員無事でしたが!!」
と警が駆け寄ってきた。
無事じゃねぇよ…。
「俺の嫁たちがああああっ!!」
一俺が何したって言うんだよぉ!
俺はこの後イエローの家に行ってカレー食って寢た。
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