《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第41話 止まらないにご注意を

夕日が沈み辺りが暗くなった頃、街はライトアップされ綺麗な夜景が広がっている。

私たちは夕飯を食べていた。

何故か栗生院くんは私を膝に乗せて食べさせている。

いや、私赤ん坊じゃないので!!

もっと言えば年上なの!

しかし構わず、上質なおを切り分けて口に運ばれる。

「ふむっ!!ほいしい!!」

と頰が溶けるような味さ!最高!

「そんなに?じゃあ僕も一つ…」

と栗生院はさっき私が使ってたフォークにおを刺して食べようとしてる!

ちょっ…待てよ!それ関節キスじゃね??

「うんそうだね、味しい…」

と微笑むイケメン。

ぐあっ!さっき散々キスされたのにまだ私を苦しめるの?に詰まって死んじゃうよ!!

「あのっ…栗生院くん?思いでしょ?食べづらいでしょ?下ろして?反対側に座るから…」

と言うと彼はにこりと笑いいつもの

「うん?嫌だよ?」

を言って離さなかった。

くっ!この我儘イケメンサイコめ!

仕方なく私は大人しく座って次の料理を待って食べさせられる。

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ようやくなんとかデザートまでこぎつけたわ。後はデザートを食べて終了ね。

ベリーとアイスの乗った味しそうなケーキだ。

栗生院くんはケーキも小さくして口にれてくれる。

もはや餌を待つ雛鳥だ。早くくれ!

ようやく最後に殘しておいたベリーを口を開けて待っていたらパクリと栗生院くんに食べられてしまった。

お前えええ!流石悪の組織の戦闘員E!味しいとこだけ取っていったな!

汚い汚いわ!ううっ!

と思ってたらあれ?なんか顔が近づいてきた。

えっ?ま、まさか!と思ってたら口移しでベリーをれられ恥ずかしさで私は石になる。

「甘い?」

クソ甘いよ!!ベリーもお前も!!

どうやったらこんな糖度凄いのを作れるんだよ!!このイケメン農家青年!!

「ふふふっ…可い時奈さん…時奈さんも甘くて味しい…」

と囁かれ石になった私はダイナマイトで破され木っ端微塵の砂と化す。

ヤバイなんてことを言ってくれるんだこのイケメンは!

これじゃ私はもう砂としてあなたに踏まれるしかないじゃない!

せめて鉢植えに植えて綺麗な花を咲かそう!

それからしばらく私を膝に乗せたまま額に髪に頰に手ににキスされ本格的にけない…。

ひいいいっ!これ、いつ解放してくれるの??

止まらないよ!イケメンのが全然止まらない!!

私は彼のに手を置いて

「栗生院くん…さ、流石にちょっとあの…やり過ぎじゃない?」

「えっ…そうなの?皆そうなんじゃないの?」

「いや…知らないけど…ちょっとあのですね…そろそろご飯も終わったし…私部屋に戻って…」

と言おうとしてまたキスで塞がれる。

「ええと…時奈さん…今日は一緒にいてしいな…朝まで…」

と言われて耳から口から鼻からもう火が吹き出しそうになる。

ええっ!?朝までってそそそそそ!そんな!!

まさかそんなっ!いやないとは言い切れなかったけどええええええ!

そそそそそんなっ流石にそこまで考えていなかったけどおおおお!

「時奈さん?おーい…大丈夫?もちろん一緒に寢るけどただの添い寢だよ、流石にわきまえるよ?時奈さんがいいなら最後までしてもいいけど」

私は真っ赤になり

「そそそそっ添い寢だけで!!あのっ!私まだそんなの無理っ!だからあのっ…ふえっ」

ダメだ恥ずかし過ぎて泣けてきた。

「ああ、ごめんね!泣かないで変なことはしないって約束するよー?ちゃんと時奈さんがいいよって言うまでは手出しはしないよぉ…キスだけにしますねー?」

とよしよしと頭をでられる。だから年上だっての。

「ううっ…からかうならもうキスもしない…」

と言うとこの世の終わりみたいな顔になった。や、ヤバイ。

「え?そんな…噓でしょ?こんなに僕の心をかきしといてさらにそんな拷問を…」

いやむしろ拷問けてるのこっちなんだけど??

「……反省してくれるならいいの…ほんとやり過ぎだからっ!!」

「……ご、ごめん…だって3カ月も我慢していたから一気に…でも時奈さんが嫌がるならもうしないよ」

と彼は私をようやく離してくれた。

いきなり離されるとなんか久しぶりすぎる。

しかし彼は椅子から立ち上がって

「じゃあ、ベッドで寢転がって映畫でも見よう」

と手を引いた。

ええっ!?もうベッド?

ほほほほんとに何もないよねっ?

信じてるからな!イケメン!

「何を観る?一応世界各國の映畫揃ってるよ?ちょっと古めのもある」

と彼はブルーレイがズラッと並ぶ棚を探っている。私も一緒に探した。

下手に映畫なんか選んでみろ!ヤバイぞ!こいつはイケメンだがもうが止まらなくなるぞ?

(さっきから何にも止まってないよ!走だよ!イケメンランナーは走り続けてるよっ!)

(私と言う給水スポットで飲みすぎなんだよ!)

そこで私が手にしたのはモノだった。

一人の青年が遭難した貨と共に海に流されてそこにはどう猛な狼が乗っていた…どうなる??みたいなやつらしい。

「へえ、面白そうだね?ホラーかな?」

「ええっ、ま、まさか!?モノって書いてあるし!」

とこれを観ることにした。とりあえず見やすいよう背中にフカフカの枕を置いてくれた。

優しい。

映畫が始まり中々見所があった。

青年は最初狼に食うか食われるかをしていたが、途中で狼が怪我をしてけなくなったので殺して食おうかと考えたが青年は思いとどまる。

そのうちに無人島に到著し食料を見つけた青年は久しぶりに食べまくる。

そして…青年は狼に食べを分けた。

青年と狼は次第に仲良くなり狼は犬のように懐く。奇跡の種族を超えたストーリー。

しかし滯在何日目かに船が通りかかり青年はやっと助かると手を振った。狼もブンブン尾を振る。

しかし…船の船長が狼の姿を見て青年が襲われると勘違いして遠くから銃で狼を撃つ。

悲しみにくれる青年。生き絶えるまで狼は生きろという目で青年を見つめた。

その時點でもう號泣だ。

「うっ…うぐっ!」

「大丈夫?時奈さん?」

と栗生院くんはハンカチで涙を拭いてくれる。その時にポロリとコンタクトが落ちてしまった!

「ああ!コンタクト取れちゃった!」

「えっ?ほんと?」

どこいった?やばい!コンタクトっていくらする?

どこだ?

パキンっと嫌な音がして私は青ざめた。

「あああ!!どうしよ!割れちゃったみたい!!」

思いっきり手で割っちゃった!?

「大丈夫?怪我ない?」

「うん、でもコンタクトが!!ごめんなさい!弁償しないと!!」

「いいんだよ?そんなの…また買えば。あ、メガネの時奈さんも好きだから僕はどっちでも構わない…」

と瞼にキスして

「あ、キスする時は無い方がいいね…」

と近くで微笑まれる。あああ…狼と青年助けてえええ!

結局虛しくまたキスを

「そろそろ寢ようか映畫も終わったしね…」

とコツンと額を合わせられる。

いや待って…。

「栗生院くん…ダメだよ…」

「え?この後に及んで添い寢が嫌なの?」

「違うよ!!添い寢はいいよ!でっでもね!!私こんなドレス著て寢たくない!シワシワになっちゃう!せっかくのドレスが!!栗生院くんのスーツも!!」

「言われてみれば…そうだね…僕としたことが…」

するとコンコンとノックがして鳴島さんがパジャマを持ってきた。

「必要ですかな?」

と言いうので

「必要です!!」

と私は赤くなりけ取った。

結局その後は普通にイケメンの近くでドキドキしつつも眠ってしまったのだった。

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