《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第46話 12月のある日

「はあああああっ」

と寒くなった學校の屋上へと続く階段でホットココアの缶とコーンポタージュの缶を持って枝利香さんが青くなりため息を吐いた。

「どうしたの?寒いの?」

すると枝利香さんは

「そりゃ12月だぜ?もう…」

そう季節はもう12月にり街はクリスマス一になっている。飾りは11月からだけどね。ハロウィン終わったらすぐクリスマスに切り替わるからね。

私と枝利香さんはスカートの下に學校のジャージを履いている。子校ではほとんどの子は冬これであるが一部の彼氏持ちの輝き子は黒タイツで可く決めている…。

流石に下校時はいで帰る子も多かった。通學路で出逢いを期待している子が多い。

「どうも高志が何か隠してやがんだ…金もかーちゃんの財布から小銭くすねたりして…もしかして誰かにカツアゲされてんのかもしんねぇ…何度問い詰めてもあたしじゃ口割らねぇし」

とチラリと私を見る。

え?まさか私に高志くんを説得しろってこと?えええ?無理無理無理無理!

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高志くんは中二の枝利香さんの弟で舞川家に世話になった時はよく雪姉と言われてたっけ。顔はし枝利香さんに似て怖いけど基本的に優しいところもある。

「反抗期かもしれないしれないよ?」

と言うと

「あいつは年中反抗期みたいなもんだよ…なぁ、時奈…高志に聞いてくんねーか?あたしじゃ奴の心は開けねぇ!頼む!」

とお願いされてしまった。

しかし友達の頼み斷れず!ちょうど電気ストーブもしかったし運んでもらうか…。

そんなわけで日曜日に高志くんを引き連れ家電屋にやってきた。

「高志くん!安いやつを!省エネであんまり電気代かからないやつを!予算は5千円で!検討を祈るよ!」

「了解した雪姉!任せとけ!俺が安くていいやつ探してくるから待ってろ!」

と高志くんが探してきたのは5千円で買えるカーボンヒーターだ。遠赤外線で側から溫めてくれるものだ。流石に部屋全は暖まらないけど。一酸化中毒の危険もなく換気は必要ない。乾燥もなく電気代も抑えられスリムでコンパクトの為私一人なら充分だ!

「君に決めた!!」

「ポ●●ンかよ…」

と突っ込まれたが早く買わないと在庫が無くなりそうだ。

早速ストーブを買い、アパートまで運んでもらう途中で高志くんが

「なぁ雪姉…俺どうしても家族に言えなくて…でも雪姉になら…言えるかもしんない…」

來た!悩み相談!!

「なぁに?何でも言っていいのよ?」

「…付いてきて…」

と高志くんは繁華街の方へ行く。

あっ!ちょっと怪しい店の並ぶビルの隙間にってく!高志くん?まさか年齢を偽っていやらしいバイトを?そりゃ高志くんならホストでもギリギリいけるかもしれないけど…目つき怖いけど。

しかしダンボールにった小さな貓を見て一瞬でもそんなことを考えた自分にビンタした。

(馬鹿野郎ー!貓じゃん!貓の為じゃん!いい子だよこの子!)

聞けばしずつ食料を與えてここでひっそり飼ってるようだ。でもどうしても家では買えない。団地アパートだしね。

餌臺がしくてお金をくすねたようだ。良かった。カツアゲじゃなくて。

「雪姉…うちじゃ飼えない!飼ってやってよ!こいつこんな寒さで死んじゃうよ!」

ええーっ!?何故私が!

貓なんて飼ったら追い出される!こっちが寒空で死にそうになるわ!

「高志くん…無理だよ…うちもボロアパートだし…」

「そっか…だよな…無理言ってごめん…」

と、その時、

「やっ…やっぱりわ、私は…」

と聲がして

それに高志くんは反応して走った。ええ?ストーブと貓はどうなるの?

迷って私はストーブと貓を置いて追いかけたら高志くんがリーマン男に一人のの子がいかがわしい店に連れてかれそうになるのを必死で止めていた。

「なんだガキ?どけっ!」

「おっさん!いい大人が中學生に何しようとしてんだ!」

「なっ!中學生だと?高校生じゃなかったのか!」

確かにその子は可くて発育がいい。私よりデカイ。いいな最近の中學生。

おっさんは唾を吐き捨て帰ってく。

「大丈夫?佐々木さん!」

とカッコ良く助けた高志くんだが、

「ちっ!余計なことを!あのおっさん騙してお金取ろうとしたのに!余計なことを!」

と人が変わったようになった。

「佐々木さん…?」

「舞川くん!それともあんたがお金くれるの?ま、無理か!あんたん家貧乏で有名だしね!こんなのあたしの友達じゃ皆してるよ!お小遣い今月ピンチだったし…」

「何言ってんの…一歩間違えば危険な目に…」

「おっさんがシャワー浴びてる隙に出ればいいの!全くいい鴨だったのに!」

ひいっ!なんで子だ!見た目だけ可い中守銭奴な子じゃん!

そこでその子の頭をバシンと竹刀が打った。

「ぎゃっ!!」

の子は頭を抑えてうずくまった。

枝利香さんがから出てきた。

「姉…」

と言おうとして高志くんもバシンと叩かれた!

「いって…何すんだ!暴力姉!」

「お前…見る目ないなぁ…あんたも…もうこんなことやめな!流行ってるかしんねーけどよ、犯罪だろ人の金くすねるなんて…」

「あ…」

高志くんはバツの悪そうな顔になる。自分も餌代にくすねてたもんね。

「うっせーな!ババア!自分はその斷崖絶壁じゃ男が引っかからないからってピチピチのあたしに八つ當たりご苦労様ー!」

なっ!とんだ子だ!なんてことを言うんだ!殺されるよ?

バシン!!

しかしそれに怒って竹刀でその子のを叩いたのは……

「なっ、痛ったあ!!」

「幻滅したわ…俺やっぱ見る目なかったな…」

高志くんだった!

「ふん!馬鹿!あんたみたいな怖いの誰も近寄らないし!覚えてなさい!」

と捨て臺詞を殘しの子は逃げた。

「高志…ようやく判ったか…」

「姉ちゃん…ごめん…判ったよ…は真っ平らなの子が一番だって…」

「「いや!そこじゃねーよっっっ!!!」」

と二人で突っ込んだ。

それから子貓は枝利香さんが飼っていいと許可した。隠れて飼ってしつけたら大丈夫だろって。元々ボロボロな団地だし、住民も貓好きが多かったから皆で代で団地で飼うことにしたんだって。

今じゃ団地の看板貓となり子貓はすくすく元気になったみたい。

気付けばクリスマス近くになっていた。街にはカップルが多い。クソ!あいつらの上に隕石落ちないかな。

私はバイトを終えて日課を済ませ寒い部屋に帰った。

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