《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第63話 夫婦の裏切り
スマホが鳴り俺は電話に出る。
「こちら蒼い稲妻だ。用務員の緑か?」
「誰が用務員の緑だっ!!俺はケルベロスの幹部の一人翡翠だっつの!!」
「その名前…全く似合わんぞ?」
「お前に言われたくねえ!!何だよ!!早く用件言え」
「うむ、こっちは片付いた。さっき戦闘員Eにも伝えた。我々の勝利だ。ということでお前は祝杯の席の予約をしておけ」
「いや、俺これから人質救出に行くから!」
「何?まだ助けて無かったのか?お前…遅すぎるぞ!俺の巫に何かあったら蒼龍が貴様を許さないからな!」
「はいはい、ちゃんと助けます!じゃあな!」
と俺は通話を切った。…ていうか蒼太郎が電話してくるとはな…暁雄あいつ大丈夫なのか?…ったく蒼太郎もちゃんと言えよな!吉くんに後で聞くか。
ようやく1番下の階に到著すると奧にエンジンルームが見えるがその前に何か水が見える。海水?その中に明な四角いがっている。そしてありえないが見えた。
映畫とかでよく見るヒレ!!
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な…なんだあれ!!鮫っ!!??ウッソだろ?
この階には誰もいないがとんでもないのがいたよ!!
鮫はドンドンと明なものに當たりしている!
俺は鮫が沈んだ隙にそれに飛び乗ってみた。
「うわっ!!いた!!ウッソこんなとこに!!」
中には人質がいる。全員いるな。俺は何とか蓋を開けて
「大丈夫か!?皆!助けに來たぞ!!俺は翡翠!ケルベロスの…」
「蒼くん!?そ…あー…雑魚緑だ…」
と蒼太郎の彼は素で嫌そうな顔をした。何それ!助けに來たのに!!
「おや、隆!隆じゃないか!助けに來てくれたんだね!」
「やるじゃないか隆!」
と育ての俺の親若竹夫妻がいた。ううっ!ありがとう!父ちゃん母ちゃん!あんたらだけだよ!
俺はワイヤーロープを柱にくくりつけ部屋に降りた。雪見さんとその友人、俺の親に小高夫妻、桃華と昴の親にインドの妻と息子が怯えながらそこにいた。
「とりあえず一人ずつ上まで運ぶぞ!と子供優先で!」
そして俺は救出を始めた。
と子供を先に抱えて鮫が潛った隙にジャンプして向こうの床に著地を繰り返す。
よしよし、順調じゃないか。
「よし、君では最後だ雪見さん!」
と言うと彼は首を振る。
「あのっ…私のせいで皆さんが捕まったんです!だから私は最後にしてください!」
と言う。困ったな、吉くんが先に助けろと言ってたのに。
その時鮫がドンと當たりをし、ビキっと音がする。まずい!こんな所で言い合いしてられない!急がねば!
「判った!とにかく急いで皆を救出する!」
と今度は男を引き上げ始めた。
上がって行くと雪見さんの友人が
「おい!緑!時奈はどうした!?が先だろ?」
「彼は責任とって最後だと言い張るんだ!ていうか言い合ってる時間もないからごめん!後でな!」
と俺はまた一人と救出を開始する。
ううっ、上に登ると怖い顔のヤンキーが睨んでくる!これだから3次元のは嫌だ。
俺だって頑張ってるのに!
そしてとうとう暁雄の育ての父親の番になる。
「すまないね…先に行かせてもらうよ…」
とお禮を言う。
ビキっとまた音がした。
「すみません!話してる時間はありません、上についてから!雪見さん、後しだけ待っててね!」
彼がコクリとうなづくのを見て俺は上に上がる。
そしてその時だった!部屋にビシリとヒビがった!
「まずい!おじさん早く向こうに!」
とおじさんを抱えて向こうに渡り、すぐに雪見さんを救出に行こうとした。
その時小高のおじさんはポケットから銃を取り出してワイヤーロープを撃って切った!
「小高さん!何を!」
辛そうに小高さんは言った。
「すまん…私は…蔵馬さんに脅されて…あの子を見殺しにしないと…私の親の命はないと…」
と涙した。奧さんも
「この人の親は今病院で治療をけてます!蔵馬さんがお金を出してくれて…でも引き換えに要求されて…私たちは…」
それ以上言えず夫妻は謝罪して泣いた。
その時上から吉くんがインドと共に下りてきた。
同時に部屋が割れた。
「しまった!!雪見さんが!!」
俺がんだと同時に切れたワイヤーロープを見た吉くんが飛び出した!
「イケメン!!怪我が!!」
えっっ!!インドが聲出した!!!
いやいやそんなこと考えてる場合じゃない!
鮫がっ!
「吉くん待て!鮫がっ!!」
とんだ時にはもう遅く吉くんはドボンと飛び込んだ!
そしてインドに渾で毆られた!
「言ってえな!!インド!!」
「このクソがっ!!」
と怒られる。
「おい!辭めろ!仲間同士で!」
とヤンキーが止めた。
「ごめんなさい…ごめんなさい!全て私どものせいです!」
と彼等は銃を自分に向けようとしたので俺は高速でそれを奪った!
「小高のおじさん、おばさん!もう蔵馬は死んだんだ!さっき連絡があった!!セントユニバースは壊滅したんだ!あんた達はもう自由だったんだ!!」
と俺がぶと
「そ…そんなっ!ああっ!…うっ!そんなっ!!」
と泣き崩れた。
そこへまたインドが腹を毆った!
「このクソ野郎!お前がさっさと説明しとけばよかったんだ!」
「だって…俺だって鮫がいるとか…思わなくて…」
確かに俺がちゃんと最初に言っておけば良かったんだ…。
吉くんは肩に怪我していた。
きっと無茶な闘いをしたのかも…。
するとボコリとヤンキーに頭を毆られて
「いい加減にしろっての!落ち込んでる場合かっ!時奈や栗生院なら大丈夫だ!鮫くらいぶっ倒すに決まってる!それより酸素ボンベとか無いのかよ!船だろ?ここ!」
とヤンキー達と探し始めた。
吉くん!雪見さんごめん!後で俺を殺していいから!!
…いや半殺しで!
ちらっと小高さん夫妻を見ると俺の育ての親の若竹夫妻が代わりに謝っていた。
50日間のデスゲーム
最も戦爭に最適な兵器とはなんだろうか。 それは敵の中に別の敵を仕込みそれと爭わせらせ、その上で制御可能な兵器だ。 我々が作ったのは正確に言うと少し違うが死者を操ることが可能な細菌兵器。 試算では50日以內で敵を壊滅可能だ。 これから始まるのはゲームだ、町にばらまきその町を壊滅させて見せよう。 さぁゲームの始まりだ ◆◆◆◆◆◆ この物語は主人公井上がバイオハザードが発生した町を生き抜くお話 感想隨時募集
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