《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第71話 バレンタイン戦(中2)
私がマンションを出ると高級車から鳴島さんが顔を出した。
「おはようございます、雪見様」
「おはよう鳴島さん!あ、あのテレビで…」
「ええ、まぁ今日は楽しい鬼ごっこですかな」
と笑う。いや単なる鬼ごっこじゃないよね?
「學校まで送るようにと坊っちゃまから申し付けられております、ま…いつものことですが」
「は、はいすみません本當に…」
と私は車に乗り込み學校へと向かう。
そして車窓からEのマスクを被った人がたちから追いかけられているのを見た!
「も、もう始まってる…」
でも追いかけられてる人は吉城くんじゃないなと思った。
通學途中たくさんのE様の偽が至る所に出沒し、たちは必死で追いかけていた。
子校に著くと枝利香さんが待っていて
「鳴キュン!おはよう!!こっここ…これぇ!あたしのバレンタインの手作り本命チョコだお!」
と朝一で渡していた。
「おや…枝利香さん…ありがとうございます…チョコレイトなど…いつぶりでしょうかね…」
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と微笑む。おお、ほんわかするなぁ、ここ。
枝利香さんは嬉しそうだ。一この二人はどうなってるのか気になるけども。
とりあえず私は自分のチョコをロッカーにれとこうとしてハッとした。
な、何?この視線…。
至る所から私のチョコに視線が注がれていた!
これはもしや、この學校にいるE様ファンクラブのたちが私のチョコを潰そうとしている!?
で、でもロッカーにれて鍵をかけるし大丈夫なはず…。
ゴトン…
一人の生徒が金槌を落とした!!
なっ!!まさか!ロッカーを壊してまで奪う気か!!
あんなっ苦労して作ったやつを!!
おのれ!ファンクラブのの子共め!
私は靜かにロッカーを閉めた。何もれなかった。
「ちっ!」
と誰かの舌打ちが聞こえた。
でもどうしよう!教室に持ってくと暖房効いてるしチョコが溶けたら!
それに先生に見つかったら沒収である。
こんなことなら鳴島さんに預けておくか、うちにとりあえず置いてれば良かった!!
「あら、雪見さん!それなあに?まさか學校にお菓子でも持ってきたのかしら?」
ひっ!出た!西園寺綺羅里!!
「あの…こ、これはその…」
私がどもっていると
「先生!學校にお菓子を持ってきている生徒がいます!!」
と大聲でばれ、後ろから社會科のの先生が現れた。
「あらあら雪見さん、それはいけないわね?先生に渡しなさい?」
とニヤリと西園寺さんと笑った!
ま!まさか!先生もグル!?というか絶対吉城くんの親衛隊の一人に違いない!!
「くっ!時奈!逃げるぞ!今日は休講だ!!」
と枝利香さんに引かれて私達は逃げた!
「追うのよ!雪見時奈の持っているチョコをぶっ潰すのよ!!」
ひっひいいいいい!!
たちが一斉に追いかけてきた!
校門を出るとさらに向こうから親衛隊らしきの人が箒やゴミ袋を手に待ち構えていた!
「あらあらあんなところにゴミを持ってる子がいるわ!さあ、捨ててあげるから寄越しなさい?今日は街のクリーンDAYよ?」
噓だ!!
しかしそこで鳴島さんが現れた。
「な、鳴キュン!!」
と枝利香さんがときめいた。
「ここは私にお任せください!清掃は得意ですからな!枝利香さん、お行きなさい!」
「うん!…行くぞ時奈!!」
と私達は走り、鳴島さんが足を振り上げ竜巻みたいな旋風が巻き起こったのを遠くに見た。
達が吹っ飛んでいくのも見えた。
す、凄い!
私達はとりあえず枝利香さんのアパートへ向かった!
*
「はー…全く落ち著くなぁ…」
ズズっと僕はお茶を飲んでいた。
「今頃達は必死で偽吉城を追いかけているね、そして悪い男だね吉城…」
と暁雄さんも同じように寛いでいるくせにね。
僕たちがいるのは前に使っていた養護施設の地下だ。
そう、ここで時奈さんの學校が終わるまで待って鳴島が迎えに行きここまで連れてきて時奈さんからチョコを貰い0時まで過ごすのだ!
「0時を過ぎれば親衛隊からのチョコは時間切れだ!この場所を知っている子はいないしね」
「うーん、一人いるんじゃないの?」
と暁雄さんが怠そうに言う。
「は?誰が…あっ…」
その時ドスンドスンと階段を降りてくる音がした。この地響き!間違いない!奴だ!
「ふふふっやはり!ここに居た!ダーリン♡」
リボンをつけピンクの服を著たメスゴリラがチョコレートの袋を持ち立っていた!
「落ち著け!お前は親衛隊じゃないだろ?無効だからな!?ていうか僕には時奈さんがいるの知ってるだろ!」
「ふっ、判ってるよ…。でもね、バレンタインはが男に唯一チョコを渡せる日だ!そこに親衛隊も彼も関係ないさ!あたしのチョコを1番にけ取っておくれよおおおお!!」
とゴリラが猛ダッシュしてきた!
「誰がけ取るかあああ!!」
と僕はゴリラにダーツを數本放つがゴリラはそれを腕でけ止めて
「あ…何て大膽なプレゼント♡」
とびくともしない。
「プレゼントじゃねぇよ!おい!総帥手伝えよっ!」
「えー?怠いよ。俺関係ないし?」
「おいゴリラ!お前もこっちにしとけよ!イケメンなんだから!」
「そんなったらし嫌だね」
「まっ、そういうことで吉城、頑張ってね?」
クソ野郎があああ!
ゴリラは僕を抱きしめようと腕をばしたが僕はザッとゴリラのを潛りすり抜け地上へと走った!
「待てっ!ダーリン!」
ドドドっと追いかけてくるゴリラに
「待つか!それにお前のダーリンじゃない!」
と全力で逃げた!
街の區畫が見えて僕はマスクを被った!クソ!ここから先は親衛隊までゾンビみたいにうじゃうじゃいるぞ!エンカウントしたら大変だ!どうする!?一旦マンションまで帰り隠れているか?
*
「なっ!何い!!」
と枝利香さんは驚いた!
枝利香さんの家が親衛隊のの人に包囲されていた!
こちらの考えはお見通しってわけね?
さらに上空からドローンでの捜索もしているみたい!親衛隊は私のチョコを潰す部隊とE様を追い掛ける部隊とに分かれているようだった。
「くっ!ここはダメだ!迂闊にくとドローンにも見つかるし!そうだ!!」
と枝利香さんは足元のマンホールの蓋を開けた!
「そうか!下なら!」
と私達は下に隠れた!
そして
「「くっさあああああ!!」」
強烈な悪臭と共に10秒とってられない!
ていうかチョコが腐る!
すぐ様駆け上がり私達は新鮮な空気を吸った。
「はぁはぁ!空気ってこんなに味かったんだな!!」
と枝利香さんが息を吸う。
「全く何つう日だよ!お前の彼氏整形してブサ男にすりゃいいのに」
「うん、それは嫌だよ…」
と私は吉城くんの真似をした。
そこでドローンが私達を発見した。
枝利香さんが竹刀でドローンをぶっ壊した!
「行くぞ時奈!もうここにはいられねぇ!時期に追っ手がくる!」
「でもどこに?もう地下は臭くてダメだし!」
「とにかくが行かない所!!そうか!あそこだ!!」
と枝利香さんに連れられてやってきたのは…男子校だった。
「ええ?ちょっと…枝利香さん!いくらなんでも部外者以外…」
「おっ、良さそうなのがいるな!」
茂みに隠れていると二人の男子高校生が通りかかり枝利香さんは後ろから竹刀でぶっ叩いた!
二人は気絶したのでズルズルとそのまま誰もいない育用室を見つけて服をがして私達は男裝した。
ひいっも、もう犯罪かもしれない!!
ごめんなさい男子校の人!
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