「何が咲子だよ！！が二つもってんぞ！」

と枝利香さんが屋上に続く階段の下に膝掛けを敷いてその上にが座りさらにそのの上に私が座らされている側からみたら百合かっっ！！とか思われそうな制で話し合いが行われた。

お晝休みに群がるの周りに集ったクラスメイトを押しやり、枝利香さんが

「おい、転校生！ちょっと面貸しな！」

と完全に不良に目を付けられた風を裝い私達はこそこそとここにやって來た。

「で？何だその格好！後聲！そして！そして！」

枝利香さんはもう憎々しげに自分よりもある偽に2回言った。ですよね。も本かと思うくらいだしちょっとったくらいじゃ判らない素材使ってんなこれ！！

「ふふっ中々でしょ？僕の裝も！君達以外誰も気付かないし男教師は顔を赤らめていたよ、キモッ！」

と彼はシャツの襟をめくり小さな明なボタンを見せた。ポチリと押すとスイッチが切れるのか元の聲が出た。

「聲も合ってる？変じゃない？」

「「むしろ完璧…」」

「そうか！良かった！」

とが私にくっつく。

「ていうかお前學校は？金持ち學校の方はどうなってんだよ！」

「それは僕の代わりが勤めてるよ！ロボットだけど。ほら山博士に頼んだんだよ」

「へ…へえ？で…でも何で裝なの？」

「時奈さんと學校に行きたかったんだよ！」

噓やろ！！判るわ！！流石にそれだけで裝しないよ！！

「…はあ…もうダメだわ時奈…バレてるって…」

「え？何が？？」

と彼氏が可いポーズで聞くので本のみたいに見えるわ！つか負けたわ！！

そして私にはそのポーズできないわ！

やったら確実に引かれるぞい時奈よ…。

「…私がめられているから…もうバレたってことだよね」

「うん？何のこと？そうなの？められてるの？誰に？」

「…殺されるな…辰巳とか西園寺とか」

「だからあ？何のこと？辰巳に西園寺ね…ほんと目障りな共だよね…僕の時奈さんに地味な嫌がらせを仕掛けてさ…今朝も時奈さんの靴箱に蟲とかってたからぶっ殺しといたけど他にもいろいろと…ほんと許せない」

と低い聲で顔だけ笑いながらが毒を吐いた。既に2人のことは調査済みなんだろうな。

「ごめん吉城くん…迷かけて…」

「何で？それに僕のせいでもあるでしょ？時奈さんは何も悪くないよね？」

「そうだ、時奈は何も悪くないぞ？サイコはちょっときっかけかも知れんけど」

と枝利香さんも言う。

「大丈夫、僕が來たからには…ファンクラブも辰巳も西園寺も一緒に潰そうね！」

とにっこり微笑んだ。

(おおう！凄い怖い！！のオーラが黒過ぎる！！なんて威圧だ！！裝してまで私を守りに來てくれるとかもう彼のサイコっぷりは誰にも止められない！)

「しかし…潰すって言っても…教師にも親衛隊混ざってんだぞ」

「あ、そうなの？じゃあその先生は解雇すればいいでしょ」

とあっさり彼は言った。

「それに…あの田淵って委員長…料理はさっぱりらしいけど…隠スキル凄いよ？ケルベロスで雇いますかね」

「は？委員長が？噓だろ？」

「いやいやボイスレコーダーとか、後トイレで聞き耳立てたり何気にファンクラブに混ざって報を収集したりね。その技を買って彼等の次の行を先読みして分析してデータを取ってくれるよう僕に報告をお願いしたんだ」

と彼はポケットからUSBメモリーを取り出した。

「これを全部ネットに放出させれば彼達は社會的に終わる。…でもそれじゃつまんないよね？しくらい反撃しないとね！くくく…」

「怖っ！このマジ怖いわ」

「あ、そうだ！4月からこの學校…共學校になるからね？春休みにちょっと男子トイレの増設増やしたりするんだ」

「「は？？」」

私と枝利香さんが戦慄した！！

この子校が！！共學校になるだってえええええええええ！？

「僕も転校できるしこれで時奈さんと1年間同じ學校に通える！一年だけだけど！」

くっ！と悔しそうに言うがもはや何言っても無駄なので諦めた。

「でもさ…お前それまで裝して通うとか弁當が時奈と同じ容じゃ流石にバレるぞ？教室で食う時とか誰かに見られるだろ」

すると彼は青ざめた。

「ううっ！！ううううっ！！」

もはや泣きそうなので

「わ、私が頑張って違う容の作るよ！」

とつい言う。

「それは出來ない！そこまで甘えられない！時奈さんのお弁當は楽しみの一つだけど4月まで我慢してシェフに作らせよう！」

そのシェフほんと誰だよ！！

すると予鈴が鳴り晝休みが終わる。彼はボタンのスイッチをれまたカナリア子になった。

「それじゃ行きましょうか！戦場へ」

とが騒なことを言い放つ。

教室に戻ると私の席に何かるものが見えた。

あ、また畫鋲だろうか？

と思ってたらの彼が派手にこけた。椅子は倒れ畫鋲も転がった。

「ごめんなさい！雪見さん！すぐに戻すね？…あれ？畫鋲が落ちてる…？おかしいなぁ…他にも危ないもの落ちてないかチェックしないとね？ごめんね雪見さんちょっと待っててね！」

とのチェックが始まりクラスの子の何人かは青ざめて見ていた。

すると機の端にカッターの刃を見つけたり消しゴムに針ので刺したようなボコボコが次々と見つかり、それをスマホで委員長が録畫していた！！

「誰だろう？こんなことしたの…この學校はめなんてないと思ってたのに！誰ですか？こんなことしたの？彼に何の恨みがあるんですか？」

「あ…あの…」

「とりあえず帰ってヤーチューブに流そうね？めダメっ絶対！！」

とが手を組んでウルウルし始めた！

「これは良いですねっ！チャンネル開設しましょう！！【今日のめの手口は！？】で毎日UPしてきますか！！」

と委員長が煽り、その日から私の持ちなどに悪さされる確率がグンと減ったのだった。

しかも…の彼がヤーチューブに出るようになり男から発的な人気を巻き起こしは人気ヤーチューバーになってしまった！！

しかも委員長は儲けが出てニヤニヤしている。

「もうどんどんめていいのよ？どんどん曬すからね？あんた等の醜悪な現場を！」

と委員長とはタッグを組み笑った。

放課後になると一旦逆方向にと別れると

高級車から偽の巧な吉城人形が顔を出して途中でを誰にも見られない場所で拾っていくという生活が続いた。

「はあ、やっとカツラげるわ！」

「つ、辛いなら無理しないでいいのに」

と言うと

「時奈さんの為なら全然辛くないよ！後數ヶ月したら普通に男のままで登校できるしね」

とギュッと抱きしめられるがまだ子の服だし化粧も完璧だしはあるしでもはや百合にしか見えんがな！

(くっ！でもこんなになら抱かれてもいいかも！)

(何でこんなに完璧なの？)

(あ、吉城人形がジイッと見てるよ！何あれ)

(ていうか吉城人形使わなくなったらもらえないかな？高そうだし無理か？？)

＊

「雪見時奈ああああ！！」

と辰巳真理亜は怒りに震えた！

ボイスレコーダーを盾に取られ派手なきを封じられ細かい自然な嫌がらせを繰り返していたのにあの転校生が來てからことごとく失敗している！

「何なのあのは！雪見時奈の知り合いみたいだけど！！」

探偵を雇ってみても何かさっぱり分からないというか探偵の記憶が消されていることがありまるでこちらのきを把握しているような。

「それにあの委員長も目障りすぎる！チョコチョコいてっ！不良も目をらせているし！これじゃまるで鉄壁の守りだわ！！どうしてくれようか！！雪見時奈！！」

ヤーチューブのせいでがめの痕跡をUPしたせいで男からの支持が上がりついでに

(雪見時奈めを辭めろよ共！)

との聲が上がり始めた。

なんて忌々しいの！

辰巳真理亜はギイイイイッと歯軋りした。