《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第88話 獄した

「お母様が…死んだ…殺された?」

私は弁護士からそれを聞かされ震えた。

噓よ!だってお母様は約束したの!

私をここからすぐ出すって!保釈金さえあれば!

あの再婚相手が何とかしてくれるって……。

それなのに何故??

私は絶した。

年院にれられて數ヶ月…。

外の世界と違い最悪な環境だった。

4人部屋で一番のリーダーの言うことを聞かないと苛められる。外で私がしてきたことが全部自分に跳ね返ってきた覚。

綺羅里さんも同様だった。

私たちは晝や時間それに作りの時間を利用して話した。

走しましょう真理亜様…いいえ真理亜さん!」

綺羅里さんが言った。

「で…でも!そんなこと…お母様が保釈金を…」

「殺されたのですよ!真理亜さん!次は私たちです!」

「……でも…」

すると綺羅里さんが肩を摑んだ。

「しっかりしてください!ここは安全じゃありません!鈴金氏は真理亜さんを殺しにきます!直接ではなくともここの教も信用なりません。食べに毒をれられるかもしれません!」

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「ひっ!!」

確かに…鈴金氏のしていることを知っている私は殺される可能は高い。刑者たちにも日々嫌がらせをされて辛い日々。

そしてお母様が殺された。もう私には死ぬか、死ぬ気で逃げるしかなかった。

「解りました…綺羅里さん…逃げるわ…」

「では早速行しましょう…運の時間の今がチャンスです!」

「いっ…今っ!?」

「そうです!早い方がいいです!トイレに行くフリをして逃げましょう!今の時間なら裏口に清掃車のトラックが來ているはず!私がボールを投げます!」

と綺羅里さんが手際良くわざとバレーボールを遠くへ投げた。教が気づいて

「何をしている!さっさと取ってこい!」

「ひえっ!解りました!!」

「教!ついでにトイレに行ってよろしいですか?お腹がゴロゴロして…!!」

「解った…すぐ戻れ!今日の片付けはお前たちだからな!」

「「はい!!」」

と私と綺羅里さんは普段から素行がいいので疑われることなくあっさり駆け出した。裏手に周り清掃車を見つける。丁度出発する所で運転者が乗り込む音が聞こえた。私達は荷臺に素早く乗り込んで清掃車が門をくぐり信號で止まった隙に飛び降りて走った。

車通りがないからきっと大丈夫!見られてない!

綺羅里さんは上著が目立つからといで腰に巻いた。

「これからどうするの?綺羅里さん!!」

「…逃げたことはすぐバレます!とにかく逃げましょう!」

そして綺羅里さんはマンホールの蓋を開けた。

とんでもなく臭い!

「うっっ!!こんなとこを!!?」

10秒とってられないわ!

「口を塞いで!とにかく走るのです!!」

綺羅里さんは構わずどんどん中を進んだ!

私もかなり辛い匂いに耐えながら走りようやく、綺羅里さんは上へと登る出口を発見し上がる。

「大丈夫ですか?真理亜さん」

「ええ…なんとか…」

でもこれからどうしたらいいのか…。私達には行く所がない。あの男鈴金氏にも逃げた報はバレているはず!見つかれば殺される!

「うっ!何故…こんなことに!」

私が泣くと綺羅里さんは怒った。

「泣かないで!鬱陶しい!イライラするわ!」

「綺羅里さん…?」

「泣いてる暇なんかない!誰か助けてくれる人…………雪見時奈…」

「なっ!貴方正気なの?雪見時奈に助けを求めようと言うの?バカなっ!」

「それ以外に何処に宛てがあると?私達が頭を下げて鈴金氏のことを栗生院吉城に知らせるしかもう私達が助かる道はありません!!」

「うっっ!でもっ!」

「番號を…知ってるでしょう?真理亜さん…彼が學校にいた頃トイレに行った隙を見てファンクラブの子がメモっていたのを貴方は管理していたはず!番號を思い出して!!」

綺羅里さんは怖い顔で私のぐらを摑んだ!

「解った……」

綺羅里さんは自販機の下をさぐり100円が落ちているのを発見した。

そして辺りを見回して人気のない公衆電話を見つける。辺りは薄暗くなっている。

私は公衆電話など使ったことがない。綺羅里さんもだ。だが、何とか頑張って作してようやくかかった!

プルルルルプルルルル…

お願い早く出て!早く!

「…はい…」

「ゆ…ゆ…」

上手く言葉が出ない!今になって自分が震えていることが解った!

「………真理亜さん?」

そう言われて涙が出そうになる。

「た…助けて…お願い…うっうっ!」

「落ち著いて真理亜さん!そこどこか解る?」

見回すと赤いポストと古びた商店でとっくに潰れているのか判らない所にいた。

綺羅里さんがをもぎ取り

「バス停があった!三條燕って書いてある!私達はそこにいる!!お願い早く來て!はや…」

そこまでで100円が切れた。

私は綺羅里さんと周囲を見渡し茂みに隠れて待った。

しばらくしてバラバラと音がした。

「ひっ!!」

私は綺羅里さんに飛びついた。

「あれは…」

ヘリはゆっくり降りてきた。

中から王子様かと思うイケメンが出てきた。

「栗生院吉城…」

綺羅里さんと私は茂みから飛び出した。

「止まれ!武は持ってないか?」

「持ってない!信じて!!」

私達はんだ。

「ちっ…乗れ!妙なことをしたら殺す!」

と彼は吐き捨て怖い顔のままヘリへと導する。助かったのだと安堵した私がヘリへと乗ろうとしたら綺羅里さんが何かに気付いて突き飛ばした!

「きゃあ!!」

そして綺羅里さんはお腹からを出した。

「!!」

栗生院吉城は狙撃してきた方向に素早く矢を投げたが、誰かは逃げて行った!

「ちっ!」

クズ折れる綺羅里さんを抱えてヘリに素早く乗り込んだ!

「綺羅里さん!!」

「西園寺さん!?」

いつの間にか雪見時奈も側に來ていた。ヘリに乗っていたのね。

「あ…く…真理亜さん…良かった…雪見時奈…お願い…真理亜さん…を…まも…て」

「綺羅里さん!!」

「西園寺さん!!」

そして彼は命を落とした。

「いやああああ!綺羅里さん!!!早く醫者を!!病院に!!」

私は涙を流して栗生院吉城や雪見時奈にすがった。しかし栗生院吉城は脈を取ると靜かに首を振った。

「もう死んだ」

私はその言葉を聞いて気を失った。

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