《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第90話 郊外學習ファンタジーランド

「はあああああ」

吉城くんがマンションで盛大な溜息を吐いた。

私はとりあえず明日の準備を済ませた。

明日は校外學習で1年、2年、3年毎に行き先が違う場所に遊びに…もとい日帰りでの小旅行みたいなものが行われる。

「何で3年生と2年生は行き先違うんだ!!」

「仕方ないよ吉城くん…」

「僕は休む!そしてこっそり時奈さんに著いていくよ」

2年生は男子が吉城くんしかいないし側から見たらイケメンが子を大量に引き連れて歩いている図が浮かんだ。

「流石にバレると思うよ…?吉城くんだし」

「それに最近できた遊園地でしょ?時奈さん達が行くのって…なんかキナ臭いじするし…」

私達は新しくできたテーマパーク【ファンタジーランド】という所に行く予定だ。

その名の通りランド自がまるでファンタジーの世界のようになっているらしい。ゲーム好きとかにはいいかもしれない。

しかもこのパークはまだ正式な開園はしておらず、先行招待という形で3年生が招待されたのだ。

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吉城くん達2年は水上バスなどで観らしい。

1年は地味にバーベキュー大會らしい。

「大丈夫バレないようにに変裝していくよ。咲じゃバレるから他のパターンの裝にしていこっと」

また裝か!もはや趣味になってないよね?

しかも絶対まただろうな…。

言っても辭めないだろうし無駄か。

「パークに著いたら班毎に別行するから合流するならその時にしてね」

と私は言う。

「うん!任せて!!タイミングよく合流するし目立たないようにするから安心して!」

と彼は微笑んだ。

2年生は吉城くんが明日休みでがっかりだろうな…と同した。

「でもキナ臭いって…どう言うこと?」

「まだあまり調査してはないけどパーク側から3年生が招待されたってのが引っかかる。もしかしたら鈴金氏が関わっているかもしれない…。そんなとこに時奈さんを放り込むなんてできないよ」

一応彼なりに心配してくれているんだな…。

「解った。私も合流するまで充分注意しておくね…」

「枝利香さん達にも伝えておいたし警戒はしておこうね…」

「何もないことを祈るけど…」

すると吉城くんが私を引き寄せ

「大丈夫…僕がいるからね」

と耳元で囁かれやっぱり一気に熱が出る!明日イケメン風邪でも引いたらどうするの!?

「早く寢よう!明日は早いよ!!集合6時30分だから!!」

と言うと彼は目蓋にお休みのキスをする。

くっ!幸せ!!遠足前は張して眠れないと言うのにイケメンの寢る前の狙撃でもう眠れないかもしれない。

朝、目を覚ますと部屋に謎のがいた。

うちの子校の服に髪ので目元を隠し、口元にホクロのついたお化けみたいなの子がいた。一瞬ビクっとしたよ!

「吉城くん?」

するとニコリと微笑む口元に見覚えがあり髪のを掻き分けて覗く瞳は彼のものであった。

「どう?これならじゃないでしょ?スカートも長くしてオカルト子系にしてみた」

まさにそんなじだ!変裝レベルすげーな!!

「うん、それならちょっと暗めの子に見える!」

寫真撮ったら背後霊くらいには見える!いや失禮だな。

「爪も真っ黒に塗ろうか迷ったけどマニキュア落としの匂い嫌いだからやめといた」

そこまで拘ろうとしていたのか!もうお化けじゃん!

そして私達がマンションのエレベーターに乗り込むと途中から乗ってきた暁雄さんは笑いを堪えた。

「吉城!お前っ…お化けに転職できるな!!」

「うるさいよ、それより合流するまで時奈さん達を見てろよ!」

「ええ?やだよ、俺四宮先生と二人きりでデートするから」

「はあ?四宮先生に相手されてないくせに」

「だから絶好のチャンスなんだよ、吉城邪魔しないでね?と言うことで大福ちゃん一応防犯ブザーくらいは渡しておくね」

と暁雄さんが貓型の可いブザーをくれた。

「小學生か!」

と吉城くんが悪態をつくが

「これにはちゃんと追跡機も蔵してあるしちょっとした盜聴機能もあるから大丈夫だ。吉城には信機の方渡しとく」

と犬型のものを渡した。

「何でこっちは貓じゃないんだ?」

「いいじゃんどうでも。いちいち噛み付いてくるからだよ。じゃ、先生は先に行きますかね」

と自家用のオープンカーに乗り込み暁雄さんは颯爽とスピードを出して行った。

私達は途中で枝利香さんと田淵さんを拾って學校へ向かった。學校からはバスで私達は行く。吉城くんは後からこっそり高級車でついてくるじ。

「同じバスに乗れないなんて辛い」

と言う吉城くんに枝利香さんが

「お前その見た目でバス乗ったら皆ビックリするわ」

「集団ヒステリーとか起きそうですよねぇ!」

と田淵さんも笑い、そしてゴソリと箱を出して

「私、お団子作って來たんですけど食べます?」

と明らかに団子ではない何かを見せて異臭を放ったので

「さっさとその劇を捨てろバカ!」

と枝利香さんがゴチンと毆った。

ブーブー言いながら田淵さんは手提げ袋に劇を仕舞った。パークに食べあるのに何で持ってくるのか!!

と考えていたら

「だってもしパークの食べに何か混されていたら危ないじゃないですかあ」

という警戒は凄いが

「お前の劇の方がよっぽど危ねぇんだよっっ!」

とまた枝利香さんが怒る。

「まぁいざとなったら怪しい奴が近づいたらその劇を使えば…」

と吉城くんが言う。

「ちょっと皆さん!劇とか酷いですう!!」

ごめん田淵さん…誰が見ても劇だよ…。

學校に著いて點呼を取り、私達はバスに乗り込んだ。吉城くんは高級車で現場に向かった。

もちろん彼は招待されたわけじゃないのでこっそりとパークに侵するのである。

四宮先生は暁雄さんに相変わらず絡まれている。

とある生徒が途中で暁雄先生のイケメン酔いで鼻を出したりするハプニングもあったが無事にファンタジーランドへ到著した。

「おおっ!これがファンタジーランド…何か誠也とかがやってたゲームの世界だな…」

と枝利香さんが心する。

ファンタジー風の木の重厚な扉を門すると妖の格好をしたグラマラスなお姉さんが登場し

「ようこそ!ファンタジーランドへ!!皆さんはこのランドの冒険者です!本日は沢山冒険していってね!」

を揺らした。

くっ!デカい!

「何だあの妖…ぶっ飛ばしていいか?自慢だよな?」

と枝利香さんが殺気だつ。

「いや、流石に辭めとこうよ…」

威圧で妖お姉さんも青ざめた。

パークは広く、まさにファンタジー空間だった。パークのど真ん中には大きな白い塔のようなものも見えた。

「とりあえず合流場所に行きましょうか」

と田淵さんが地図を取り出した。

合流場所はちょっとした食べ屋だ。

「銀の兎亭だったよな…」

と私達は銀の兎亭に向かった。

高級車を見つからないようにカモフラージュして僕と鳴島は従業員用のり口から侵しあっさりパークへとった。

トイレで手していた著ぐるみをいだ。鳴島はそのままだけど。

「私はパークの怪しい箇所を調べに行きます」

「よろしく頼むぞ…さて銀の兎亭だったな」

僕は地図をザッと見て位置を確認して合流場所へと向かった。

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