《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第96話 監だと!?
「時奈さん…ファンタジーランドの件で奴等の目的が時奈さん狙いってことが判ったし…しばらく學校を休んでほしい」
と吉城くんがマンションの部屋で真剣な表で言う。
「で…でもっ!私!3年生だし!勉強しないとヤバイよ!!」
すると彼は微笑み
「それなら僕が教師になろう…」
いや…確かに貴方は教師レベルの頭脳なんかとっくにお持ちの坊っちゃまですが!
「でも何日も休むわけには…」
「それも大丈夫だよ…しばらく時奈さん人形に行ってもらうからね」
と吉城人形と私の人形がゴソリと出てきた!!
「うわあああ!!!」
自分そっくりの人形が出てきて流石に揺した!吉城人形には慣れたけど自分のが造られるとは思ってもみなかった!
そして気付いた。
山博士とか言う人…凄い巧に造るのは知ってるけど!ちょっとあの恥ずかしい部分とかどうなってるんだよ!
一気に博士に対する変態度が向上した。
「ごめんね…驚いた?でも時奈さんを守る為だから解ってしいんだ…」
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と彼は私の両手を握る。
くっ!そそそそんなこと言われたら何も言えんがな!!
「じゃあ、しばらくマンションに監生活?」
外に出れないならそうだろう…。
「……窮屈な思いをさせてごめんよ?八つ當たりなら僕にしていいからね?僕も時々學校を休んで人形に行かせるから」
と彼は私の頰をる。
「……解った…大丈夫…時々枝利香さんも田淵さんも來てくれるんだよね?真理亜さんのとこには行けるか判んないけど…」
彼は悲しげな顔になる。彼を閉じ込めるようなことをするのに罪悪をじてるんだと思った。
「吉城くん…そんな顔されたら私言うことを聞くしかないよ」
彼は私を抱き寄せると何度もごめんねと謝罪した。仕方ない。狙われているのはもう事実だし。敵に監されるよかはマシ。
「本當にごめんよ?何かしいものあったら何でも言ってね?時奈さんの為なら何でも取り寄せるから」
「いいよ、吉城くんもいるし、キナコもいるし…贅沢言わない」
と私が笑うと彼は何故か顔を赤くして
「なんて可いんだ…」
と呟き、深いキスをした。
ううっ!まっ、待って、視線が!人形達の視線が気になるなんか!!
じいーっと人形達が見ている。が空くくらい見てる。何一??怖い!人工知能A I搭載だしまさかこれ學習してないよな!?
と思ってたら人形がき出し互いに今のやり取りの再現を始めやがった!
「あっ…」
と吉城くんも驚いた。
そりゃ驚くわ!
目の前で自分と人形がキスしてる再現シーンなんか!
「なるほど…こんなかんじなのかいつも…」
と心してる場合!?恥ずかしいからね!!
とりあえず人形は奧に引っ込ませ吉城くんは
「ホワイトベルのきは今追ってる所…、あの薬の分を調べてる。やはり相當危険だね。あんなの打たれたらヤバイよ…。毒殺より達が悪い」
そんなにか!まぁそうだよね…。人をイケメンにして薬がなきゃ死んでしまうようなものだろうし…。あの塔で見たイケメン騎士軍団はあっさり仮面達に殺され証拠隠滅されたし。
「薬の開発者のこともまだ判らない…こちらの怪人達にもやはり強い暗示がかけられてるみたいでね…無理に解こうとすると脳に影響でる可能もあり下手にできないことが判った。イケメン怪人を捕まえても前のようになる可能もある…」
塔での景を思い出し私は震えた。あんな…人を殺してしまうような怖い薬…例えイケメンになれてもしくないだろうけど、弱い心につけ込まれた人はそれでも他者より優れたことに一気に優越を覚え辭めれなくなるまるで麻薬のような覚になっているのかもしれない。
「開発者を捉えることができたら何とかイケメン怪人達を元に戻すことができるかもしれないのに……こちらでも全力で方法は探ってるけど」
悔しそうに彼は言う。だから人形を囮に私を泳がせる作戦に出たのも納得した。
「そんなに思い詰めないでいいよ…。きっとなんとかなるよ…。諦めないでね?」
と私が言うと彼はまた顔を赤くする。
そんでまたキスを始めるので
「よよ吉城くん…ちょっとあの…」
「ごめんね…時奈さんのパワーが凄くて!」
ええっ!パワーが凄いと何でキスすんの?
私から何を搾り取る気?
(いやの力だろ)
(これがの力!?)
(それをエネルギーに変換し彼は頑張ると…)
(ならいくらでも補給してあげればいいじゃない)
(きゃあ!大膽ですぞ!!)
「時奈さんの言ってることはいつも正しいよ…時々僕が思いつかないことや足りないことを補足してくれるんだ。凄いよ。君に會えてして良かった。心からそう思う…。だから危険に曬したくない」
そう言われて私はドキドキする。もう何度も好きだとは言われてきたけど私も何度もこの人が好きでをしてる。
「ごめんね守られてばかり」
「僕の彼なんだから守るのは當たり前だよ?」
と彼は私の頰をツンと指先でり笑った。
*
ともあれ監生活がスタートして時々吉城くんに授業らしきものをけたり、枝利香さんと田淵さんがやってきて案外楽しいし外には出れないけど私は満足だ。
吉城くんは申し訳なさで一杯で一刻も早く足取りを摑もうと頑張っている。何せ敵は痕跡を殘さないのだそうだ。
これには暁雄さんもあのインドさんも手を焼いてるみたいだ。ネットの仮面の畫も手が混んでいて行きつく先が全く知らない人がUPした雇われアカウントで、雇い主は暴力団関係だったり詐欺會社だったりするらしく下手をするとウィルスを流し込まれたりこちらの報を盜られかねないらしい。
そんなある日吉城くんが困した顔で帰ってきた。荷をたくさん抱えている。
「何それ?」
「僕じゃないよ!枝利香さんや田淵さんが!暇なら時奈さんにコスプレさせて楽しめって…」
「ええっ!?」
何考えてんだあの二人は!
一応中を恐る恐る見てみると
「ぎゃっ!」
なんか小悪魔なじの裝とか反対に天使の裝…看護婦、婦警、駅員、セーラー服、スクール水著、スーツ、魔、著ぐるみ、メイド服、巫など、怪しいのがドッサリあった!
これを著ろってのか!!?
「斷ったんだけど無理矢理渡されたよ…田淵さんの親戚にその筋のコスプレ作る人がいて何でも揃っているって…」
委員長!!!お前ええ!!イケメンが変な趣味に目覚めたらどうしてくれんだ!!
「大丈夫…こんなの時奈さんが著るわけないから!ほんと著るわけないし、見たいわけでもない!」
ん?ちょっと…それなら途中で捨ててくればいいのに何で持って帰ってきたんだこの人。え?見たいの?
「…吉城くん…」
「……僕は…変態じゃないよ?」
うん、判ってるけど…男心なんだね?
「た…たまになら一回くらい著てみようかなぁ…折角だし…」
というと彼はこっそりとガッツポーズを決めていた。私は知らないフリをしておいた。
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