《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第104話 俺は用務員じゃない!翡翠だ!
「何で俺が知らない人助ける役なんだよ!」
俺は嘆いた。いつも皆からいらないもの扱いされるしグレてやる。
「隆…たぶん捕まってるのはこの脅迫文を吉城に屆けた先生やその家族達といったところだろう」
と暁雄が言う。
「………」
それでも俺だって幹部の一員じゃなく用務員と言われるのはいい加減腹が立つ。
「隆みたいにその辺の風景に溶け込めるようにすんなり侵できる奴はいないよ…お前が助けてやってくれ」
ちょっと待て!俺は何?それって遠回しに俺がいても敵に気付かれにくいモブってこと?後、なんか足で纏だからだろ?
それでも困っている人は見捨てられんか…。
どんなにバカにされようとも俺は判っていたさ。あの養護施設で暁雄たちと會ってから…自分が皆より劣っててかなり普通の奴だってこと。
*
ちょっと昔の話…誰々の人の息子として産まれた俺はその人と夫が正妻から逃げて置き去りにされ俺は行き場もなく養護施設に預けられた。そこでも俺は空気でいようと思った。
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目立たなくていい…聲かけられたら普通に返事をする。そんな奴に。そして誰か新しい両親が來ないだろうか?そんな期待を持っていた。
そんな時暁雄がやってきた。顔がいい!俺が子なら惚れる!そんな奴だ!あまり関わらないよあにしよう…と俺は距離を取ったが、奴は俺を見つけて
「君何でミカちゃん人形で一人遊んでるのキモいね」
第一挨拶がそれだった。
「別に…俺より小さい子と遊んでやってたからその片付けの最中だ」
「ふーん…まぁどうでもいいや…」
なら聞くな!俺は無視した。
「ここの職員のお姉さんに聞いたら君も人の子で捨てられたんだって聞いたよ」
「君もってお前もかよ…」
「お互い仲良くしような」
と一応握手したがそれから暁雄はめちゃめちゃだらしない奴で俺が世話してやらないとすぐ部屋を汚すし、仕方なくだ。後始末や適當な片付けも俺がやっていた。
俺が若竹夫妻に引き取られることになった時も
「隆がいなくなると寂しいよ…だって…俺を世話してくれるのがいなくなる!」
「そっちいいい!?別に…手紙を書くしお前の新しい両親が來るまで俺も顔出してやってもいいぜ?」
「そうか…ウザ…」
「どっちだよ!!この野郎!!」
と俺は暁雄と拳を合わせて若竹夫妻の元に行った。
*
「まぁ…俺がやってやるよ…つまんない用事なら」
そして俺は別口からファンタジーランドに侵してホラーハウスびの魔の家に急いだ。
なんかその辺に敵であるイケメン怪人がいるが、俺は清掃員の変裝をしてゴミを回収するフリをしていたけど、全く気付かれず、
「用務員さんおはようございます」
と聲をかけられ
「どうも…」
ボソりと言うが全く気付かれない。普通に清掃員のバイトと思われてやがるっ!
いいけど!?その方がいいけど!?ぐすっ!泣いてないし!
びの魔の家につき辺りを見廻したらり口に二人のイケメン怪人。
「すいません、中のゴミを回収してもいいでしょうか?」
「用務員さん…従業員用は裏手だろ?」
「すみません…ったばかりで」
掃除道を持つ俺に警戒心はないのか。そんな用務員に見える??
俺は高速裝置できイケメン怪人達に素早く超瞬間眠りガスで眠らせた。
正面から堂々とるが警備のイケメン怪人も
「これだからバイトの新人は!次から裏口ってこい!」
「すみません…」
ブシューッ!
と通路で會うイケメン怪人達に次々
ガスで眠らせて縛る。
魔の実験部屋というメインの所まで來ると流石に警備は厳しく3人の見張りが戸口にいる。
中にもいるな。
ガスも切れてきたし。
俺は持ってきたものを被る。黒いマスクにEの文字。
そして3人の前に出た!
「おいこらそこのツケメン共!そこをどけ!」
イケメン怪人は
「あれは!戦闘員E!!」
「栗生院吉城だ!殺せ!」
と3人がこちらにやってきた。
そこで彼等の足元に閃弾を投げつけに隠れた。
辺りが真っ白にりイケメン怪人達は
「ぎゃあああ!目があああ!」
と某アニメの悪役みたいにび目を抑えてふらついたところを首に掃除の棒で打撃強めにして気絶させていく。
様子を見に実験室から1人が顔を覗かせたので橫から顔をぶん毆り転んだ所を上から乗って羽い締め、転がっていたほねのオプジェで後頭部を毆り気絶させる。
その後も1人が扉を薄く確認する様に覗いたので俺はその目めがけでスプレーした。これは唐辛子スプレーだ!
「ぎゃあああ!」
と中のイケメンが転がった音がした!
「しっかりしろ!何を吹き付けられた!?」
「痛い痛い!!」
と聲が聞こえる。中は2人かよ。
そして
「外にいる奴!武を捨て手を頭の後ろに組んでってこなければ人質の命はない!」
と聲がした。仕方なく言われた通りにるとやはり目を抑え苦しんでるイケメンとこちらに銃を向けているイケメンの後ろに家族の人質が見えた。
よく見ると家族の中に綾瀬瑠夏がいて震えていた!父親は確かに教師風だった。綾瀬の家族だったのか!なら綾瀬が俺に接近したのも…脅されて報を聞き出す為か…!?
最近の綾瀬はどこら辺に住んでいるとか質問が多かったからな。
「戦闘員E!栗生院吉城がここに來るとは!ばかめ!騙されたな!死ね!」
と銃をバンバン撃ってきた!
俺は加速裝置でわして奴の視界から消えた!
「なっどこだ!?」
イケメン怪人が探す。
「ここだああ!」
とび下から顎をぶん毆り加速して上に飛びさらに脳天に一撃かかとをれて気絶した。
目を抑えた奴は闇雲に銃を放ち弾が無駄撃ちになっているぞ!
俺は弾をわして
「おらっ!!」
と腹パンして急所を蹴り首に打撃を加えようやく気絶した。
「ふううう…ざまあみろ!俺だってやる時はやるんだ!」
とそこで人質の父親が
「E様…いや…栗生院なのか!?す、すまない!先生は脅されて…手紙を…許してくれ…」
「殘念ながら俺は吉くんじゃない…」
とマスクを取る。
「あ…誰だね君は…?」
「……翡翠です…。ケルベロス幹部です。用務員じゃないです!」
と俺の名を広めようと言う。
「ありがとう!!」
綾瀬は流石に気付いた。
「あ……」
俺はシッと指を立て人質のロープを外し、駆けつけてきた吉くんの部下數人に綾瀬達を託した。
「お前…」
「さっさと行け、もう大丈夫だ念の為引っ越し費用は吉くんが出すってさ。良かったな」
「こ、今度!イベントの原稿手伝ってよ!そっちは本當なんだ!」
「…おお!判った!」
と手を振り見送り、さて正面の囮と吉くん達に化けたあいつらは上手くやったかと電話をかけたのだった。
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