《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第105話 桃華と昴は運命で結ばれてる

その様式建築の建は周囲を森に囲まれてひっそりと建っていた。まるで伽噺に出てくるような不気味さもあった。鉄門からし離れた所にの人の像がいくつも並んで置いてある。

桃華は

「変態の別邸だっけ?」

と鳴島さんに聞いた。

「ええ…ようやく尾を摑みましてね。この地下に何かあるとのことです。報料は高くつきましたが突き止められました」

「でも敵の本拠地ってことだよね?ヤバくない?僕等だけで大丈夫かな?」

と昴が聞くと鳴島さんが

「大丈夫ですよ?奴の…角次郎の別邸など…破壊の限りを盡くしましょう…くくく…お二人も遠慮なく暴れてくださいね」

と老紳士が笑うのにしゾッとしながらも3人は玄関に歩いていき、鳴島さんはいきなりバズーカを放って扉を壊した。

「何だ!!?」

「どうした?」

と慌てて使用人が飛び出してきた所に手刀をれて気絶させた。普通の人間みたいだしね。

桃華達はEのマスクを被り

「はぁい!皆さん手を挙げて床に伏せてー?怪我したくなければねー?」

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「すみません皆さん、僕たち怪しい者じゃありません!悪の組織ケルベロスです!」

「悪の組織ですから怪しくていいのではありませんか?」

とマスクを被った鳴島さんが言い、

「あっそうか…」

と昴は納得した。

桃華と昴は同時期に養護施設に送られてきた。

しかも2人とも実の親に待されて中痣だらけで最初は全くの無口だった。

2人は痣の數を數え合い仲良くなった。

「桃華ちゃんの瞳はキラキラしてるね」

「昴くんの瞳も凄くキラキラしてる…」

それに隆さんが割り込んだ。

「おいガキども…焚き火の芋焼けたか?…って何見つめ合ってんだ!あっ!芋が焦げてやがる!!」

「行こう桃華ちゃん…あっちに僕の作ったドーナツがあるよ!」

「わぁい!ドーナツ!昴のドーナツ!」

と2人は手を取り合い隆さんと焦げた芋を殘して行った。

それからとても仲良くしていたけど桃華と昴は同時期に里親が決まり別れることになったが、雙方の里親達が近くに住んでくれたので桃華と昴はいつも一緒だった。

中學生になると昴が告白して2人は付き合い始めた。

「桃華ちゃん…いや桃華!好きです!どうか僕と付き合って!」

凄く普通の告白に

「昴くん…昴!嬉しい!ありがとう!やっと言ってくれた!」

と喜んで抱きついた。

正直運命だと思う。その後めっちゃイチャイチャした。

両親を人質にヒーローとなった頃も桃華と昴は息もピッタリなラブラブアタックで怪人をめたりもした。被害者だってことは判ってたけどカメラって言う監視の目は常にあった。

それを見て視聴者は応援してくれる人も多かったがやはり桃華は學校でめにあったりした。昴や皆に見えない所で。桃華も仲間や昴に迷かけないよう隠した。でも昴は気付いていた。

本當に運命の人だから。

やがて地下に降りる階段を見つけた。階段の途中もの人の像があり嫌悪を示す昴。

「大丈夫?昴…」

と手を繋ぐと

「うん…吐きそうだけど桃華といれば平気」

と握り返す。昴を見て鳴島さんは何か察して像を破壊していった。

「鳴島さん?」

驚いて聲を上げるが鳴島さんは

「変態の作ったものは私も見ていられませんな。ここを通る度に腹が立ちます…この像は…昔の私の妻に寄せて作られています!」

と言って昴達は驚いた!

「なっ!…本當に変態で未練がましい奴なんだね?」

昴がそういうと鳴島さんは像を壊しながら

「だから言ったでしょう?別邸にこんなものを作らせるなんて変態の中の変態です!」

「桃華も壊すの手伝う!」

と桃華はモーニングスターを取り出して壊した。ああっ桃華はやはり何しても可いっ。

地下に降りるとまず刑務所の囚人がれられるような部屋があった。配膳窓もある。中を調べると意外にもきちんとした部屋だった。テレビもベッドも個室シャワーやトイレ…人が1人生活できるもの。余計なものはほとんどない。

ただ…なんということか壁一面どの角度にもビッシリとスケッチブックで描いた絵がり付けてあり三人は顔をしかめた。

「これが世に言うストーカー?ヤバイ人だね…ここにいた人は」

「恐らくクローンでしょうなぁ…こんなに雪見様の絵を…坊っちゃまが見たら発狂して怒り狂いますな」

「うん…あの子はやるね…」

誰もいないその部屋を後に奧のロックのかかった部屋に行く。

「鍵かかってる…どうするの?」

暗號式のロックだ。

「ふむとりあえず撃ってみましょう」

とまたバズーカを躊躇なく放つ鳴島さん。

しかし扉はびくともしなかった。

だうやら特別製みたいだ。

「恐らくこの中が実験室だと…」

鳴島さんはバズーカを置き離れてくださいとその強烈な蹴りを扉に與えた。地下がズンッと揺れた!

しかし開かない。

「なんと!」

あの鳴島さんの蹴りでも…。

「暗號を解くしかないね…桃華勘だけど1097ってれて見て?」

「うん!」

言われたことを力すると何と扉が開いた!!

「すっごーい!昴!!どうして?」

「1097…ときな…時奈…雪見さまの名前ですか。坊っちゃまが聞いたら半狂になりますな」

「ここにいなくて良かったかもね」

と3人が研究室にるとガシャンと扉の閉まる音で振り返ると開いた扉が隠れていた誰かに閉められたようだ。

「あっ!閉じ込められた!?」

桃華が慌てた。

しかし鳴島さんは

「まず檻を開けましょうか?」

と無數の檻やまるでSFかと思うような大量のカプセル裝置を見て言う。檻の中には一般人の地味目の男がたくさん喚いていた。

解放すると

「助かった!ようやく俺たち自由だー!」

「ありがとうございます!!」

謝された。

カプセルの方には誰もってない。

「俺たちのように捕まった人があれにれられるとイケメンに変わっちゃうんだ!何故か記憶も無くされて…」

「なるほど…そうでしたか…この裝置一つ持ち帰り調べましょう」

「でも開かないよ?閉じ込められたし」

「大丈夫です天井なら崩れそうです」

とバズーカを撃った!

ズウーン

と音がして天井は崩れた!崩れた天井に人々は怯えたが鳴島さんは蹴りで旋風を巻き起こして瓦礫を避けた。

「天井に私が先に登ります」

と機械の足を調整して鳴島さんは開いた天井へとあっさりジャンプして上で何やらボコボコと毆る音、拳銃の音がしたがしばらくすると靜かになりロープが垂らされ

「それでは人質救出と行きましょう!」

と上から聲がして桃華と昴は手伝った。

最後に2人が登る番になって建が揺れ始めた!鳴島さんの聲がしたが運悪く止めていたロープが下に落ちてしまった!

「お二人とも!すぐに変わりのものを…」

と言うと桃華とすばるは首を振り、

「それより早く人質の救出をお願いします!」

「そうだよ!桃華と昴なら大丈夫だよっ!2人は運命で結ばれてるんだから!!早く先に!!」

鳴島さんは考えた末に

「貴方方は見捨てられませんよ?坊っちゃまに怒られますので…そんなところで2人で死んでも嫌でしょう?ロマンスを邪魔して悪いですがね」

と鳴島さんはヒョイと降りてきて2人を脇に抱えてまたジャンプした。

「あーん!昴となら死んでも良かったのにぃ」

「桃華!僕もだけどやっぱり生きて早く大人になって桃華と結婚したいよ!」

「昴!!」

「桃華!!」

それを見ていた鳴島さんは

「そこまでです。人質を外へ出してから続きをなさってください」

「「うあーい」」

と2人は導した。

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