《男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります》第16話 悪魔の添い寢

オットマー執事長は荒れた廃墟を見て一息つく。

「まず、掃除が必要ですな。…人手も。お嬢様、ケーテのを解いて侍にしましょう。ケーテならば信用できるでしょう?お嬢様のお風呂とかのお世話もいりますしなら安心でしょう」

との提案でケーテのを解きケーテも事を把握した。

「オットマー執事長…なんですか?この人…」

とケーテはになったオットマーに言った。

「ケーテすみませんな、私がケーテよりも人になってしまい…ふん、羨ましいですか?」

とオットマーはまた自分のを持ち上げ自慢してきた。

それにケーテはイラッときて

「お嬢様…オットマー執事長をクビにして、侍長のロミー様を呼んだ方がいいと思います!」

と言ったので

「それもそうね…ロミーもしっかりしてるし…」

と言うとオットマーが

「そんな!お嬢様!!私よりロミーのほうがいいのですか!?」

と反論した。

「ロミーはだし、侍達からも慕われているわ。オットマー要らないんじゃない?」

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と言うと!

「そんなっ!お嬢様!!小さい頃よりお嬢様が産まれて私も嬉しくてお仕えしていますのに!お嬢様の長日記だって毎日つけているのですよ!!」

と日記を出してきたのでキモイ。

「いやっ!ルーカス燃やして!」

と言うとルーカスはパチンと指を鳴らして燃やした!

日記は炭になった!

「ああああ!!お嬢様の長記録がああ!」

オットマーが泣き崩れた後、ロミーが呼ばれた。ロミーもを解き説明するとになったオットマーを見て

「あら…オットマーなの?なんて姿…」

「お嬢様にしでも好を持ってもらうためにこの姿でいるんだ!」

「あらそぉ…わざわざ若い子に化けるとはね。嫌がらせかしら」

「ふ、ロミーよ、羨ましいのだな?私がこんなにになって!まぁお前は婆さんのままだからな」

と勝ち誇ったオットマー。この2人は顔を合わす度に喧嘩しているのである。

「お嬢様…やはりオットマーはクビにした方がいいのではありませんか?」

「私もそう思います」

とロミーとケーテは言った。

「どうしようかしら…」

「お嬢様!ご慈悲をを!!お願いです!ご慈悲をを!」

と泣かれた。キモイ。

「なんでもいいわ、皆で掃除しましょう」

「お嬢様は休んでらしていいのですよ!ご令嬢なのですから!」

とロミーが言うけど

「大丈夫よ、暇だし。人數もないし今日は使用人と主人なんて気にしなくていいわ」

と言うとルーカスは

「それなら森の達を呼び寄せて人間のメイドにしてしまいましょう」

とパチンと指を鳴らすと森からドドドっと音がして達がなだれ込んできた!

「わっ!貍に狐!鹿!狼!?」

それにパチンと指を鳴らすと達はメイドへと変わっていった。

「あれ?人間になっちゃったわ…」

とメイド達はジロジロと自分を眺めるがルーカスに従うしかなく、掃除を手伝うことを了承した。

「一回人間になってみたかったし、面白いわね!」

と兎耳の可いメイドが言う。

「でも、人間に仲間たち食べられてるけどね」

と鹿メイドが言う。

「食連鎖だしもう仕方ないわよそれ言っちゃ」

と狼メイドが言い、

「あんたうちの従姉妹狩ったよね?末代まで許さない!」

「いや、だから食連鎖!いや味しかったけどね」

「キー!!この狼!!」

と鹿と狼が喧嘩を始めたのでルーカスは

「お早く掃除を!」

と止めてメイド達はともかく掃除を終わらせて森へと帰って行く。

人も近寄らないし男もいない……何て快適な環境!!これを私はんでいたのよ!!

もう深夜になっていて軽く食事を取った私は自分の新しい部屋にるとルーカスがコテリと私のベッドで眠っていた。

あら、部屋を間違えたかな?

と思って見たけど間違えてない。なら掃除で疲れて眠ったのか。

スウスウと寢息を立てているイケメン悪魔…起こすのが可哀想。いろいろと頑張ってくれたものね。

私はソッとルーカスの隣に橫になってみた。

な、何をしているのかしら…で、でもルーカスは起きないし起こすのも可哀想だし!

はあっ!ルーカスの顔綺麗ね!長い睫が伏せられ黒髪もサラリとしている。

「好き…」

と呟いたらルーカスが目を開けて赤い瞳がボーッと見ていた。赤くなり私は否定した。

「ちちち!違うのよルーカス!!違うの!!」

と起き上がり手を振ると

「あ…俺寢っちゃった…ごめん主…」

と起きてベッドのシワを直した。

良かった…今の聞かれてないわよね…。

「………主…俺のこと…好き?」

と聞かれビクリとした!!えっ!!?

まさか聞かれてたの!!?

ルーカスは顔を赤くして返事を待ってるみたい…。ややや!やっぱり聞かれてたのねー!眠ったフリなんて!この悪魔!!

「主…俺のこと…」

とルーカスは私の手を取りうっとり見つめてくる。ドキリと心臓が高鳴る。

こ、こんなの…恥ずかしいわ!ルーカス!

私はどう答えればいいの?

するとルーカスは私にゆっくり近づいて抱きしめてバタリとベッドに倒れてスウスウ眠った!!

「え!?」

んん?まさか!今の一連の流れってルーカスが寢ぼけてたの!?

ええええええ!?どんな寢ぼけ方なの!?ルーカス!!しかも離してくれないし解けない!!

私は赤くなりつつも仕方なくそのまま眠るしかなかった。

朝になり目を覚ますと何からかい抱き枕を抱いてるのが判った…寢ぼけつつよく見るとそれは主のアリーセで俺は驚いた!!

バッチリ目が覚めた!ヤバイ!!

アリーセが目の前でスウスウ眠っている。

俺はいつから寢ていたんだろ?何か主が俺を好きとか言ういい夢見てたことは思い出したけど…夢だしね!!

夢の中アリーセが俺を好きと言ってくれたのが嬉しくて聞いてしまう。ダメダメ!夢だしねあれ!

そろそろ起きて朝食を手伝わないとと起きようとして俺は…もう一度だけギュウとアリーセを抱きしめた。はぁ…

「好きだアリーセ…」

と呟き…俺は起きて部屋を出た。

ルーカスが出ていって寢ぼけて起きた私はルーカスが私のことを好きだと言う夢を見て朝からポヤーっとしていた。まぁ夢だけど好きだと言われて嬉しかったわ!ルーカス…

そこへロミーがってきてしだけニヤニヤしていた。

「おはようございます!そしておめでとうございます!お嬢様!」

と言われてキョトンとした。

「何が?何かちょっといい夢を見ただけよ?」

と言うとロミーは額を抑えて言った。

「お嬢様…バカ…」

と。夢の容にバカって言うことないじゃないのロミー!!ったら!

          

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