《男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります》第17話 4人目の攻略対象者

ドルエスタ王國の公爵令息パトリック・ケッセルリングは長い前髪で瞳を隠しているが、髪をかきあげるとイケメンで前世からのマニマックなファンが多い攻略対象の1人であった。

というのも彼が個的な特徴を持つイケメンだかららしい。

オカルトの部類が大好きで正直他のキャラからは引かれるレベルだがファンからしたらそれが好きと言う者が多く彼はヒロインがオカルト部にり好きになりを育んでいくという展開になる。

ちなみに私の役割はというと…

エドヴィン王子の従兄弟である彼はヒロインに會う前はかに私を好きでエドヴィンには悪いと思いつつも度々の逢瀬を続けると言う婚約者がいるのに浮気する悪役令嬢というじだ。王子以外の婚約者も大こんなじの設定である。

まぁ今ではこの男嫌いの私が自分から公爵令息や他の奴等に接しようなど絶対に思わない。

私は夜會を欠席ばかりしていたので公爵令息パトリックとはまだ一度も會っていない。セーフだ!

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「まぁこのまま會わないのがフラグ立たなくていいわ!」

それを聞いてケーテとロミーは言った。

「いえ、お嬢様…失禮ながらお嬢様は気付かなかったかもしれませんが実はパトリック様は夜會に出席していることはありました」

「お嬢様が出ている數ない夜會においてパトリック様は地味に柱の影に隠れつつお嬢様を見ていることがありました」

「えっ!!?何それ初耳よっ!?全く気付かなかった!怖っ!!」

と私は震えた。

「パトリック様はいわゆるシャイな方で自分から聲をかけれないタイプですね。だから柱の影からお嬢様を見つめていたのでしょう…。そういえばパトリック様は人のオーラが見えるという霊質みたいなものがあり、降霊を研究していたりの変わり者です」

とケーテは言った。

「パトリック様はこちらから接しなければ大丈夫だと思いますわ」

とケーテは私の髪を梳きながら言う。

「まぁ、王子経由で紹介されるかもしれないけどね」

ヘンドリックが減ったからといって油斷してはいけない。

王子の周辺の奴は注意しておかないといけないのだ。

なのに…。

ルーカスが數時間後にパトリックが屋敷の外でうろうろしているし、何故かは解けている。と言い出してとりあえず縄で縛り引き連れてきたらしい。

「ひっ!…!」

ようやく幸せな日々が送れると思っていたのに!

しかもパトリックは私から數メートル離れて椅子の影からチラ見している。何なの?

「パトリック様ですわよね?ケッセルリング公爵家の…」

と私もルーカスに隠れながら聞いてみると

「………僕…僕はその…そんな…つもりはない…」

とモゴモゴ言っている。

「え?何て?」

「だ、だからっ!き、君はエドヴィンの婚約者であるからにして…僕は邪魔をしないというか出來ないし、こうして喋ることも本當は許されない!」

た言う。

「え?どういうことですの?」

するとパトリックは隠れながら

「エドヴィンに釘を刺されてる。僕がきききき君に想いを寄せてると知られてエドヴィンは近づくなと…だから僕は近寄れないし會話もしちゃダメなんだ…エドヴィンのものに手を出さしたら…ぼ、僕は…エドヴィンが恐ろしい…」

と震えた。

ん??このパトリック…もしやエドヴィン王子に脅されて私を遠くから見てるだけだったってこと?

「ででで、でも…最近そそそその執事…と君が仲良くて…ぼ、僕は執事が悪魔だと気付いていたよ、最初から。だから僕にはは効かないんだ」

「ほう、最初からとはどういうことですかな?」

オットマーが問い詰めた。

「ぼ、僕はこれでも人のオーラがみっ見えるんだ!人じゃない者の正は…わ、判るよ。魔除けのアクセサリーを集めていて…だから僕に相談に來たヘンドリックに1つあげたんだ。か、彼はに黒魔とかで魅了させられそうになっていたこともあったし…」

「そう、ヘンドリックがあのアクセサリーを持っていたのはパトリック様経由でしたか」

「ごごごごめんなさい!!まさか、ヘンドリックが君のしし下著なんか盜むとはおお思ってなかったよ!!」

「その件はヘンドリック様が全面的に悪いのですからパトリック様を責めませんよ…」

と言うとしだけパトリック様がホッとした。

そして…

「ぼ、僕はその…君を影から見ているだけでいいんだ!エドヴィンやダミアンの邪魔なんてとても出來ないし本當にこっそりと見ているだけで良かった。でも…君が悪魔と契約してまで男を遠ざけようとしているとは思わなかったよ…」

とチラリとルーカスを見た。

ルーカスは

「パトリック様がお嬢様には手を出さないのはあの三人に脅されていたからですか?」

「うん、僕は昔から三人にバカにされているから…極力関わりたくないんだ…だから夜會でも距離を取って隠れていたりしてた…僕はエドヴィン達より目立っちゃいけないから…それにひ、人も怖い…」

えー?ゲームではオカルト好きで皆から引かれて引きこもったりするキャラだと思ってたけど実際はイジメられてコミュ障ってことーー!?

なんか気の毒ね…。

「あ、安心して!僕は邪魔しない!!アリーセ嬢の嫌がることはしないし…それに…アリーセ嬢と悪魔は両想いでしょ?2人とも同じような幸せなオーラが見えてるよ!応援するよ僕…」

「「は!?」」

思わずルーカスも私も赤くなる。

「何を言ってるんですの?パトリック様!!」

「そ、そうだ!お嬢様と俺は…主とその悪魔だ!」

パトリックは…

「ううん…まぁその…ともかく邪魔しないよって。君達の味方…だってことを伝えたくて…ここまで僕の悪魔に連れてきて貰ったよ」

とフッと現れた悪魔のの子がいた。まだ子供の姿をしていた。紫の髪に赤い目をしている。いわゆるゴスロリ裝を著ていてどこかのお嬢様みたいに見えてし可いらしい。

「初めまして…私…パトリック様の悪魔のアウロラ・リーンドよ。よろしくね」

と言う。

「アウロラは見通しの目があるから他の悪魔の行き先も見えちゃうからね…このことはなんだけど…」

「パトリック様は私達の味方?なら私にも関わらないと?」

するとパトリックはおずおずと言う。

「言わないから…君が悪魔とここに隠れてることは!そそそその代わり…時々僕もここに來てお茶を飲んでいい?そそそれだけでいいんだ!!ぼ、僕友達いないし…アリーセ嬢とお茶飲めるだけでも幸せ…だ、ダメなら無理にとは言いません!」

と椅子に隠れた。

「お茶って言っても…私男嫌いだし側には寄れないわよ?蕁麻疹出るし」

「は、はい!判ってます!!遠くからお茶しましょう!僕の聲も嫌なら筆談で!!」

なんだその面倒臭いお茶會!!と思ったが仕方ない。もしかしたらこいつエドヴィン王子やダミアンに居場所を教えるかもしれないし…。言わないとは言ってるけど…。

「判りました…時々あの三人の向を教えてくれるなら…」

と條件を出した。こいつを三人のスパイにして何をしようとしてるのかリークしてもらえればいい。

「アリーセ嬢の為なら!何でもするよ!僕!」

と嬉しそうに言う。うーん、犬みたいな反応だわ。だからバカにされてるのかな。ちょっとだけ哀れになるけど早く私のことは諦めてしいなとそう思った。

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