《男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります》第21話 悪魔との病2

「あ、アリーセ!!離して!!」

「聞こえる?ルーカス?貴方を思って私がドキドキしているの…ルーカスにをしているの!!」

「へ…」

とルーカスの聲がした。

ルーカスの部屋に突するまでの3日間。

つまりあのキス練習をしてからルーカスが引き籠ったことになからず私はショックをけた。

ああ、やはり鼻出したから引かれたんだわ!

…と。

普通に考えてみてほしい。

だってキスして鼻を出す変ななんて前世のドラマでも漫畫でも出てこない。そんなシーンあったらドン引きどころか完全に変な

ヤバイわ!何で鼻出てんのよ!私の鼻!!

と自分の鼻を責めているとロミーがってきて事を聞かれて私は話した。

するとロミーは口を押さえて笑いを堪えている。失禮なっ!

「そ、それでお嬢様はルーカスがお嬢様の鼻を見て部屋に引き篭もられたと思うのですね?」

「そっ…そうに決まってるわ!練習で鼻なんか流すに引いたのよ!その場では心配してくれたけど完全に引くわよ!もし私が男なら絶対に引いてるわ!!ロミーもそう思わない?」

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「お嬢様…この婆から言わせてもらいますが…確かに興して鼻を出したのは失敗でしたね」

「ほらやっぱりいいい!!」

「ですがそれはお嬢様が慣れていないからです!濃いキスなどお嬢様に耐えられるとは思いませんから。それを練習していくのが試練と思ってください!」

「は、鼻を出さないようにする試練!?」

ロミーは半目になり

「違います。鼻はともかくあの王子と騎士を諦めさせるのが本來の目的でしょう?しかしお嬢様はルーカスのことが本気で好きなのですから仕方ありませんね」

ぎえっ!な、何故それを!?なんなのロミーは私の心が読めるの!?

「お嬢様…ルーカスが本気で好きなのでしょう?見ていれば判りますよ…王子とルーカスへの態度の違いは月とミミズくらい違います。ミミズは王子で」

と例えた。ええっ!そんな!ロミーにバレていたなんて!流石侍長!!だてに長生きしてないわ!

「だって…鼻出したからルーカスは引き籠ったのよ?もう3日も!変態の顔を見たくないからに決まっているわ!」

と言うとロミーはため息をついて

「ルーカスはお嬢様が鼻を出したのを見て勘違いしているのですよ。お嬢様は普段から男嫌いですからね、でもルーカスには唯一れるでしょう?だから彼も安心していたのかもしれません。しかし鼻という目に見えるものをいきなり見たことでルーカスは揺したのです!」

えっ!?確かに…そう考えるとそうかもしれないわ!?ひ、引かれたんじゃなかったの!?で、でも優しいルーカスならあり得るかも!?

「わ、私てっきりルーカスは(この変態!たかが練習のキスで興して鼻とかあり得ないわ!もう顔見たくない!俺に近寄るな!)って引き籠ってしまったのだと!」

ロミーは半目のまま

「ルーカスの忠誠心の深さで気付かないのですか?お嬢様の勘違いも酷いですよ?ルーカスがそんなことを思うわけありませんよ!お嬢様の鼻を見て嫌がるお嬢様にキスしてしまったことを悔いてるというところでしょう」

「ロミー拠はあるの?本當なの?ルーカスが後悔なんて!私こそ後悔しているわ!」

と言うとロミーは肩に手を置き怖い顔で

「お嬢様…どうもルーカスと話し合う必要がありますわ。お嬢様の気持ちをルーカスに伝えるのです!噓偽りなく!ルーカスは判っていないんです!勘違いしたままです!お嬢様がルーカスにをしていること、ルーカスでなければダメなことを伝えるのです!」

それもはや告白しろってこと?わ、私から?

「それでもどうしてもダメだった場合はもうこのロミーが失パーティーにご馳走でも作りましょう!」

「ロミー…」

そして私は意を固めてオットマーが呼びに來るとルーカスの部屋にったのだった。

そして現在、告白して大膽にも心臓の音を聞いてもらおうと…このドキドキする音をじてもらうために左にルーカスの手を取り當てがっている。

ルーカスは當然焦った。

「落ち著いてルーカス!心臓の音聞いて!」

と私が言うと顔を赤くしたルーカスが

「おっ!落ち著くのはアリーセだ!心臓はの真ん中だ!それ位置間違えてるよ!単に左ってるだけだよ!これ!」

と指摘された!

「え!?心臓って左にあるんじゃ!!?」

「人間の心臓の位置はの中央にあって左側にし傾いてるだけだ!!だから離して!!」

そんなー!!これ単に左らせてるだけじゃない!ルーカスになんてことさせてんのかしら!?絶対癡か何かと思われたわ!

私は慌てて離す。ルーカスも手を引っ込めてお互いに照れた。

「ごっ…ごめんなさい…よく考えたら醫者に見せる時も真ん中に聴診當てるわよね…バカだったわ…変なものらせてごめんなさい…」

「アリーセのは変じゃないけど…あのままだと俺……な、なんでもない」

と言い淀んだ。なんなの?

「じゃあ、改めて私の心臓の音を聞いてしいの!」

とまた手を取ろうとしたらルーカスは逃げた。

「いやっ!だからそれはも、もういい!」

「聞かないと判らないじゃない!」

「アリーセはっ!!無防備だっ!!バカなの?俺…男だからね!?」

「それは知ってるわ、當たり前よルーカスは男だわ?」

悪魔でとんでもなくイケメンの…。私の好きな人で唯一のれる人。人じゃなく悪魔か。

「わ、判ってない…判ってないよアリーセ…ど、どうしよ」

「ちょっと!判ってないのは貴方よルーカス!私は演技じゃなくて貴方が好きだって言ってるでしょ!」

と言うとルーカスはいきなりポンと手を打ち

「そうか判った!」

と言った!よ、ようやく私の気持ちを判ってくれたのね?これでもうイエスかノーを待つだけだわ!

と思っていたらルーカスは

「これは夢か!俺いつの間にか眠ってしまったんだ!こんな、アリーセが俺のことを好きって言う都合いいことあるわけないし!」

と開き直った。違う。流石に夢じゃないわ!ルーカス!バカなんじゃないの!?

いや、好きな人にバカって思っちゃダメよね?

そう言えばルーカスって音癡とか聞いたような…。

「ルーカス…夢じゃなくて現実よ…私が貴方を好きなことそんなに嫌なのね?」

と言うとルーカスは今度はいきなり自分の左に自分で風を開けた!!

「きゃあっ!ルーカス!!何してんのっ!?」

しかしはすぐ塞がったがルーカスはゴフっと口からを吐いて

「そんなっ!現実…かよ…」

と言った!どんな確認の仕方なの!?やめて!本気で心臓に悪い!

「本當に…噓じゃなくてアリーセは俺のことを好きなの!?」

と聞く。ドキドキする。コクリとうなづくとルーカスはとても綺麗な顔で安心したように微笑み

「夢みたい…俺も…アリーセのこと…好き…演技じゃない…」

と口から流しながら抱きつく。

私は熱くなり…

「ルーカス…嬉しいけど…大丈夫なの?口からが出ているわ!無茶して!」

するとルーカスは

「う、うん…傷は塞がるけどちょっとだけ貧…めまい…」

「なら…私の飲む?」

「アリーセが貧になるよ」

「今、ルーカスが貧なの!」

2人して貧がどうのこうの言い合い結局私はし小皿に落とした。

ルーカスは

「酔っ払う前に言っておくけど本當に俺、アリーセのこと好きだからね…主にしてしまう変な悪魔だと思うけどよろしくね」

と言った。

「う…うん…私も…ルーカスのこと好き。鼻流す変なだけど…よっよろしくお願いするわ…」

と笑い合い軽いキスをわすとルーカスはを口にした。

が治ったみたいで赤い顔で酔っ払い始め、目はトロンとしていた。それからいきなり私を抱え上げてベッドに下ろして押し倒された。

「るるるルーカス!!急だわ!!流石に!待ってお願い…そそそそりゃ貴方にもちろん処を上げるけど!!さささ流石にまだ心の構えが!土俵に上がる準備がっ!!」

と目をぐるぐるさせながら言うとルーカスはパタリと私のの上に顔を埋めてスウスウと寢始めた!!

ええええっ!!いやあるけど!こういうパターンも!!しかも寢言で

「ううーん、好きだよ…アリーセ…好き好き…」

と呟いていて真っ赤になりつつも仕方ないのでちょっとだけそのままサラサラの髪をでてそれからソッと部屋を出た私だった。

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