《【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】》タイムスリップの可不可
書籍第1巻&コミカライズ第1巻、好評発売中です!
「前から思ってたけど、なんでそんなに俺と喋りたがるんだ?」
「自分でもよく分かりません。何故か時々、無に貴方の顔を見たくなるんですよ。これがというものでしょうか」
「……冗談でもやめてくれ」
こんな得の知れない子供に好かれたところでな……。そもそも本當に子供かどうかも怪しいし。
「まあいいではないですか。貴方も私にいろいろと聞きたいことがあるでしょうし、ウィンウィンというやつです」
「聞きたいこと、か……」
確かに山ほどあるが、肝心な部分はいつもはぐらかせるし、どうせ目が覚めた時にはほとんど忘れてるんだよな。まあいい、聞くだけ聞いておこう。
「なら早速、一つ目の質問だ。転生杯の參加者の中に、タイムスリップを可能とするスキルを持った奴はいるか?」
第八次転生杯の開始が五年前で、俺を死刑に追いやったあの事件が九年前。現場に殘された42の文字から転生杯の參加者の中に真犯人がいるのは間違いないが、それだと時系列が合わない。
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そこで真冬は42番目の參加者がスキルを使って九年前にタイムスリップし、事件を起こしたと考えた。実際その參加者(細道)は何の関係もなかったわけだが。
「タイムスリップですか。そのようなスキルを與えた覚えはないですね。もしそんなスキルがあって歴史を滅茶苦茶に改変でもされたら、さすがの私も手に負えませんから」
「……そうか」
「時間に関係するスキルはただ一つ、貴方のお仲間である青葉春香さんの【逆行】をおいて他にはありません。そのスキルでも時間そのものに干渉、つまりタイムスリップすることは不可能です」
やはり「事件の真犯人=タイムスリップ可能説」は外れていたということか。なら真犯人は一どうやってあの事件を起こしたのか……。
「それに、そう簡単にタイムスリップができたら苦労はしません。もしそんなことができたら……私がとっくにやっています」
「何の話だ?」
「……? どうしました?」
「いや今言っただろ、タイムスリップができたら苦労はしないとか」
「そんなこと言いました? すみません、忘れてください」
何だそりゃ。まあいい、転生杯の參加者の中にタイムトラベラーはいないと分かっただけでも収穫だ。
「その様子だと、事件の真犯人はまだ見つかっていないようですね」
「白々しいな。高みの見を決め込んでるアンタならそれくらい知ってるだろ。アンタが真犯人の正を教えてくれたら手っ取り早いんだけどな」
「それはできません。最初に言いましたが、私からは何も言えません。ご自分で突きとめてください」
「はいはい、分かってるよ」
まあ俺としてもこの子からアッサリ教えられたら今までの苦労は何だったのかという話になるし、自分達の手で見つけ出してこそ復讐の甲斐があるというものだ。
「それじゃ次の質問だ。俺が転生杯に參加するのは今回が初めてじゃない。そうだな?」
「……どういう意味ですか?」
「惚けるなよ。俺は前世で第七次転生杯の參加者に選ばれ最後まで生き殘り、転生権を獲得した。それで生まれ変わったのが今の俺なんだろ? 前世での名は『紅月大地』だ」
俺の発言に、支配人は小さく肩を揺らした。
「驚きました、まさかそこまで……。一どのようにして知ったのですか? 前世の記憶が蘇ったとでも?」
「……ま、そんなところだ」
支配人の反応を見る限り、どうやら俺の深層心理に大地の魂が存在していることは知らないようだ。いくら支配人でもあらゆることを把握できるわけではないらしい。
「アンタは俺の前世が転生杯參加者だったと知った上で、俺を第八次転生杯の參加者に選んだのか?」
「いえ。私も最初は気付きませんでしたが、後から知ってビックリしました。貴方が選ばれたのは全くの偶然です」
「……本當に偶然か?」
俺は支配人の仮面を睨みながら、靜かに尋ねた。
「と、言いますと?」
「いくら〝負のを抱いて死んだ者〟という條件があるとはいえ、転生杯參加者に選ばれるのは寶くじに當たるようなもんだ。それが前世を含めて二度も選ばれるなんて天文學的な確率だろ」
「そんなことはありませんよ。前にも話しましたが、選ばれる條件には〝十分な戦闘センスを持ち合わせているか〟〝スキルを使いこなせる素質があるか〟などもあります。それらに該當する人間というのはそう多くないので、転生権を獲得して生まれ変わった人をまた転生杯の參加者に選んでしまう、というケースはたまにあるんですよ」
「……ははっ」
思わず笑ってしまった俺を見て、支配人が首を傾げる。
「何がおかしいのですか?」
「語るに落ちるとはこのことだと思ってな。アンタ以前、俺が〝唯一無二の事例〟と言ったよな? それは俺が再び參加者に選ばれたことを示唆していたんだろう。だけどアンタは今、こういうことは〝たまにある〟と言った。俺が唯一無二の事例なら、たまにあるというのは矛盾してないか?」
「……!!」
「咄嗟にそんな噓をついたってことはつまり、俺が第八次転生杯の參加者に選ばれたのは偶然ではなく、意図的なものだったということ。違うか?」
短い沈黙の後、支配人は小さく息をついた。
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