《星の家族:シャルダンによるΩ點―あるいは親友の子を引き取ったら大事件の連続で、困する外科醫の愉快な日々ー》みんな行ってるDランド
みんながDランドで遊んで來た翌日。
今日は祝日で休みだ。
俺は朝食を食べ、響子の様子を見に行った。
先に六花のマンションへ寄った。
「とらー!」
玄関で六花が抱き著いてくる。
「よう、昨日は苦労さん」
六花が俺に濃厚なキスをしてくる。
俺も喜んで応えてやった。
奧から吹雪を抱えて、「紅六花」のノリが來た。
「石神さん! おはようございます!」
「おう! 昨日は吹雪の面倒を見てくれてありがとうな!」
「いいえ! 総長と吹雪ちゃんにお會い出來て栄です!」
俺は吹雪をけ取ってあやした。
吹雪が嬉しそうに俺の顔に手をばす。
顔を近づけて好きなようにらせてやった。
「じゃあ、自分はもう帰りますので!」
「なんだよ、一緒に茶でも飲もう」
「い、いいえ! お邪魔しました!」
「どうしたんだ?」
「総長が!」
「ん?」
六花が俺の後ろでパンツをいでいた。
頭を引っぱたいて服を著せた。
ノリと一緒にみんなで紅茶を飲んだ。
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「吹雪ちゃんは、本當に手が掛からないんですよ。全然ぐすりませんし、ミルクを飲むと満足してすぐに寢るし」
「そうなのか」
「こんな子は珍しいですよ」
保育士として長く勤めているノリが褒めていた。
「まあ、六花が凄くして可がっているからな」
「え?」
「この世に自分がいても、絶対に大丈夫だって分かっているんだろうよ。不安が無いんだよな」
「ああ!」
六花がニコニコしている。
俺が抱いている吹雪の頬を突いて遊んでやる。
「ノリもこいつのって知ってるだろう?」
「はい!」
「どんなひねくれもグレた奴でも大人しくなっちゃうというなぁ」
「アハハハハハハ!」
ノリが大笑いした。
「自分が大事にするって決めたら、もうとことんだ。まあ、そうじゃない奴は可そうだけどな」
「私は誰にでも優しいですよ!」
「ウソ吐け! 大阪じゃ「絶怒」の奴らをとことんいじめただろう!」
「あれは石神先生が!」
「お前も散々やっただろうが! お前の妹だって聞いたら、風花はもう王扱いじゃねぇか!」
「ワハハハハハ!」
ノリもまた笑した。
ノリに土産のコッコの卵を渡し、タクシーを呼んで送り出した。
俺たちは響子の部屋へ向かった。
休日の擔當の看護師に話を聞き、異常がないことを確認する。
「響子!」
「タカトラー!」
響子は晝食の最中だった。
「疲れてないか?」
「大丈夫だよ! 蓮花さんとちゃんと休んでたもん」
「そうか。「響子」やってるしな」
「アハハハハ!」
俺と六花で考えたを毎日している。
俺はポテトをフォークで刺して響子の顔に近づけた。
響子が嬉しそうに口を開ける。
鼻にぶつけた。
「もう!」
「ワハハハハハハ!」
六花が抱いた吹雪が笑う。
「やっぱり六花に似ていじめっ子だな」
「石神先生のせいですよ!」
響子にポテトを食べさせる。
「隨分長い時間遊んでいたからなぁ。ちょっと心配したんだ」
「あのね、レイが私のを治してくれてるんだって。もっと元気になるよ?」
「レイが?」
そう言えば、響子の調が良くなってきたのは、響子がレイが來たと言っていた後だった。
「そうなのか。やっぱりレイは凄いな!」
「うん!」
俺は何もない空間に向かって手招きし、顔をでる振りをした。
「タカトラ、そこにいないよ。隣でタカトラの顔を舐めてる」
「お前! 素直にでられに來い!」
「あ、行ったよ!」
俺は笑って、レイの顔をでた。
覚は無いが。
「レイ、本當にありがとうな!」
「レイが嬉しそうにしてるよ!」
擔當の看護師が、響子の食事を下げに來た。
吹雪がいるので抱かせてしいといい、六花がニコニコして渡した。
「本當にお二人に似て綺麗な子ですね!」
俺たちも六花のマンションに帰って食事にした。
六花にもコッコたちの卵を持って來たので、カルボナーラを作った。
余った白は茹でて切りにし、ナスと一緒に味噌炒めにした。
「濃厚で味しいですね!」
「そうだろう。たまごかけご飯にすると、最高なんだよ」
「ああー! もう全部使っちゃいましたよ!」
「また持って來てやる!」
「あ! この白も味しいですよ! なんか旨味がありますよね!」
「そうなんだよな!」
食べ終わってコーヒーを飲み、俺が洗いをしている間に六花は吹雪に授した。
「お前さ」
「はい?」
「なんで全なの?」
「だって」
「ああ」
「力は付きましたし」
「おお」
「あとはヤるだけですよね!」
「おう!」
手早く洗った。
夕方に家に帰った。
またずっと出掛けていたので、ロボが俺から離れない。
亜紀ちゃんに聞かれた。
「響子ちゃん、元気でした?」
「ああ、大丈夫だった」
雙子に聞かれた。
「六花ちゃん、元気でした?」
「おう!」
「「ギャハハハハハハ!」」
二人のツヤツヤの髪をでてやった。
下品だが、天使のように可らしい。
早乙達が來た。
昨日は長時間ロボを預かってもらい、その禮に夕飯へ招いた。
今日は魚介たっぷりのパエリアだ。
他に、マッシュルームとポルチーニ茸のアヒージョ。
上海ガニの蒸し焼き。
カリフラワーのスープ。
デザートはフルーツババロアだ。
「お前もDランドなんて行ったことないだろう?」
「いや、雪野さんと婚約してから行ったよ?」
「なんだと!」
「なんだよ! いいじゃないか!」
証拠を見せろと言うと、早乙がスマホの畫像を見せた。
二人でミッキーの帽子を被って寫っている。
「……」
俺は憮然とした顔をした。
「なんだよ?」
「警察の癖に遊び惚けやがって」
「いいじゃないか!」
子どもたちと雪野さんが笑った。
「タカさんには「花屋敷」があるじゃないですか!」
「お、おう!」
「あ、そこも行ったぞ」
「てめぇ!」
みんな笑した。
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