《ロング・ロング・ラブ・ストーリーズ 4度目のさようなら that had occurred during the 172 years》第4章 1963年 プラスマイナス0 - すべての始まり 〜 1 昭和三十八年 三月十日(2)

1 昭和三十八年 三月十日(2)

目に飛び込んだのは、テレビで見慣れた景そのもの。マシンを取り囲むように警察が何人もいて、その周りあちこちにも関係者だろう姿があった。それから當然のり行きで、そのうちの何人かが剛志の姿に目を向ける。そこからは、まさにあっという間の出來事だ。

一目散に階段を駆け上がり、飛びつくように座席に座った。すると思った通りに、壁からパネルが迫り出してくる。この時、剛志は紛れもなく警にとって不審者で、ちょうど數字を黒くしたところでのご登場!

「おい、そこで何をしている!?」

振り返ればり口に警が二人、一人はすでに飛びかかろうという勢だ。

この瞬間、剛志の判斷は早かった。數字の橫にある突起を思いっきり叩き、そのまま出口に向かって飛び出したのだ。

一人は階段から転げ落ち、もう一人は剛志とぶつかり何やら大聲をあげていた。

ただなくとも、あれが消え去った時には外だったろうし、たとえまだ中にいたとして、気にしている余裕はもちろんない。

ちらっと後ろを振り返ったが、あったはずのり口が消えていた。だからき出したのは間違いないし、後はただただ逃げるだけだ。

ところがそこは庭園じゃない。広場のような空間から外はまさに自然のままだった。

木々の中へ走り込んですぐに、剛志は足を何かに取られ、そのままダイブするように倒れ込んでしまった。

逃げられない! そんな覚悟を瞬時に思い、彼はとっさに腕をばした。木のの間に手を突っ込んで、心の底から願うのだった。

――頼む! お願いだから見つからないでくれ!

次の瞬間、そんな心の聲を押しつぶすように、背中に何かがドシンと乗った。

途端に息ができなくなる。

「確保!」

そんな大聲が耳に屆いて、彼は薄れゆく意識で微かに思った。

――腕時計は智子が持っている。だからきっと、大丈夫だ……。

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