《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》僅かな休息 敵?

競技が終わり、ベルトとメイルは深い疲労に包まれた。

乗っているだけ……もしかしらワイバーンに乗った経験がない人はそう思うかもしれない。

しかし、地上ではあり得ないほど激しい突風を生け続け、戦闘となればワイバーンにな指示を與え続ける。

參加者の中にはワイバーンから降り、歩いてゴール地點を通過する者すらいた。

きっと、初日からリタイアをする者も多くでるはず……

だから、ベルトとメイルの2人は今――――

「あきれた……よく、そんなに食べれるわね」と2人を前にマリアが言った。

の言う通り、ベルトとメイルの機には、雑に食事が置かれていた。

「マリアもできるだけ食べておいた方がいいぞ。まだ初日だ、この疲れを翌日に持ち込むと10日も飛べなくなる」

「そうですよ。それに、この料理は味しいのでマリアさんもどうぞ」

「うん、ここは私の家の専用シェフに任せているから、私の家に來たらいつでも同じを食べさせてあげるわ」

食堂。

それも競技參加者専用の食堂だ。

周囲には、様々な顔ぶれ――――ベルトたちにとって顔見知りと言っていい人もチラホラと見えるが、近づいてこない。

今は好敵手として離れてベルトたち様子を窺っている。

中でも聖騎士団の面々。 今日の競技で必勝の作戦を覆された連中が鋭い視線を向けていた。

「はぁ」とマリアがため息を1つ。それから、

「本當に、よく食べれるわね。こんな敵意だらけの場所で……用意されている部屋まで運んでもらえばいいじゃないの」

「ん~」とベルトが首を傾げると「それなんだが……」と小聲に変わる。

「なによ?」

「何か、この運営に妙な連中がり込んでいないか?」

「――――」とマリアは渋い顔を見せた。

「心當たりありか。道理で……」

「參考になるかわからないけど、どうしてそう思うのかしら?」

「どうと言われても……驚かずに聞いてほしい。まず、この食事に毒が仕込まれている」

「ちょっ!」と大聲を出しかけるマリアの口をベルトは塞いだ。

「大きな聲を出すなよ」

「いや、そんなことより毒って……」

「心配はない。全て無毒化させてある」

「――――もう、なんでもありね。あなたたち」

「え? 私も含まれています?」とメイルは抗議――――と言うより単純に驚きの聲だった。

「気づいていなかったのね。あなたもベルトに毒されてきてるわよ」

それから、マリアはこの競技の決定権を別の人間に――――リュウ・アイヤーに奪われた事を説明した。

「なるほど……」とベルトを天井を暫く見上げると――――

「そいつ等に命を狙われてる心當たりが、まるでない」

「本當にないの? 競技初日の勝者に毒を盛るって相當な騒ぎになるわよ。怨まれているわね、あなた」

「しみじみ言うなよ」とベルト。

「しかし、リュウか。やはりゴールで會った奴は偽者だったか」

「偽者……影武者ですか!」とメイル。

「そこまで用意されているなんて、相當ね。本當に心當たりは?」

「――――」と考えるような仕草を見せるベルトだったが、やっぱり

「ない!」と斷言した。

互いに顔を見合わせるマリアとメイル。心では――――

(ないわけないでしょ? 今日だけでも、どれだけの人間を敵に回したのかわかっているのかしら?)

(義兄さんは、そういう人たちの事を敵だと思っていない節があります)

言葉に出さずに、そんな會話を可能としていた。

そして――――

翌日

競技2日目のレースが開始された。

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