《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》キング・レオンの覚悟
切り立った崖により生じるのは混沌とした気流。
風の流れをベルトは正確に読みきり、縦士であるメイルに伝える。
最短距離を最速による飛翔。 しかし、背後にはレオン&プリエ組のプラテノドンが猛追してきている。
ベルトが振り返り、後方を確認する。
前方、縦士のプリエ。 後方、攻撃手のレオン。
驚くべき事に2人は目を閉じていた。
「――――アイツ等、目を閉じてコース選択を恐竜に任せている。道理で攻撃が來ないはずだ」
逆に言えば、ベルトにとって攻撃を行う絶好の機會である。
しかし、後方に乗るベルトの役割は攻撃だけに留まらない。
縦士のメイルのサポートはもちろん――――
コーナリングでは空気の壁に向けて、當たりをするように重移。
ワイバーンのタロウが被るはずの負擔をけている。
(――――つまり、スピードを犠牲にして攻撃を行うか。それとも、逃げに徹するか? いや、攻撃は危険だ)
ベルトの判斷。
きっと、攻撃のため杖を構えて、失速した瞬間にレオンたちのプラテノドンは、タロウへの高速で當たりを行うだろう。
(どうにかして追走から逃げなければならない。なら、ここからは――――)
「大丈夫ですよ、ベルト義兄さん。タロウは強い子ですから」
メイルの聲。振り返らなくても彼の顔は笑っている事がわかる。
「あぁ」とベルトは笑みを浮かべて答えた。
この追走から逃げるための方法はシンプルだ。 ただ、後者よりも速く飛べばいい。
それは、ベルトたちが乗るタロウの能力に全てを委ねる。 そういう意味だ。
「わかった。ここは任せるぞ、タロウ!」
ベルトの言葉に答えるように――――
「ぐるる~」とタロウはを鳴らすような聲を発した。
それから、加速――――誰かが見れば、きっと深紅のワイバーンが赤い閃に見えるだろう。
後方、レオン組は、
「距離が開いていく。ここで全力をだすつもりか!」
「どうします。まだ、2日目ですよ?」
そんなプリエの言葉。その意味は――――
「――――ふっ」とレオンは吹き出した。
「どうしましたか? あの……そんな変な事を私、いいましたか?」
「さっきの言葉だ。それは、まだ2日目なのにベルトの奴と決著をつけるか? って意味だろう」
「え? はい、そのつもりで言いましたが?」
「いや、なぁに……『教會』の代表って立場になって昔よりも落ち著いたかとおもっていたら――――より好戦的になっているじゃねぇか!」
「あぁ、そう言う事ですか。では――――」
「ん?」
「レオンさんは、オリガスの代表と言われる権力者になって丸くなりましたか?」
「――――」とレオンは無言になる。それは答えが出せないのではなく――――覚悟を決めるための時間だった。
「そうだ、丸くなった。大人しくなった。昔は無茶したなぁ……なんて口にしてさぁ。今は、そんな自分をしだけ嫌ってる」
「それじゃ、戻りましょう。尖がっていた時代に――――あの勇者パーティの誰もが一目置くキング・レオンに」
「応っ! 今だけ俺に戻らせてもらうぜ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「後方、再び急接近。ここで潰れても、俺たちを倒すつもりか!」
それはベルトにとって想定外の速度。
もちろん、プラテノドンの生態などわかるはずもない。 しかし、離れた距離を戻すのに尋常ではないスタミナ消費は行われているだろう。
(攻撃するなら、今――――いや、ダメだ。この先になるのは――――)
杖を振るおうとするも斷念するベルト。なぜなら、この先にあるのは大きなカーブ。
垂直の壁を左に大きく曲がれば、決められているチェックポイントの通過。
その後、しばらくは直線に進むだけ。 ここを無事に1位通過できれば、後ろに控えている集団たちを大きく引き離す事にもなる。
(ここは最速で抜ければ、2日目も1位通過を――――2日連続優勝も狙える)
そのベルトの考えは、一瞬の隙を生む事になった。
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