《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》回想 レオンとプリエの

プリエの知るベルト・グリムという男。

は改めて考えてみる。

暗殺者。それも毒を得意とするタイプ。

どうやら、自分ので毒を作

誰にも気づかれず、粘(口、鼻や目など)に離れた位置から付著させる事が可能。

また、毒屬の魔法を多數使用できる。

「……なにコレ? 本當に人間?」

そんな事を考えながら、彼は頭を抱え込む。

「これだけで理解不能なのに、まだ序の口なのよね」

頭を左右に振って、ベルトの能力を思い起こす事を再開した。

殺気に非常に敏。なお、悪意や敵意、人間を害する全てのを含むものとする。

また自の殺気をコントロールする事ができる。

純度の高い殺意をり、質量を與えた斬撃などを放てる。

は短剣を使用するが、ほとんど素手での近接格闘を戦っている。

打撃は衝撃波を利用した防不能であり、遠距離攻撃も可能である。

なお、自らに毒を使用して、大幅に能力を上昇させた例もある。

「殺意で理攻撃が可能って……もう、何を言っているのかわからないわよね。暗殺者なのに、素手の接近格闘で戦うって、本當にどういうつもりで戦っているのかしら?」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「無理ね」とプリエはレオンに言った。

「ベルト・グリムを脳で再審査して見たけど、人間の形をした別の存在よ。あれ……その、自分だけじゃなくて敵の殺気もコントロールして理攻撃とか言いかねないわよ?」

「あぁ、アイツならあり得るね。アイツなら何をやっても驚かん」

「それじゃ――――」

「いや、無謀じゃないさ。 ベルトを倒す……みんな、そのための前提が間違っているのさ」

「前提? 何を言っているの?」

「戦いではアイツに――――ベルト・グリムには勝てん!」

その言葉に「――――」とプリエは、言葉を失った。

「おっと、勘違いするなよ。逆にアイツを倒すなら戦いの舞臺から離せばいい」

「戦いの舞臺……もう、ベルトの存在と同様で、あなたの考えもわからないわ」

レオンは笑いながら「ソイツは悪かった」と話しを続ける。

「アイツを倒せるとしたら、純粋な戦いではなく、むしろ競技だ。

優先順位が自分の無事よりも他の

――――何かを庇って――――

ベルトが意図して、自分の負傷をやむ得ない。そういう狀況にもっていく。

そうすれば――――あるいは――――」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

それが、この競技――――長距離ワイバーン競技に參加する時に話した容の一部。

「ベルトを倒すから協力してくれ。そのためならオリガスは『教會』に支援を惜しまない」

そんな覚悟。 私怨を晴らすため、自分が代表を務める都市の采配すらかす覚悟を言われ、プリエは頷く事しかできなかった。

そして、今――――彼の目前では、

有言実行。

ベルトは、レオンの接近を察知しておきながら競技の続行を優先させた。

わかっていてもけざる得ないレオンの組み付き――――空中タックル。

腰を摑まれて、勢いのままベルトはワイバーンから落下。

レオンと共に崖を落ちていった。

「義兄さん!」とベルトのを心配するメイルの聲が崖に反響した。

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