《ロング・ロング・ラブ・ストーリーズ 4度目のさようなら that had occurred during the 172 years》第4章 1963年 プラスマイナス0 - すべての始まり 〜 4 二人の苦しみ(3)
4 二人の苦しみ(3)
普通なら、決して出くわすことない景だ。
當然、心配しているとは思っていたし、恵子には早く無罪なんだと伝えたかった。
ところが実際、まさかこんなにまでとは思っていない。あの頃、自分のことだけで一杯で、両親の気持ちを思いやる余力を持ち合わせていなかった。
さらにそんなところは、大人になった今だって同じようなものなのだ。
明日の晩、釈放されたと知るまで続く二人の苦しみを、彼はこれまで考えてもみなかった。
三日目となる夕暮れ時、釈放されて警察署を出ると、恵子が神妙な顔で出迎えてくれた。
照れ臭そうに歩み寄ると、「よかったね!」と聲にしてから優しい笑顔を見せたのだ。それから二人は肩を並べて、長い道のりをほとんど喋らないまま歩き続けた。
そうして店の前に立った時、恵子がやっと口を開いて、剛志に向かって言ったのだ。
「ちゃんと、父ちゃんにただいまって言うんだよ」
それだけ言って、彼は店の引き戸をゆっくり開ける。すると宵の口だというのに、店は知った顔でいっぱいだ。みんながみんな嬉しそうで、口々に釈放を祝って大きな聲をかけてくる。
ところがだった。正一は一向に剛志の方に近寄ってこない。
なぜか一番奧のテーブルで、見知らぬ男と話し込んだままだ。だから剛志の方から近づいて、言い付け通りにちゃんと言った。
「ただいま、帰りました」
すると正一はチラッとだけ視線を向けて、「おお、おかえり!」とだけ言って返す。
その後すぐにご近所さんらに囲まれて、半ば無理やり剛志はビールを飲まされるのだ。その夜がそんなだったから、正一がここまで心配しているなんて思わないまま生きてきた。
――本當に、申し訳ない……。
そう歳の離れていない両親へ、剛志は心の底から初めて詫びる。そしてここにいる間くらい、せいぜい両親に優しくしようと心に誓った。
そうして翌日の朝、用意してもらった朝食を済ませて恵子に深々頭を下げた。
「ご主人が起きていらしたら、ありがとうございましたとお伝えください。それから、今日はお店を開けるとおっしゃっていたんで、お禮も兼ねて、今夜お店の方に顔を出すつもりです。それから、息子さんのことですが、きっと近いうちに無罪が証明されて、晴れて釈放ってことになりますよ、絶対、そうなりますから……」
だから気を落とさないでと言いながら、心では何度も今夜釈放されるからと聲にする。
ただ、そう言ったところで安心などしないだろうし、実際に釈放されれば妙な勘ぐりだってされかねない。だからそのくらいの言葉だけ告げて、また夕方顔を出そうと剛志は決める。それからすぐに児玉亭を後にして、バスに乗り込み二子玉川へ向かった。
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