あけましたおめでとうございました()

というわけで今年もよろしくお願い致します！

「うわぁ〜……！天霧さんってそんなじなんだ……」

「ちょっ、京也君あんまり恥ずかしいからあんまりジロジロ見ないでよ！」

「えーいいじゃーん♪ほほぉ、尾の付けはこうなってるんだね」

「んみゃっ?!尾で捕まえるよ!?」

「あはははは！もう尾で目隠しされて見えないよ〜」

きゃあきゃあと高い聲がしだけ反響する真っ白な湯けむりの中、その暖かな一日の疲れを癒すその場所で僕と京也君は一糸まとわぬ姿となっていた。

「というか僕達は今の子同士だし元男同士なんだから別に恥ずかしがらなくても」

「だとしても恥ずかしいのは恥ずかしいの！」

何か前にもこんな會話來た気がするなぁ……

っていうかそもそもなんで僕が……「の子のお風呂を教えて上げて」って絶対僕よりちー姉ちゃんとかさーちゃんの方が適任だって。

「とりあえず、あんまりジロジロ見ないでね。特に付けとか」

「心に刻みます」

「それじゃあとか髪のの洗い方教えるからね」

「はーい」

ーーーーーーーーーー

「とりあえず髪のはこんなじだけど……僕が教える必要あった？」

なんなら僕より詳しいまであった気がするんだけど……

「いやいや、知識で知ってるのと実際にやった事あるのじゃ全然違うから助かったよ」

「ほんとにぃ？」

「ほんとだよー！流石、の子の先輩！頼りになるー！」

先輩？僕が？

「先輩かぁ……えへへっ♪それじゃあ次にの洗い方を教えるね！」

京也君……ちゃん？に先輩と呼ばれ、僕は床に付けた尾を振りながら翼も小さくパタパタとかしてしまいながらも嬉しさからしだけ張り切る。

「っていっても、直接タオルでるんじゃなくてこれで泡を立てて優しくこう……こう？」

えー……っと？

「ん？どうかした？」

「あー……そのー…………」

おっぱいってどうやって洗うように言えばいいんだろ？

普通に洗ってもらえばいいのかな？

「頑張ってね？」

「？うん、分かった」

まぁ、うん。まぁ、これで良いでしょう。多分、きっと、おそらく。

「さて、僕も洗おうかな」

最近皮したばっかりだし、鱗も甲殻もまだらかいから傷付けないようにブラシじゃなくてタオルで洗わないと。

最初は毎日こんなの出來るかーって思ってたけど、見事に毎日するのが當たり前になるくらいまでちー姉ちゃん達に躾られたなぁ……

「鱗の所とかの洗い方も自分で模索したりしてねぇ……」

「あ、やっぱりそういうのは自分で見つけたんだ」

「そうだよー。まぁ亀とかトカゲの洗い方みたいなのを參考にしたりしたけどねー」

「そっ、そうなんだ…………亀とかトカゲかぁ……」

「あははははっ。意外と甲殻とか鱗はガッツリ洗わないと気持ちよくなくてねー」

にしても……でっかいなぁ。気にしないでおこうと思ったのにそう橫でぽよんぷるんばるんぼるんとされると流石に────

「ん？」

今なんか見えたような……？

ぽよぽよと京也君の手がちょっと圧力を加えてれる度に暴れ狂っているでっっっかいに気を引かれていると、ふと目に見覚えのあるが映った僕は橫からそのでっっっっっかいのに手をばす。

「ひゃあっ?!あっ、天霧さんっ?!」

「京也君ごめんねー」

「ちょっ、鷲摑みはやめっ！っ……！」

えーっと確か下の付け位のことに……

「……やっぱり。京也君、これって」

「んんっ……これ、ってぇ「鱗」の、こと？あっ」

京也君ののきに合わせく邪魔な2つあるでっっっっっっかいのを鷲摑みにして確認すると、その付けには僕にとっては見慣れたが他の人間にはない水の「鱗」が生えていた。

「んぅ……っ」

一枚一枚も小さいし、まだ10枚あるかないかくらいだけど……なんでこれが京也君のに…………って！

「うるさいっ！」

「やんっ！酷いよ天霧さんっ！」

「京也君こそ変な聲を出さないでよ！ていうかなんで京也君に鱗が生えてるのさ！黙ってたって事はなんか知ってて隠してるでしょ」

「まぁ知っては居るけど……全部三浦さんの予測の段階だし、分かるまで話すなって言われててさ。まぁ天霧さんにならいいてましょ。実はね」

「実は……」

「一切原因不明なんだって」

「えぇ?!」

なんじゃそりゃっ！

「僕から言わせて貰えば、そもそも天霧さんのを飲んだだけでになる事からなんじゃそりゃだけど」

「それは……うん、確かに」

僕がこうなってるんだからまぁ有り得るのかなって思ってたけど、普通に考えたらを飲んだらの子になるなんて有り得ない事だよね。

「三浦さんはそれ以上何にも教えてくれなかったけど、僕としては天霧さんのを取ったから天霧さんの眷族というか、天霧さんの種族になったんじゃないかななんて考えたり」

「眷族……」

そんなのもあるんだ。でも僕のを取ったには鱗は出てないし、うーん……

「とりあえずも冷えるし、洗ってお風呂りながら話さない？」

「だねぇ」

京也君から三浦先生の考えや京也君自信の考えを聞かされ、考えこんでいた僕は京也君にそう言われとりあえずを洗ってしまう事にする。

ーーーーーーーーーー

「「あぁ〜……」」

あったかぁーい……

「こう、改めての子が大変だーっていう理由がわかった気がするよー。後お風呂が長い理由も」

「ふふふふふ、京也君もこれから毎日こうするんだよ」

「はぁーい」

「で、結局京也君の鱗についてだけど……まぁ、三浦先生にわかんないなら僕らじゃどうする事も出來ないよねぇ」

「だねー」

「でも違和とかは無いんだよね？」

「なんならブラジャーが食い込まなくていいくらいーったいっ?!」

「自慢かこのやろー」

「自慢じゃない自慢じゃない！自慢じゃないからむのやめてーっ！」

「僕の眷族なのになんでこんなに……」

僕もせっかくの子になったんだから、こう手のひらサイズくらいは……

「あはははは……でも全く不安が無いわけじゃないし、やっぱり初めて見つけた時は怖かったよ。でもの子に憧れてたのは本當だし、これくらいじゃ後悔は無いよ」

「京也君……」

ぐぐーっとびをしながらそう言う京也君の顔は、確かに後悔の無いこれからが楽しみといった顔で、そんな彼に僕はこれ以上聴き込む気にはなれなかった。

「でも正直天霧さんが使ってたみたいな魔法は使いたかったなぁ」

「でもそういうのって使えば使う程人じゃ無くなったりとかしない？隆継のゲームでそんなのあったよ」

「あぁー……確かにありそう。でも正直尾は生やしてみたかったりするかも」

「えぇー？割と邪魔だったりするよこれ？なんなら僕の長より長いし、油斷したら尾で薙ぎ倒しとかしちゃうし」

まぁ慣れればを取ったりとかも出來るから便利な所も無いことは無いけど。

「というか、僕としてはやっぱりそんなお姉さん型が羨ましいんだけど、京也君も元男だったし分かるでしょ」

「まぁそれはねー。あ、でももしかしたら天霧さんも將來はこうなるかもよ？ドラゴンの壽命が長いのは定番だし、僕達は今10代だけどドラゴンにとっては10代は児なのかも」

「なるほどー……ってそれって僕の事が児って言いたいのかな？ねぇ京也君？」

「いや別にそういう訳じゃっ?!ちょっ、だから天霧さんむのはやめっ！」

「お仕置だこのやろー！」

「ひゃあっ！んんっ！」

しばかり驚いた事もあったが、これから様々な苦楽を共にする事となりそうな京也君と僕はお風呂の中で親睦を深めたのであった。