《やり込んだ乙ゲームの悪役モブですが、斷罪は嫌なので真っ當に生きます【書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】》ライナー・バルディア
リッドが出て行ったあと、ライナーは長いため息を吐いていた。
「はぁー……リッドはまだ6歳だったはずだ。なぜ、あんなにしっかりしたけ答えが出來るのだ? 人が変わったようだ」
ライナーは行政の為に帝都に行くことも多い。
その為、屋敷での子供達の様子などは帰って來た時にガルンやメイド達から報告をもらっている。
今までのリッドであれば、荒れている、手が付けられない、等だった。
今回の報告書には庭で倒れた後から、目覚めると人が変わったように大人びたというのだ。
「私も驚きましたが、何かをきっかけに人が変わるというのはあるものです。リッド様の場合、ナナリー様が魔力枯渇癥を発癥された時。そして、今回の庭で倒れられたことが何かのきっかけになったのかもしれません」
ガルンの言葉にライナーは目を瞑り考えに耽った。
リッドは聡明な子供だった。
絵本などの容はすぐに理解出來ていたし、人のにも敏で察しも良かった。
將來を期待された子供だった。
だが、ナナリーが魔力枯渇癥を発癥してから間もなく、リッドの聡明さは消えた。
暴で荒れた格となりライナー、ガルンともに手を焼いていた。
今後、どうしていくべきかと悩んでいたところだったので、リッドの格が落ち著いたのは良い方向に考えるべきだろう。
だが、もっと大きな問題がある。
ライナーは目を開くとおもむろに言った。
「……メルディをメルと呼ぶか。よいな。私もメルと呼びたい……」
「呼べばいいではないですか。恐らくお喜びになると思いますよ。」
「馬鹿を言うな。私の顔でメルと呼ぼうものなら、メルディが泣いてしまうではないか……」
実はライナーはとても家族思いである。
ただ、それを前面に出してしまうと侮られてしまうほか、弱點として家族が標的になる確率が高くなってしまう。
その為、普段から出來る限り厳格に努めている。
特に辺境という立地は、隣國と接している國境が多い。
弱點が狙われるのはままあることだ。
「……リッドの言う通り、確かに朝食と夕食ぐらいは共にしても問題はないか…… よし、明日より朝食と夕食は子供達と食べるぞ」
「はい、そのように周知しておきます」
ライナーはガルンの返事を聞くと、手を止めていた書類作業を再開するのであった。
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【その他】
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攜帯機種により!、?、‼、⁉、など一部の記號が絵文字表示されることがあるようです。
投稿時に絵文字は一切使用しておりません。
絵文字表記される方は「攜帯アプリ」などで自変換されている可能もあります。
気になる方は変換機能をOFFするなどご確認をお願い致します。
こちらの件に関しては作者では対応致しかねますので恐れりますが予めご了承下さい。
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
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8 69星乙女の天秤~夫に浮気されたので調停を申し立てた人妻が幸せになるお話~
■電子書籍化されました レーベル:アマゾナイトノベルズ 発売日:2021年2月25日(1巻)、4月22日(2巻) (こちらに投稿している部分は「第一章」として1巻に収録されています) 夫に浮気され、結婚記念日を獨りで過ごしていた林原梓と、見た目は極道の変わり者弁護士桐木敬也が、些細なきっかけで出會って、夫とその不倫相手に離婚調停を申し立て、慰謝料請求するお話。 どう見ても極道です。本當にありがとうございました。 不倫・離婚がテーマではありますが、中身は少女漫畫テイストです。 ■表紙は八魂さま(Twitter→@yadamaxxxxx)に描いて頂きました。キラキラ! →2021/02/08 井笠令子さま(Twitter→@zuborapin)がタイトルロゴを作ってくださいました。八魂さまに調整して頂き、表紙に使わせて頂きました~ ■他サイトに続編を掲載しています。下記をご參照ください。 (この作品は、小説家になろうにも掲載しています。また、この作品を第一章とした作品をムーンライトノベルズおよびエブリスタに掲載しています) 初出・小説家になろう
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