《やり込んだ乙ゲームの悪役モブですが、斷罪は嫌なので真っ當に生きます【書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】》レナルーテの城下町
「うわー、馬車の中で見るよりやっぱり迫力あるね」
「リッド様、今はメイド姿ですからあまり目立たないようお願いします」
「あ、ごめん」
僕はファラに會いに行って、城下町に行く相談をしたら何故かメイド服に著替えることになった。
そしていま、僕はメイド姿でレナルーテの城下町にいる。
來るときに馬車の窓からしだけみた景。
町の中でみると、改めて明治初期のような街並みにする。
ちなみに、僕とディアナはメイド姿だが、ファラとアスナは袴にブーツという、和洋折衷の格好だ。
メイドと袴の四人組なので、結局はとても目立っている気はする。
僕はもう、深くは考えないようにした。
何せ、レナルーテの城下町には母上の薬草に関する手がかりがあるかもしれない。
細かいことは気にしていられない。
あとは、今後の事も考えてレナルーテの技者をバルディア家にこっそりスカウト出來ないかも考えていた。
帝國とレナルーテの技を合わせれば々なことが出來るのでは? と、僕は思っていた。
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そんな僕に、ファラが質問をしてきた。
「そういえば、リッド様は何故、城下町に來たかったのですか?」
「……そうですね、ファラ王にはお話し致します」
僕はファラとアスナに母上が死病であること、その為に必要な薬草の報を探していることを伝えた。
そして、今後の技発展の為にバルディア家に來てくれる技者を探していることを伝えた。
ファラとアスナはし驚いた様子をしたがファラはすぐ心配そうな表になると言った。
「……リッド様の母上がそんなことになっていたのですね。わかりました。私も出來る限りお手伝いをいたします」
ファラが僕に返事をすると、アスナは思案してからし険しい顔をして言った。
「我が國直屬の技者の引き抜きというのは問題になりそうですね。ただ、一か所だけ直屬ではないので、問題になりにくそうな鍛冶屋を知っています」
「え⁉ 本當ですか? じゃあまずそこにいきましょう‼」
僕はアスナの報に食いついた。すると、アスナは微笑んで「わかりました」と返事をして、道案をしてくれた。
◇
アスナに案された場所は城下町でも大分外れにあった。
ずっと歩くことになりファラが大丈夫かと心配して、僕は歩きながら彼に聲をかけた。
「ファラ王、し歩く距離が長いですが大丈夫ですか?」
「はい、普段の訓練と比べたら。これぐらいは何ともありません」
普段の訓練?
ファラは勉強以外にも力的な訓練もしているのだろうか?
僕がし不思議そうな顔をすると、それに気づいたファラが僕に言った。
「フフ、こう見えても結構、運はしているのですよ。なので、大丈夫です。それよりも……」
「? それよりも? なんでしょうか?」
僕の顔を見ながらファラは言った。
「……その言葉遣いやめてしいです。せめて、こうして出かけている時はもっと言葉を崩してください。なので、私の事は……あの、その、ファラとお呼び下さい……」
ファラは言い終えると顔が徐々に赤くなっていった。
それに合わせて僕も顔が赤くなるのをじた。
でも、ファラから折角の提案だ。
それに、だけの場であれば、本人の許可があれば良いだろう。
僕は深呼吸をしてから答えた。
「わかりました。公の場ではできませんが。このようなだけの場ではそう呼ばせてもらいます。良いでしょうか……ファラ」
「……‼ はい、リッド様」
歩きながらも何とも気恥ずかしい雰囲気が僕とファラに流れた。
だけど、ファラの言葉に気になる點があったので、僕もファラにお願いをすることにした。
「……ファラ、僕の事もリッドでお願い。僕にも『様』はいらないよ」
「は、はい。わかりました……リッド」
またもや二人とも顔が赤くなった。
そして、ファラの耳は上下にいていた。
さすがの僕もファラの耳のきにどんな意味があるかしずつわかってきた気がする。
ファラは頬を両手で押さえて恥ずかしそうに眼を瞑って、首を小さく橫に振っている。
彼なりに落ち著こうとしているのだと思う。
僕も落ち著こうと再度、深呼吸をしていた。
その様子にディアナとアスナは微笑みながら「クスクス」と小さく笑っていた気がする。
そのまま、し歩いているとアスナが前方を指さしながら言った。
「あそこです。見えてきました」
アスナが指さしたところを見ると確かにお店があった。
けど、活気はなさそうだ。
場的なお店なのだろうか?
そして、お店の前にたった僕は思わず言った。
「……ここで、間違いないの?」
「そのはずですが……」
アスナが連れてきてくれたお店には看板に「鍛冶屋 ジェミニ販売店」とあった。
だが、その出口のドアには「閉店セール中」と書いてある小さい看板がぶら下げてある。
そして、全的にボロボロなじがする。
アスナは困った様子で呟いた。
「……すみません。以前來た時はこんなじではなく、良い武を取り扱う場のようなお店だったのですが……」
「……そっか。でも、アスナが良い武って言うぐらいだし、ともかくってみよう」
ろうとすると、僕はディアナに制止された。
どうしたのだろう? 怪訝な僕を見るとディアナはし呆れた様子で言った。
「ティア、ここは実家ではありません。こういった場合は必ず従者から中にるものです」
「あ、そっか。ごめん」
僕は、最初にるのをディアナに任せて一歩引いた。
ディアナがドアを開けると、「カランカラン」と來店を伝える鐘がなった。
すると奧から、の聲が聞こえた。
「え? 噓、お客さん⁉」
聲と同時に奧からバタバタと音が聞こえてきた。
そして、お店のカウンターに一人のがやってきた。
そのを見るとディアナがし驚いた様子で小さく呟いた。
「……なるほど、アスナさんがお勧めした理由はこちらのお店は、ドワーフの方がされていたからですね」
僕はディアナの言葉を聞いて驚いた。
以前、クリスからドワーフは自國からほとんど出ないと聞いていたからだ。
僕はディアナの後ろから、そのを見た。
彼がドワーフの大人かどうかはわからない。
でも、比較的小柄で、ダークエルフ程ではないにしろし小麥のをしている。
髪は赤黒くて、耳がし尖って飛び出しており、瞳は黒くて目はパッチリとした印象だった。
彼は僕たちを見ると顔がパッと明るくなり、元気よく言った。
「ようこそ、いらっしゃいました‼ ボク達のジェミニ販売店にようこそ‼」
ボク達? と不思議に思っていると、さらに店の奧から聲が聞こえてきた。
「姉ちゃん、どうしたの? お客さんなんか來るわけないよ。どうせまた、冷やかしでしょ?」
「こら‼ アレックス‼ ちゃんとしたお客さんだよ。しかも4名様も‼」
「……本當だ」
どうやら、ここはドワーフの姉弟がしているお店らしい。
僕はこの世界で見るドワーフと彼らが作った作品を見られると思って目を輝かせて言った。
「ドワーフの作った作品を見るのは初めてです‼ お店にあるもの全部見せてもらっていいですか‼」
だが、僕の言葉にドワーフの姉弟は怪訝な顔をしていた。
何故だろう? と思った時、自分の今の服裝のことを思い出した。
確かに、メイド服を著た子供が、ドワーフの作った武を全部見たいと言うのは明らかに不自然だったと思う。
僕はその後、気恥ずかしさで顔を赤らめるのであった。
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