《やり込んだ乙ゲームの悪役モブですが、斷罪は嫌なので真っ當に生きます【書籍大好評発売中&コミカライズ進行中】》エルティア・リバートン
※攜帯機種により!、?、‼、⁉、など一部の記號が絵文字表示されることがあるようです。
投稿時に絵文字は一切使用しておりません。
絵文字表記される方は「攜帯アプリ」などで自変換されている可能もあります。
気になる方は変換機能をOFFするなどご確認をお願い致します。
恐れりますが予めご了承下さい。
「ようやく、一つの區切りがつきましたね……」
エルティアは一人、自室で椅子に座り誰に言うわけでもなく呟いていた。
その表は普段のような冷たく突き放すようなものではなく、穏やかで優しいものだった。
だが、彼の目には悲哀のようなものが宿っているようにもじられる。
その時、部屋の外にいた兵士からエリアスが調を心配して面會したいと、取次があった。
彼は表を凜とさせると、その兵士に普段通りの様子で返事をした。
「わかりました。陛下をお通し下さい」
兵士に彼が返事をすると、間もなく部屋の襖が開かれてエリアスが室してきた。
Advertisement
彼の室にエルティアはその場で立ち上がり、綺麗な所作で一禮した。
その姿を見た、エリアスは心配をするように聲をかけた。
「……エルティア、挨拶などは良い。それよりも調は大丈夫なのか?」
「はい、陛下。ご心配には及びません…… 本當に優れないわけではありませんので」
エリアスは彼の返事に靜かに頷きながら話を続けた。
「そうか。それなら良い…… やはり、ファラのことか? お前には苦労をかけて、すまない」
「いえ、今日のことはファラが生まれた日から、わかっておりましたから……」
エルティアはエリアスの言葉に哀しみをじさせる聲で返事をしていた。
◇
エルティア・リバートンは元々、エリアスがい頃より彼の影であり護衛だった。
ザック・リバートン直系の筋でもあった彼はその才覚からリバートン家の次期當主として、名前が挙がるほどの実力者だった。
彼に転機が訪れたのはエリアスからの告白だった。
「い時より、傍にいたエルティアの事が好きだ。影ではなく、私の妻として傍に居てくれ」
影として生きてきたエルティアが初めて男に告白された瞬間だった。
その時、エルティアは不覚にも無意識に耳が上下にいてしまい、ひた隠していた気持ちをエリアスに知られてしまった。
彼も彼に好意を抱いていたのだ。
それは、いつからなのかは覚えていない。
彼が大人になり、気付いたら彼を一人の男として意識するようになっていた。
エルティアは次期リバートン家の當主候補であり、その気持ちは永遠に蓋をするはずだった。
エリアスは告白した時に、彼の気持ちを知ることになった。
彼はザックにエルティアを妻にすると直談判した。
王家とリバートン家はと影であり、がることがあれば容赦なく影が鉄槌を下すこともある。
リバートン家は王家ではなく、國に仕えていると言ったほうが良いかもしれない。
その関係からもザックは二人に頭を抱えた。
王家とリバートン家が直接繋がることに華族達は良い顔をしないだろう。
だが、悪い話だけではない。
王家にリバートン家の直系のがるのであれば、將來的にはき易くなる部分も出て來る。
最終的にザックはエリアスの意見を條件付きで聞きれた。
この時、エリアスにはまだ側室もおらず正妻候補もいなかった。
今のまま、エルティアだけを正妻候補としては華族達も黙っていない。
ザックは、エリアスにエルティアだけでなく、同時に候補者を一定數用意することを條件に出した。
エリアスはこの條件をけれ、エルティア他數名の王妃候補者を選別した。
ダークエルフは出生率が低いので、王は側室を持たないと筋を殘せない可能も出て來る。
どの道、エルティア以外にも王妃候補者を用意する必要はあったのでエリアスもこれをけれた。
ダークエルフの王妃は最初に王の子供を宿したがなるのが決まりである。
これは、出生率が低い為、婚姻した順番や地位だけで王妃を決めてしまうと後々、権力爭いの火種になりかねないからだ。
エリアスがエルティア含め多數の候補者と過ごし始めてから數年後、候補者の中から待の懐妊したが現れた。
名前は「リーゼル・タムースカ」、華族としては歴史とそれなりの力を持っている「タムースカ」のであった。
國は喜びの聲で沸いた。
エリアスとエルティアもリーゼルの懐妊を喜んだ。
だが、懐妊したリーゼルはとても複雑な思いを抱えていた。
エリアスとエルティアが両想いであることを知っていたからだ。
理由はもう一つあった、リーゼルは自分が王妃のではないと思っていたからだ。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます!
もし、しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、
差支えなければブックマークや高評価、いいねを頂ければ幸いです。
評価ポイントはモチベーションに直結しております!
頂けた分だけ作品で返せるように努力して頑張る所存です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
【完結】辛口バーテンダーの別の顔はワイルド御曹司
ナンパから自分を救ってくれたタクミというバーテンダーに淡い戀心を寄せる道香だったが、タクミが勤めるバーで出會ったワイルドなバーテンダーのマサのことも気になり始めて…
8 89非リア充の俺がまともに戀なんてできるはずがないと思った
高2の吉井成彌 (なるみ)は、コミ障だ。 オタクで、休日になると家からほぼ出ない。 そんななるみは、早川千遙に告白される。 しかし……。
8 78悪役令嬢は趣味に沒頭します
前世の記憶を持ったまま乙女ゲームの世界に転生した。 その転生先が何をしても死が待っている悪役令嬢。 いやいやいやいや、せっかく前世の記憶があるので 死亡フラグは回避させていただきたい。 そして、あわよくば前世の趣味だった音楽で有名になりたい。 この物語は、悪役令嬢のはずのリリア・エルディーナが フラグガン無視で自分の趣味に沒頭する物語です。 注:乙女ゲームのヒロインは途中から登場しますが物凄くイライラしますのでお気をつけください。 ですが、仕事や學校などなどいろんなストレスを抱えてる人にはすっきりできるくらいのざまぁwがございますので安心して下さいませ。(笑) ・ ただいま、アルファポリスにて最新話更新中
8 129この美少女達俺の妻らしいけど記憶に無いんだが⋯⋯
「師匠! エルと結婚してください!」 「湊君⋯⋯わ、わわ私を! つつ妻にしてくれない⋯⋯か?」 「湊⋯⋯私は貴方が好き。私と結婚してください」 入學して二週間、高等部一年C組己龍 湊は三人の少女から強烈なアプローチを受けていた。 左の少女は、シルクのような滑らかな黒髪を背中の真ん中ほどまで下げ、前髪を眉毛の上辺りで切り揃えた幼さの殘る無邪気そうな顔、つぶらな瞳をこちらに向けている。 右の少女は、水面に少しの紫を垂らしたかのように淡く儚い淡藤色の髪を肩程の長さに揃え、普段はあまり変化のない整った顔も他の二人の様に真っ赤に染まっている。 真ん中の少女は、太陽の光で煌めく黃金色の髪には全體的に緩やかなウェーブがかかり幻想的で、キリッとした表情も今は何処と無く不安げで可愛らしい。 そんな世の中の男性諸君が聞いたら飛んで庭駆け回るであろう程に幸せな筈なのだが──。 (なんでこんな事になってんだよ⋯⋯) 湊は高鳴ってしまう胸を押さえ、選ぶ事の出來ない難問にため息を一つつくのであった。 十年前、世界各地に突如現れた神からの挑戦狀、浮遊塔の攻略、それを目標に創立された第二空中塔アムラト育成機関、シャガルト學園。 塔を攻略するには、結婚する事での様々な能力の解放、強化が基本である。 そんな學園に高等部から入學した湊はどんな生活を送っていくのか。 強力な異能に、少し殘念なデメリットを兼ね備えた選ばれたアムラト達、そんな彼らはアムラトの、いや人類の目標とも言える塔攻略を目指す。 一癖も二癖もある美少女達に振り回されっぱなしの主人公の物語。
8 103社畜女と哀しい令嬢
まあまあな社畜の日永智子は戀愛には興味が持てず、1人で趣味に沒頭するのが好きだった。 そんなある日、智子はドラマが観れる端末アプリで番組表には載ってない不思議なドラマを見つける。 ドラマに映し出されたのは1人の孤獨な美しい少女、宮森玲奈。病気がちの母を支え、愛人親子に夢中な父親に虐げられながら頑張る玲奈を、智子はいつしか助けたいと望むようになっていた。 そして玲奈を最大の哀しみが襲ったある日、智子はドラマの登場人物が現実に存在する事を知る。 それなら玲奈も現実に存在して、今も哀しい思いをしているのだろうかーーそう混亂していた智子に不思議な奇跡が訪れる。 しがない社畜女が孤獨な少女と邂逅した時、運命の歯車が回り出した。
8 138辺境育ちな猿百合令嬢の憂鬱。〜姉の婚約者に口説かれました。どうやら王都の男どもの目は節穴らしい〜
田舎の領地で育ったリリー・アレナはアズトール伯爵家の次女。木があれば登るような元気すぎる令嬢で、領民には「猿百合令嬢」と呼ばれている。幼く見える外見ながら十六歳になっていて、初めて王都を訪れて最愛の姉との再會に喜んでいた。 しかし王都で出會う男性たちは美しい姉には目もくれず、なぜかリリーの周りに集まってくる。姉の婚約者までおかしな目で見始めてしまい、一人で頭を抱える。とはいえ、リリーはそんなことでへこたれない。こっそりストレスを発散させていると、氷のように冷たい目をした男と出會った。さらに、ちょっと変わった動物たちと觸れ合って癒され、姉の美しさと優しさに元気に感動する。 ……しかし。一度は解決したと思っていたのに、事態はリリーが予想していたより深刻だった。 (アルファポリス様、カクヨム様で連載していたものを一部修正して連載しています)
8 135