《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》父と継母
これまでのところ順調な人生だ。
7歳で転生し、それから9年の月日が流れ、ファビアは16歳になっていた。
先日誕生日會を領地の屋敷でつつましやかに家族とともに済ませたところだ。
一度目の人生は、最初からわがまま炸裂に王都ガナディーのタウンハウスでパーティー三昧だったファビアは、心を替えつつましやかに領地でそのほとんどを過ごしている。
7歳の誕生日パーティを無事に終えたあと、母のキャロライナにお願いして一緒に領地で過ごす事に同意を得ると、すぐに領地へと引きこもった。
父のジーニアは驚き、ひきとめ、なんとか王都ガナディーのタウンハウスで自分のかわいらしい娘をみなに自慢したかったらしいが、ファビアにお願いされるといやとは言えないジーニアは仕方なく認めた。
前世では、継母を困らせる事が生きがいだったかのようなファビアだったが、まっすぐな気持ちで母と接すれば、何の悪意もなく、むしろどうにかしてファビアがわがままをやめて、きちんと貴族令嬢として幸せに暮らせるようにとファビアのことを心から思ってくれているのだという気持ちをひしひしとに染みてじた。
そして気づけばファビアもキャロライナを心から好きになっていた。
公爵である父のジーニアは、最の娘が領地にこもりだしたので、自分も何かと理由をつけては領地に戻って來るようになった。そんなに好きでもない妻のキャロライナと笑いあって楽しく過ごす姿を最初は何も言わずに見ていたが、そんな父を見ていてふとファビアは気づいた。
お母様はお父様をしている。
けれど、お父様はお母様をしていない。
っていうか…
お父様ってきっと今までをしたことがないのよね…。
8歳の子どものくせに30年以上生きているのだからそんなこともわかろうというもの。
なんとかお母様のことをするようにはならないのかしら…?
そうね…。
「ねぇ。お母さま。」
「なあに。ファビちゃん。」
寢る前に必ず読んでくれる絵本から優しい瞳を外してファビアに向ける。
うん。きっと大丈夫。
だってお母さま綺麗だもの。
「お願いがあるの。」
「何かしら?」
「お父様をキツくしかってほしいのよ。」
「え?」
キャロライナの顔が怪訝な表に変わる。
「どういうこと?」
「お母さまはお父様を甘やかせすぎよ。遠慮せず嫌なことは嫌っていうべき。この間もまたお母様の誕生日を忘れていたのよ。すぐに忘れるあなたなんて嫌いって言ってやればいいのよ。」
「ファビちゃん??」
びっくりしすぎて焦りだす母。
「わたしね。嫌なの。」
「え?」
「お父様とお母様は仲良くしてしいの。だって、ふうふってそういうものだとこの間侍が教えてくれたもの。」
「まぁ。ファビちゃん。」
キャロライナは顔を赤らめていたたまらなくなって絵本をパタンと閉じた。
「そういうことは…」
「ね。お願いよ。お父様にはガツンと言わないとわからないんだから。じょせいの心なんてこれっぽっちもわかってないのよ。お父様は。」
「そうかしら?」
おっ…その気になってきた。
奧手の母のことだ。きっと言う通りにしてくれると思ったのだ。
「當たり前よ。誕生日プレゼントは思いっきり高い寶石をようきゅうするのよ。お母様。」
「もしジーニア様がお怒りになったらと思うと…そんなことできないわ。」
「そのときはわたしがお母様の味方になるから大丈夫よ。」
かつては自分を拒否した継子だとわかっていても、キャロライナの中ではもうすでに今は自分の娘ほどに信頼している。
ファビアが味方になると言ってくれてるなら…
「そうね。やってみようかしら。」
「そうよ。その意気よ。お母さま。」
ファビアに発されたキャロライナがジーニアに當たって砕けた結果は、今ファビアの膝の上にある。
50日間のデスゲーム
最も戦爭に最適な兵器とはなんだろうか。 それは敵の中に別の敵を仕込みそれと爭わせらせ、その上で制御可能な兵器だ。 我々が作ったのは正確に言うと少し違うが死者を操ることが可能な細菌兵器。 試算では50日以內で敵を壊滅可能だ。 これから始まるのはゲームだ、町にばらまきその町を壊滅させて見せよう。 さぁゲームの始まりだ ◆◆◆◆◆◆ この物語は主人公井上がバイオハザードが発生した町を生き抜くお話 感想隨時募集
8 151我が家の床下で築くハーレム王國
この春から大學生になった柏原翔平。念願の一人暮らしも葉い、明日入學式を迎えるはずだった。だがその日の晩、彼の家の床には大きな穴が開いていて、そこから何故か女の子が現れる。しかし少女は何故か全裸だった。 これは普通の大學生が自分の家の床下で繰り広げるちょっと不思議な物語。 ※2016年10月17日、全編改稿完了及び、新裝版床ハレに際してタイトル変更しました
8 90星乙女の天秤~夫に浮気されたので調停を申し立てた人妻が幸せになるお話~
■電子書籍化されました レーベル:アマゾナイトノベルズ 発売日:2021年2月25日(1巻)、4月22日(2巻) (こちらに投稿している部分は「第一章」として1巻に収録されています) 夫に浮気され、結婚記念日を獨りで過ごしていた林原梓と、見た目は極道の変わり者弁護士桐木敬也が、些細なきっかけで出會って、夫とその不倫相手に離婚調停を申し立て、慰謝料請求するお話。 どう見ても極道です。本當にありがとうございました。 不倫・離婚がテーマではありますが、中身は少女漫畫テイストです。 ■表紙は八魂さま(Twitter→@yadamaxxxxx)に描いて頂きました。キラキラ! →2021/02/08 井笠令子さま(Twitter→@zuborapin)がタイトルロゴを作ってくださいました。八魂さまに調整して頂き、表紙に使わせて頂きました~ ■他サイトに続編を掲載しています。下記をご參照ください。 (この作品は、小説家になろうにも掲載しています。また、この作品を第一章とした作品をムーンライトノベルズおよびエブリスタに掲載しています) 初出・小説家になろう
8 63愛される王女の物語
第2王女は生まれた時に母をなくし、荒れ果てた後宮で第1王女とその義母に虐められていた。 周りは彼女を助けない。國民はもちろん、國王や王子さえ… それは彼女の生存を知り得なかったから。 徹底的に義母が隠していたのだ。 國王たちは後宮に近づくこともしなかった。 いや、近づきたくなかった。 義母とその娘に會いたくなくて、出來るだけ関わらないようにしていた。 では、そんな中で育った誰も知らない第2王女を偶然に出會い見つけたら…?
8 160聖女のわたくしと婚約破棄して妹と結婚する? かまいませんが、國の命運が盡きませんか?
リリアベルは、生まれつき身體に百合の紋章を宿した聖女だった。 けれども、人の感情がオーラとして見える特殊能力があるのを、婚約者のアーサー公子からは疎ましく思われている。 「お前とは婚約破棄して、妹のララローズと結婚する!」 華やかな仮面舞踏會の夜、とうとう高らかに宣言される。 その上彼は、聖女の証まで噓だと疑ってきて……? 「今ここでドレスを脫ぎ、印を見せてみろ」 乙女の肌を大衆の目にさらすわけにはいかない。 抵抗するもむなしく、背後から捕えられ、絶體絶命のピンチに――。 「やめろ!」 そこへ、仮面をつけた見知らぬ男性が現れたのだった。 ※2022/11/17異世界戀愛日間ランキング11位・総合日間13位・総合日間完結済4位 応援ありがとうございます。 ※第一部だけでも婚約破棄がテーマの短編としてお楽しみいただけます。 ※第二部は後日談的な位置づけとなります。 ※2022/12/02カクヨム様にダイジェスト版の掲載をしました。
8 145過労死した王妃、2度目の人生は『破天荒』に歩む!
ポワナータ國の王妃エリスは執務中に倒れそのまま亡くなってしまう。その直後に神に出會い夫である國王が裏切っていた事を知る。エリスは神から人生をやり直してみないか?と言われ承諾、現世に舞い戻る。『王妃も貴族もまっぴらごめん!今度は思うがままに生きてやる!』公爵令嬢の仮面を脫ぎ捨てたエリスはいつしか『破天荒令嬢』と呼ばれ歴史に名を殘していく事になる。
8 95