《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》友達とか、領地でのこととか、あれこれ。
夜會にも何度か足を運んだ。
どうしてもと父が言うときだけではあったが。
そこで、噂のファビアとやっとダンスをできたと手をたたいて男たちが喜んでいたことなどファビアはつゆ知らない。
ファビアのことをよく思わない悪意を持った者たちはいて、この者たちはたいていは前世の時と同じ者でファビアの生まれをよく思わない者達だった。
古き良き純の貴族こそがこの世の全てだと思っているような者達だ。
『あれでよく公爵令嬢を名乗ってらっしゃるわよね。』
『お友達は選んでらっしゃるようね。アクランドのご令嬢だなんて。』
『ご自分も平民のが流れてらっしゃるからちょうどいいのですわ。』
こそこそと聞こえないように言っていても全てファビアには筒抜けだ。
前世ではこの中に流れているが嫌で必死で王妃教育もけたが、どんなにがんばっても口を言う者はいて、絶対に認めさせたくて去勢を張って一緒になって新興貴族をさげずみ、自分も純の貴族と同等だと認めてもらえるよう必死だった。
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そして、王妃になり…失敗した。
新興貴族の方がとても冷靜に世間を、世界を見ているし、勉強になる。
次第にファビアの周りには新興貴族達ばかりが集まるようになった。
エリナが知り合いの新興貴族で面白そうな事業をやっている者を紹介してくれたりしたからだ。
しそばかすの多いトレビニョ男爵家のマリアはエリナと同じく元平民で、父親が船舶業で功を収めており、各國との防衛を盛んに行っているらしく、いろんなお土産ものをくれたし、東洋という大陸の東の方ではこことは全く違った暮らしをしているのだと語った。
燃えるような赤にしい明のあるを持つマチルダ・ミラージェスはミラージェス伯爵家の令嬢で、こちらも、もと平民。
父親は薬學に通じており、國王陛下から特別に伯爵位を授かっている。
なんでも、東洋から持ち帰った薬草で、マチルダの父が先代の國王を死の淵から救ったとか。
そんな彼が紹介してくれる薬草があれば、小さな怪我や蟲刺されがすぐに治ったりするのだった。
「東洋って、ミルアー帝國のまだ向こうよね。」
「そうですわ。ファビア様。」
2度も人生を生きているのにまだ全然世界を知らないのね。わたし。
もっと…いろんなことが知りたい。
彼達が口を揃えて言うのは、みな同じ。
ガーディアンは遅れている…。
世界はもっとすすんでいる…。
そして最後に言うのだ。
ガーディアンの未來が心配だと。
そんなこんなで、はじめての社シーズンを終えたファビアは春になると領地へと舞い戻った。
「姉様!」
最初はタウンハウスについてきていた母と弟は途中で領地に先に引き上げている。
「あらまた背がびたわね。」
「へへん!あ、メイサの子どもに會う?」
嬉しそうなアランは手紙で知らせてくれていた。
その仔馬をアランの馬にしていいかとも書いてあった。
「で?アランの馬はなんと名付けたの?」
「姉様の名前をもらったんだけどいいかな?エマーっていうんだ。」
ファビアのセカンドネームはエマだ。男の子だったからばしたんだとアランは子馬を見せてくれた。
『よろしくね。エマー。メイサの相棒でアランの姉のファビアよ。』
『よろしく!』
嬉しいっていうを全面に出してすりすりと鬣をファビアの頬にすりつけてくるエマーのとなりではメイサがいとしそうに我が子を見守っている。
『メイサ。大変だったでしょう。誰と結婚したのよ。わたし知らなかったわよ。』
『緒よ。けど、可い子でしょ?私に似て。』
『そうね。とてもかわいい。』
こんな話ができるのはメイサだけだ。
と話ができると言っても、人間みたいに知能が高いわけではないから彼らのはほとんどが喜怒哀楽しかない単純なものだ。けれどなぜかメイサだけは違った。人間の友達みたいに話せるのだ。
とても賢い馬なのだと思う。
『ファビアは背がびたわね。大人っぽくなったわ。いいことあった?』
『そうね。友達ができたわ。』
『まあ。よかったわね。』
ファビアが領地から出ないことを心配してくれていたメイサだ。
とても喜んでくれた。
『今度遊びに行くのよ。』
『まあ。よかったじゃない。わたしは子育てで忙しいからついていけないけど。』
『ええ。エマーを立派に育ててやって。』
アランがエマーを散歩に連れて行ってる間にいろいろ話した。
久々にメイサと遠乗りしたかったけれど、どうやらエマーと離れたくなさそうだったので、遠慮し、他の馬で出かけた。
母親になったのね。メイサは…。
たのもしいわ…。
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