《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》思わぬところでの…再會
『★』『いいね』ありがとうございます。
「なかなか良い施設だな。」
翌日、ファビアはミルアーの使節団とともにケヌアの林をめぐりながら説明をしている男爵とエリナの後ろを邪魔にならないようにかなり離れてさりげなく同行していたのだが…
後ろからどこかで聞いたことがある耳に心地よい聲がし、ファビアは驚いて振り向いた。
え?
そこに立っていたのはフードをかぶって使節団と同じ団服を著てはいるが、一度會えば到底忘れる事ができない人だった。
ディエゴ殿下!
「お前。久しぶりだな。なぜこのようなところにいる?」
「あ、あなたはっ!」
驚いて大きな聲を出しかけるファビアの口びるに指をそっと立てる。
そして顔を縦に一度かした。
どうやら黙っていろということらしい。
お忍びということか。
使節団の1人として紛れ込んでいるということだ。
男爵はディエゴに會ったことはないのだろうか?
フードをかぶって変裝しているつもりなのかは知らないが、そんなことしてもこの形とオーラを隠すことなどできるはずもないものを。
「あなたこそ何をなさっているのです?」
小さな聲で話しかけてみた。
「見てわからぬか。使節団だ。」
「そのようななりをしてらしてもバレますわよ。」
「大丈夫だ。男爵は知っている。ここで働く者や屋敷の者には知られたくないからこうしているだけだ。」
ふうん。そういうことか…。
「それより、もうここでは見たいものは見た。ここから出ないか。」
「は?」
「いいから。來い。」
半ば強引に手をひっぱられファビアは面食らう。
ちょっ…ちょっと!
以前に手をとられたときは舞踏會でのダンスの際だ。
でもあのときは手袋をしていた。
今はお互いに素手だ。
男の素手にれられたことなどほとんどないファビアには刺激以外の何でもない。
戦爭が好きだと言うその男の手はゴツゴツしていて、豆がたくさんあるからかファビアのやわらかい手に刺激を與える。
何なの?
何なのよ!
何がなんだか説明のつかないドキドキを無視しながらひっぱられるがままにファビアは足をかすしかない。
ディエゴは植林地を出ると、馬をつないであったようで、その馬にひょいとまたがりファビアに手を差し出す。
植林地に來るには馬車がとおれないような山道を進む必要があり、乗馬での移がどうしてもしは必要になるため、ここまではファビアも馬で來た。
「わたしが乗ってきた馬も廄舎にいるはずですわ。」
そう言うと、ディエゴは肩をすくめて、廄舎まで一緒に行ってくれ、そこでファビアが乗ってきた馬に乗ると、2人並んで歩きはじめた。
「ほう。なかなかうまいものだな。」
「何がです?」
「おまえの馬のりさ。馬がまったくお前を警戒していない。お前の扱いがうまい証拠だ。」
「恐れります。それでどこに行くのです?」
抜け出したからには何か行きたいところがあるはずではないかと思ったのだ。
「いや。別に。とりあえずあそこを抜け出したかった。もう聞きたいことは聞けたしな。見たいものも見れた。だから退屈だから出てきた。」
「は?ではおひとりで出られたら良かったのでは?わたしは必要なかったではありませんか。」
何なのよ。この皇太子殿下はっ!
ファビアが怒りでむすっと頬を膨らませていたからだろうか?気づけばディエゴはじっとまたファビアを見ている。
まただわ。もうこの人。ほんとにじっと見るのやめてほしい。
「お前はまだ見たかったのか?」
「ええ。それはもう。興味があったのですわ。」
「ただの木にか?」
「ええ。わたしにとっては…」
そこまで言ってからファビアは『はっ!!』とした。
そうだった。
わたし、ディエゴ殿下と仲良くなりたいと思っていたんだったわ。
舞踏會の夜思ったではないか。
仲良くなって、ガーディアンを好きになってもらったらきっと戦爭をしかけようとは思わないはずだって。
それしかないって思ってたはずではないか。
どうして忘れてたんだろう。
ふとディエゴを見ると、またじっとファビアを見つめている。
その視線にファビアはやっぱりドギマギしてしまうのだ。
「木に興味があるわけではありませんが、木造の建築ってどんなだろうって、興味があるのです。ミルアー帝國ではそのほとんどが木造建築だと…。どんなものかと、もっと世界を知りたいと思ってるだけです。かないませんけど…。」
結局、自分の気持ちを正直に言ってしまった。
ディエゴと仲良くなると言ったってどんな風にしたら仲良くなれるのかなんてわからない。
それにこのまっすぐな瞳に見つめられると、ウソがつけなくなる。
つい、本當のことを言ってしまうのだ。
ファビアにとってミルアーはガーディアンを滅亡させないためだけに興味の対象となっているわけではなく、純粋にミルアーという國にとても興味があるのだ。実際はミルアーだけでなくその先の世界そのものに。
「ほう。」
ディエゴが目をほそめて、そして前を向き、前方を見ながら馬をかし続けていた。
「そんなことわからないぞ。」
「え?」
「お前はガーディアンの公爵令嬢だからなかなか國を出る事が難しいかもしれないが、そんなこと自分次第じゃないのか?」
「ですが…。ガーディアンでが自分のやりたいことを貫くなど…。」
「まぁ。古い考え方をよしとする國だからな。あの國にの権利はないに等しい。ならば…一度出してやろうか?」
「え?」
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