《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》解毒剤見つかる
『マリウアの実だそうだ。』
ディエゴからの手紙だ。
彼の人脈はおそろしい。
どこから仕れたのかわからないが、デーゼの実の解毒薬らしい。
そして解毒薬の作り方の詳細が細かく記されている。
今回の手紙は念には念をと、アランドロのところに屆けてくれていたものを剣の稽古の際にけ取った。
それ以外何も書いていなくて、し寂しい想いが殘ってしまったことは考えないようにしよう。
ディエゴからは普通の手紙は一切とどかず、こういう業務的なものばかりだ。
今回はまぁ仕方ないかもしれないが、しくらい近況とか知らせてくれてもいいのに。
こっちはちゃんと先日、長ーい手紙を書いて送ったというのに。
もう。
だいたい文通したいとか言っといて、全然じゃない。
本気にして長い手紙書いた自分がはずかしいわよ。
けど、また絶対送るもんね。
なんとなく意地になってしまっているファビアだった。
けれど解毒剤がわかったのだ。
さっそく帰ったら伯爵と殿下に報せないと…。
「姉さま!」
アランドロも最近、めっきりアランの剣の腕があがってきたと言っている。
なんとなく二の腕もたくましくなっている気がする。
「僕、強くなったと思わない?」
「そうねぇ。目指せディエゴ殿下!なんでしょう?」
「うん。ディエゴ殿下みたく強くなりたいんだ。」
「大変だけど頑張って!応援してるから。」
「うん。」
家に帰るとさっそく、2通の手紙をしたためる。
1通はレイナルドへ、もう1通はマチルダへ。
そしてその夜、レイナルドがファビアの元へやってきた。
「ファビア嬢。」
レイナルドが心なしか嬉しそうだ。
解毒剤が見つかったのはやはりうれしいのだろう。
「解毒剤がわかったって?」
「はい。これです。」
ディエゴからの手紙を直接見せるわけにはいかず、それを書き寫したものをレイナルドに見せる。
「すごいな。どこで調べたの?」
「えっと。そうですね。知り合いを頼りました。」
「知り合い?」
「はい。」
ディエゴというわけにはいかない。
「実は、ミルアーに知り合いがおりまして。」
「え?」
どういえばいいかなぁ…。
「アクランド男爵令嬢のところに長期間滯在していたことがあったのですが、そのときに知り合った方で。」
「へぇ…。」
怪訝な表なレイナルドだが、それでも信じてくれたらしい。
ほっとして説明をはじめた。
「それでこのマリウアというのが、殿下から頂いたものだったんです。すごいですよね。この偶然!」
本當にこんなことってあるだろうか。
またカンディアナにしかない植だというから必死で探さなければならないのかと思ったが、先日レイナルドからもらって今ロンズディール家の溫室でぬくぬくと育っているあのマリウアという花の実だとは…。」
「実は夏になるそうなので。今はまだとれませんが…。」
「夏か…。」
「はい。けれど、毒はきっとそれまでにもで効果を発揮しているはずですので、本來ならカンディアナから取り寄せるのが一番なんですけれど…。」
「僕もあのあと調べたけれど、僕のほうはおそらく大丈夫だと思うんだ。シナモンの香りはどこからも漂ってくる気配がない。あやしいのは陛下のところで、食事の時も常に、香を焚いているんだ。」
「それは怪しいですね。」
「だろう?シナモンの香りをごまかすためとしか思えない。だが下手にいてづいていると思われるわけにはいかないから、犯人を捜しているところだ。」
犯人か…。
本當のところはなんとなく察しはついているところではあるけれど、確信もないし…。
確実な証拠を見つけなければ、どうすることもできない。
逆にこちらが反逆罪として罪を問われ、処刑されてしまう。
「殿下。おは十分ご注意なさいませ。」
いくら王太子殿下とはいえ、罪に問われれば、廃太子にされて終わりだ。
「ファビア嬢。」
自分の今のみは、ガーディアンが滅びず繁栄すること。
そのためにはレイナルドには國王になってもらわないといけない。
そして、しかるべき王妃を迎えていただかなければ…。
「を案じてくれるのか。」
「ええ。もちろんですわ。殿下にはガーディアンの父としてこの國を繁栄に導いていただかなければなりません。こんなところで敵対勢力に負けるような方ではないとは存じておりますけれど…」
「ありがとう。ファビア嬢。心強い。」
「いいえ。當たり前の事ですわ。」
そのあと、ファビアはマチルダに報せておくと伝え、レイナルドは直接伯爵にも問い合わせるとのことで、レイナルドは帰っていった。
うまくいけばいいけど。
どうか陛下が命を落としませんように…。
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