《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》フェルナンデス家の人々II

ダイアナ…そう。ダイアナ皇太子妃だわ。

「別にどうもしない。何もないのだからな。」

「何もないってよくいうよ。4年くらい前までは仲良くしてたじゃないか。それが突然見向きもしなくなっちゃってさ。」

4年前…。ディエゴが転生した年だ。

前世で知っていたダイアナ妃の報は、ディエゴにつくす

戦爭狂のディエゴを文句言わずに支え続ける妻。だったような気がする。

そのダイアナ妃と4年前までは仲良くしていた…のか…。

の奧にもやもやしたがわいてきたような気がして、あわてて振り払った。

そういえば、ディエゴって今は妃がいないはずだけれど、前世ってどうだったのかしら?

この年にはもう妃がいたのだろうか?

ミルアーは典型的な一夫多妻制の國だ。

といっても皇族貴族はだが。

とくにフェルナンデス皇家は好きで知られる。

妃など何人もいてもおかしくないではないか。

それにこれからだって…。

ディエゴに他の妻が出來る可能は十分…。

……

ファビアも貴族の令嬢として産まれたのだし、前世だって自分以外にレイナルドに妃はいたし、父のジーニアにもたくさんのがいたし、そんなこと慣れっこに育っているはずなんだけれど…。

それでも、ディエゴが他のと…と思ったら…の奧のもやもやがどんどん大きくなっていく気がするのだ。

これだけ戦爭にでているディエゴだ。戦地ではよく剣士はを抱くという。

そうしないと神力が持たないらしい。

だからディエゴも…。

「特にそんなつもりはない。」

ディエゴはどうやら家族の前では言葉ならしい。

そのあとは居心地悪くても明日からまともな食事ができるかわからないからちゃんと食べておこうとファビアは全てペロリと平らげたのだった。

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