《腐男子先生!!!!!》40「あーん、ってしてもいいか?」
(作者注:本デートではあげはさんの方が先生と呼ばれています)
「…………あぁ~~……」
「…………ああーー!!」
朱葉は二杯目、桐生は三杯目となるドリンクファイトランダムコースター勝負では勝敗が分かれた。
「出た! 神よ!」
「わああああ、す、すご……」
桐生が引いたのは彼の推しであり、キャラクター人気もぶっちぎりで高い(そして換レートも一番高い)俺様イケメンだった。
「やべーそれは絶対自引きしないと手にらないから、無理だとばっかり思ってた……」
「ふふふ……出すまで飲むつもりだったが……運命の神は今日は俺に微笑んだようだな……」
眼鏡をくいっとやる仕草が無駄にハマっていて腹が立つが、恐怖のドリンクファイトに一応の終止符が打たれたことに朱葉はほっとした。(自分の推しが出るまで飲んでしかったという気持ちもちょっとあった)
そうこうしている間に食べもデザート以外は並びきっている。ミニバーガーやチキンプレートなどもあるが、朱葉のメインはオムライスだったし、桐生のメインはカレーだった。細やかなデザインもされているし、全的に味しそうだ。
ぱしゃぱしゃとコースターをデジカメで寫真におさめ「じゃあ食べるか」と並んだ皿を片付けようとして。
「あ、ちょっと待って!」
朱葉が思い出して、鞄からごそごそと何かを取り出す。
「忘れるとこだった、危ない危ない」
朱葉が鞄から取り出したのは、今回のキャラクターの等が低いフィギュアだった。皿の端っこに引っかけて、
「これでよしっと」
満足げに朱葉が言えば、桐生がため息をつく。
「まったく子は(カシャ)本當に(カシャカシャカシャ)お人形遊びが(カシャカシャカシャカシャ)好きだよな(カシャカシャカシャカシャ)」
「いや、シャッター連打しながら言うのやめてもらえます?」
「やばい……可い……超いい……新しい扉開きそう……あ、他のみんなもいるんだ……へぇ…………」
「とりあえず??? 座って??? 目立つから、ね?????」
ベストアングルを求めて椅子の上までも立ちそうな桐生を座らせ、朱葉も寫メをとる。この、キャラフィギュアを置いて寫真をとる、というのが、やりはじめるとかなりハマるのだ。
夏などはこれのプロで、ぬいぐるみ用の服もつくるし、指先が寫真にっても大丈夫なように、爪の先まで綺麗にしている。
桐生も新しい扉をあけてしまっているようだけれど、それは無視して一口食べてみる。
「あ、意外に味しい」
「これもいける」
と想を言い合い、ふと、桐生が手を止める。
「ぱぴりお先生、あのさ」
桐生に先生と呼ばれるのは相変わらず慣れない。言われた朱葉が「うん?」と目線をあげれば。
「あーん、ってしてもいいか?」
「は?」
何を言ってるんだ? いや、別に気にしないけど、たとえばシェアとか、一口とか、直箸とか、まあ、夏がここで「あーん」ってやってきたら口をあける、んだけど。
これは、一、どうしたら……と固まっていたら。
「お願いします……」
差し出された。キャラフィギュアを。
「………………」
突っ込むのもばかばかしくて、無言でスプーンにすくったオムライスをキャラに差し出す。
「ああーーーいい……ああーー……○○くんのオムライスが××くんに……」
無心でシャッターをおす桐生。
これは……なんだ……? と思わなくもなかったが、周りも楽しそうにしていて特に悪目立ちはしていなかった。考えるのはやめた。
「これも! これも食べさせて!」
今度は桐生の頼んだカレーが、スプーンにすくわれて渡された。はいはい……と朱葉がポーズをとるが。
「っとと、ソース! こぼれる!」
カレーソースがフィギュアにこぼれそうになって、前のめりに差し出すと、ぱくっと食べられた。
(食べた)
これは、あーん、だが。
普通に食べた。普通だな……と朱葉は思った。
「味しいですか?」
「結構からい」
ぐい、っと飲みを飲んで。
「もう一杯頼もう」
これはやっぱりデートではなく大食い競爭ではないか? と朱葉は思い始めていた。
デート編は多分次くらいまで。
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